スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’20 夏 加賀 69

2021年01月12日 | ’20 加賀

 

 

河原から上がってきました。

 

もう一つの橋へと向かいます。

当然ですが、時代の古い橋になります。

1688年、江戸時代の元禄の時代には存在していたといわれています。

 

漁火に かじかや波の 下むせび

 

と詠まれた芭蕉の句が書かれています。

 

 

 

 

もう一つの橋、こおろぎ橋。

 

風情のある名前が付けられています。

あやとりとこおろぎ。

ふたつはつながらない感じではありますが。

 

 

 

 

現在の橋は、4代目と言われています。

 

江戸時代に最初の橋が架けられました。

その後1941年に現在のような、総檜のものに架け替えられました。

1990年にほぼ同じ形状で、3代目の橋が架けられました。

 

 

 

 

ここにも芭蕉の句が刻まれています。

 

山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ

 

重陽の節句の際に、湯に菊を浮かべるといった風習があったそうです。

今まで考えたこともなかったのですが、

温泉街で暮らすのもいいかもしれません。

 

 

 

 

4代目の橋です。

 

2019年の10月に竣工しています。

まだ1年経っていませんので、新しく見えます。

車が通行可能な橋です。

 

 

 

 

名前の由来は、落ちると危険なことから、

” 行路危 ” がからとられたといわれていました。

他にもこおろぎが、ここで秋によく鳴くことから名付けられた説。

しかし最近では、” 清ら木 ” から転じたとも言われています。

 

 

 

 

大聖寺川です。

 

鶴仙郷にかかる二つの橋。

あやとり橋とこおろぎ橋。

 

まったく違う形の2つの橋を渡ってきました。

川のせせらぎを聞きながら遊歩道を歩いていました。

この散歩には、一見の価値がありました。



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