今日まで、日本橋の高島屋で開催されている、武井武雄の世界展をこれから見に行きます。
期間中に何度も、高島屋に足を運んでいるのに、いつも買い物だけ済ませると急ぎ足で帰ってきていました。今日はとうとう最終日です。
武井武雄というと思い出すのが、その昔、至光社から出された絵本です。
とは言え、タイトルもなにもかも、すっかり忘れてしまいましたが、そのお名前だけは「コドモノクニ」と共に、いまも胸に残っています。
構図のモダンさ、色使いのおしゃれさ、新しさ・・・。
↓は高島屋の広告文です。ご興味のある方は、今日までです。お急ぎ下さい。
長野県岡谷市生まれの武井武雄(1894-1983)は、大正から昭和にかけて、「こどもの心にふれる絵」の創造をめざし、『コドモノクニ』『子供之友』『キンダーブック』などの児童向け雑誌で活躍しました。
特に"童画"〈大人が描くこどものための絵〉という言葉を生み出し、それまで童話の添え物として扱われていた絵にいのちを吹き込みました。
それらに発表された作品はこどもが喜ぶだけでなく、大人が観ても満足する芸術性の高いものでした。
さらに、版画、郷土玩具やこけしのコレクションと研究、玩具の創作、本の装丁などのデザイン、造本など、探究心はつきることなく、さまざまな芸術分野で挑戦をつづけました。
本展は、武井武雄生誕120年を記念し、童画、版画、刊本作品、おもちゃ・陶芸など約400点にのぼる、過去最大にして故郷・長野県岡谷市以外ではじめての巡回展となります。
途方もない引き出しの数々。「創造」という魔法をかけ、手品のように次々と形を変えて、こどもの世界に向けた満身のアイデアと情熱が飛び出します。