20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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「つばさをください」

2016年04月23日 | Weblog

            

 先日の、○くんと☆ちゃんからのチャットで、○くんが突然、こう言いました。

「今日、音楽の時間「つばさをください」って、歌を習ったんだ。すごくいい歌で、ぼく、感動しちゃった!」と。

「ここが好きなんだよね。聞いてて」

 そして○くんは手を広げ、空に向かうようにして歌い出しました。

 

「この大空につばさを広げ、飛んで行きたいよ。悲しみのない自由な空へ、つばさはためかせ、ゆきたい~」

 

「つばさをください」は、私たちが若かりし頃、フォークソングブームの中で、「赤い鳥」が歌って大ヒットした曲です。

 それが、教科書などに載り、長い年代を経て、こうして未だに歌い継がれているのです。

 そして、7歳児がその歌詞に感動している!!

 言葉の力、音楽の力のすごさに、こちらが感動しました。

 妹も、いつ覚えたのか、伸びやかに大空に手を突き出して、一緒に歌っています。

 

 次の瞬間、私の脳裏に、先日の大阪でのニュースが、頭をよぎりました。

 テレビで「空を飛べるアニメを見ていた、7歳の女の子が、突然ベランダに飛び出すと、40階の自宅から飛び降りた」

 今、子どもたちは高さに対する恐怖心がないそうです。

「高所平気症」と言われているそうです。

 

 そんな心配をするのは、娘夫婦一家はいま、30階に住んでいるからです。

 その話をしたら、「大丈夫だよ、ベランダから下を見ると、チンチンのあたりがキュッとなるから」と(笑)。

 そして、妹と肩を組み、こちらに向かうと、体を左右に揺らせながら、リズムをつけて歌い出しました。

「兄妹、兄妹~。ぼくら、高所恐怖症~♪」

 思わず、大爆笑。

「恐れ入りました!」

 笑いながら私は、○くんに平伏しました。

コメント
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