私は「寒の内」と言うより、この「花の内」といういい方が好きです。
お元日から7日までを『松の内』。そして1月4、5日の小寒に始まる30日までが『寒の内』と呼ばれています。
その中で、15日から月の暮れの31日までを、東北地方でヒエ、アワの穂や削り花を立てておくことから「花の内」と呼ばれています。
1月15日の『小正月』には木の枝に,お餅やお団子を刺して豊作祈願するので『花正月』とも呼ばれているそうです。
銀座三越では、「京都のかるた」を「花の内」展として展示販売していました。
寒い寒い、いまの季節。
それを「花の内」と呼ぶことで、かすかに春を感じ、寒さからつかの間、解き放たれるような気がします。
先人の知恵というのは、ほんとうに豊かでやさしく、彩りに満ちています。