雨の 浅草山麓エコミュージアム 閉館まぎわの来客は サカハチチョウ 夏型 だった。
出迎えに出ると翅を開いて見せ ノートリミングでここまで写させてくれた。閉館まぎわの入館には 遠慮があったのか玄関のタイルの目地に溜まった雨水を飲んで飛び去った。
暑さ寒さも彼岸まで・・・・・明日がピークだというこの寒波が最後の雪なのかもしれない。
積もる程でもないが 朝の雨は雪に変わって降り続いている。
水面に雪が降る池のほとりに ダイサギ がやってきた。
暖気が続いて水温が上昇したので鯉や金魚が泳ぎ始めた。それを狙って来たのだ。
水中を覗きこんでいたが jokichi の気配を感じたらしく振り返った。樹の枝の無い方に体の向きを変えて飛び立つ準備。
すぐに飛び立って土蔵の屋根に避難した。
気長に 隙を待つつもりか一本足の体勢になり長い頸はS字に縮めた。
この後 jokichi は被害防止に池を横断して水面近くにロープを張った。
いくら待っても もう 獲物は取れない。
植林された スギ 以外は大きな樹の無いこの一帯にひときわ大きい樹が立っていた。
右下角の人物から大きさを想像してください。近づいてみると ヤマナラシ だった。成長の早い樹だから他の樹を圧倒して伸びたんだろう。
独特の皮目にキズがいっぱいついている。 熊の爪痕だ。昨秋のような新しい傷もみえる。これは古い傷だ。樹の生長で傷が広がっている。
枝には花がいっぱい。種子を飛ばすのは梅雨の頃だそうだからこれはまだツボミのうちなんだろう。
見上げる梢まで花いっぱい。
花の拡大。ヤマナラシ は ヤナギ科 を実感できる花でした。
それにしても熊は何のために ヤマナラシ に登ったんだろう。
この辺の山で大木になるのは ブナ や ミズナラ でいずれも秋には熊の好物の実が稔る。
そんな実を期待して登ったんだろうか。
熊に聞いてみないとわからないが 付近で大きな熊が仕留められたことがあった と教えてもらった。
イカリモンガ は錨紋蛾 オレンジ色の錨のカタチは翅の表の方がはっきり見えるが
翅を閉じてとまるので 表の写真は撮りにくい。ミヤマイボタ のまわりは明るかったから飛び立つ瞬間を狙えばよかったな と思うがあとの祭り。
雪山歩きには最高の天気に恵まれた 今日 藤平山(ふじびろやま)へ案内して頂いた。
登り口の神社はまだ鳥居が雪に埋もれていた。正面の山が目的地です。
若い ブナ の林を縫って急な坂を登る。
急登はスキーの仲間も板を背負って登る。
途中で一休み 下界を眺める。中央の山は鳥屋ヶ峰。頸城黒姫や米山も見えるが写真には無理。
50年程前までは炭焼きをしていたこの辺の ブナ は皆若い。
イワガラミ をまとったこの ブナ はかなりの古木のようだ。根元に山の神でも祀っていたのか。梢には花芽がいっぱい膨らみ始めていた。
ここでも一休み 毛猛の山塊を眺める。右端には越後駒ケ岳も見えるがモヤがひどすぎる。
藤平山(ふじびろやま)山頂について主峰の守門山系を眺める。左端の白い山が大岳 中央に青雲。
大岳には登山者がひとり見えた。双眼鏡でのぞくと数十人が登っていた。