~ 子どもの本の書き手・作り手が、いま声をあげます ~
昨年12月、多くの国民、識者の反対や憂慮の声を押し切って、国会で「特定秘密保護法」が可決成立されました。この際、「児童書出版関係者有志」として多くの子どもの本の書き手、作り手が、法案に反対する声明を発表し、反響を呼びました。また、子どもの本に関わるいくつかの団体や、出版関係の団体からも、反対声明が出されました。法律の施行は本年12月ですが、廃案や見直しを求める声はますます大きくなっています。しかし、政府はそうした声に応えるどころか、この7月には内閣の「解釈」によって憲法の根幹部分を変更するなど、日本はより危うい方向に進みつつあるように思えます。
子どもたちは将来自分たちが暮らすことになる社会を創造する作業に、いま直接参加することは困難です。それだけに、わたしたちは、次の世代に自由で民主的かつ平和な社会を受け渡していく責務があるのではないでしょうか。
いま、子どもの本の書き手、作り手の組織が結集し、学習と討議の場としてのフォーラムを立ち上げ、表現の自由のために、子どもたちの未来のために声をあげていくことになりました。その第一回のフォーラムを、下記のように開催します。
子どもたちの未来を想う多くの方たちの、積極的なご参加を期待します。
●日時 10月16日(木)午後6時~8時半
●会場 日本出版クラブ会館(飯田橋駅、地下鉄神楽坂または牛込神楽坂駅下車。電話03-3267-6111)
●プログラム
〈講演〉 「特定秘密保護法の次にくるもの」 小林 節(慶応大学名誉教授・憲法学者)
〈リレートーク・わたしの発言〉
あさのあつこ(作家)・いわむらかずお(絵本作家)・さくまゆみこ(翻訳家)・武田美穂(絵本作家)・森絵都(作家)・岩崎弘明(岩崎書店)
●参加申し込み方法 下記のそれぞれの所属団体または日本児童図書出版協会(Fax03-3267-5389、お問い合わせは電話03-3267-3791)までお申し込みください。定員200名になり次第締め切ります。参加費1,000円は当日申し受けます。
◆主催 「フォーラム・子どもたちの未来のために」実行委員会
絵本学会理事会(会長・松本猛)、絵本作家・画家の会(代表・浜田桂子)、童話著作者の会(代表・山本省三)、日本国際児童図書評議会理事会(会長・板東悠美子)、日本児童文学者協会(理事長・丘修三)、日本児童図書出版協会(会長・竹下晴信)、日本ペンクラブ「子どもの本」委員会(委員長・森絵都)
なお、団体に所属していらっしゃない方でご参加希望の方は、↑の児童出協にFAXをしていただいてもよろしいですし、加藤純子にメールを下さっても結構です。
また児文協の会員の方は、児文協事務局に「フォーラム参加希望」としてメールをお送りください。(近々刊行する、雑誌『日本児童文学』9~10月号に告知が掲載されます)
たくさんの皆さんの、ご参加希望が殺到することが予想されます。
先着順で締めきられますので、どうぞお早めにお申し込みください。
当日は記者席も作り、フォーラム終了後は、その場で記者会見を行います。