「独行此道」(ひとりこのみちをいく)と、サブタイトルのつけられた、中川一政没後20年の展覧会を見に行ってきました。
中川一政の、力強い筆使いがとても好きで、真鶴にある「中川一政美術館」にも足を運んだことがあります。
中川一政は、独学で絵や、詩、短歌、陶芸を学び、彼の言葉に置き換えると、それらすべてを、「ムーヴマン」として動き関連しあいながら、97歳で亡くなるまで、表現し続けた人です。
展覧会は、章立てになっていて、第一章は「腹の虫が動く」,第二章は「岸壁二十年」、そして第三章では「東西古今」、第四章では「生きているから美しい」として書や陶芸などを展示してあります。
その中の随筆から、ちょっとだけ・・・。
生きているから美しい。
生きている息吹きが人に感銘を与えているのだと思う。
くりかえしくりかえし見ても飽きないものは、生きて脈打っているからだ。
画は生きていなければならぬ。
中川一政に、なぜひかれるのか。
それは生涯を通じて、彼を表現に駆り立てた「感動」という、創造へのエネルギーが、そこから立ち上がってくるからかも知れません。
絵にしても、書にしても、陶器にしても、そこには中川一政の個性が、余すことなく表現されています。
いやはや、すごいパワーをいただいてきた日曜日でした。
ご興味のある方は、21日まで、日本橋高島屋8階ホールで行われています。