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世界最大の旅客機 エアバス A380
それまでの大型機のベストセラー、B747に代わって登場してきた大型機です。
2007年11月に、ローンチカスタマーであるシンガポール航空へ納入されています。
豪華さを売りに、売り上げを伸ばす予定でした。
ですが、リーマンショックを機に時代は高効率・低燃費な機材へと舵を切り始めました。
結果、4発エンジンのB747は、日本国内からは姿を消しました。
A380は確定発注数、251機にとどまっています。
その半数近くが、エミレーツ航空へと導入されています。
先日、ルフトハンザが保有機のうち6機を、新型の低燃費機材、
B787-9・A359-900へと、置き換えることを発表しました。
新規の受注はすでにストップした、A380。
時代の流れに合わないのでしょうか。
私的には、3度この機材を利用しています。
クラビからの帰りにバンコクから関空まで、今回の冬の旅で、
関空~シンガポール間を往復で利用しています。
2月に23機が、キャンセルされています。
現在の引渡残は、ANAと大型発注先のエミレーツのみになっています。
先日1機目の引渡を受けたANAは、来年まで3機すべてを受領します。
エミレーツも39機をキャンセルし、A330とA350に振りかえるそうです。
それでも今後、まだ14機を受領するようです。
その時点で最大顧客のエミレーツは、123機を保有します。
2021年に引渡が完了し、A380の製造は終了します。
時代の流れに逆らうように、今年の春から ” フライング・ホヌ ” として
ANAがハワイ路線に3機導入します。
ハワイ路線は、旅客数でJALに大きく水をあけられています。
共同運航していたハワイアン航空は、提携先をJALへと変更しています。
大型機で、旅客数を伸ばそうという計画でしょう。
元々この機材は、スカイマークが発注した機材でした。
スカイマークの経営破たん時に、アライアンス内に日本の航空会社を持たないデルタ航空と、
競合したのち、A380を引き受けるという条件で、ANAの支援が決まりました。
その機材をハワイ路線に投入し、顧客を増やす目論見のようです。
現在、成田と関空にしか就航していないA380。
飛行直後の乱気流のせいで、混雑の時間帯に羽田には降りることができません。
過密な羽田では、運行間隔を長くとらないといけないA380は、導入が難しそうです。
国際線ターミナルには、A107というA380に対応したスポットは、
最初から造られていました。
東京オリンピックまでには、就航してくるかもしれません。
但し、深夜便になりそうですが....
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