20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

『<子ども>のための哲学』

2008年02月04日 | Weblog
 私は、時代の空気を知りたくなると哲学書を読みます。
 ドゥルーズの『フーコー』や、ドゥルーズ・ガタリの『千のプラトー』などを。

 作品を書いていて、子どものことをもっと知りたくなると、「子ども」を分析した哲学書を読みます。
 たとえば、永井均の『<子ども>のための哲学』(講談社現代新書)などを。
 断っておきますが、この本は決して「子ども」にむけた簡単な哲学書ではありません。著者曰く「子どものこころを持った』人にむけて書いたのだ、そうです。
 子どもとは何だろう。子どもが大人になるとは、どういうことだろう。そんなことについて哲学しています。
 
 そんなふうに深いところにもぐり込み、子どもの心の奥底を知りながら、あるいは、子どもが抱く疑問の深いところをつかみながら、「子ども像」を作り上げるのも、なかなかおもしろいかもしれない。
 そんなことを思っては、まだ、哲学書が有効に生きたためしがありません。
 
 
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鷽(木鷽)

2008年02月04日 | Weblog
 雪がふっています。
 家並みは真っ白です。
  
 お正月に、亀戸天満宮で「鷽(うそ)」を買ってきて、このblogでも写真にUPいたしました。
 ところが一昨日、その「鷽」のことを教えてくださった、友人の作家、Kさんが「2008年をよい年にしてください」と、湯島天満宮の「鷽」を送ってくださいました。
 湯島天神の鷽は「木鷽(きうそ)」といって木彫りの鷽でした。
 そこにはこんな文章が書いてありました。

 鷽(うそ)は雀よりひとまわり大きい鳥で、首から頬にかけて美しい紅色、背や腹はねずみ色、頭と尾が黒くきれいな声で鳴く鳥です。
 鷽替えとは、私たちが平素知らず知らずのうちについてしまう「嘘」を木彫りの鷽(木鷽)に託し、天神さまの「誠」のこころに替えていただく除災招福・開運の神事です。

 Kさんからお送りいただいた木彫りの「鷽」は、木のぬくもりのあたたかい飾り物みたいで、すてきです。
 おまけに鷽のかわいらしい表情を見ていると、知らない間に「福」がちょこんと、そこに座っていそうで、しあわせな気持ちになれます。
 こころがふくふくとしてきます。
 
 
 今日は節分。
 夕食がすんだら「福は内、鬼は外」と、声を張り上げ、豆まきです。
 でも昔からの習性で「節分がやってくると確定申告」と脳が、勝手に反応するのが、おかしいです。
 面倒な季節が今年もまた、やってきましたね。

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