20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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西日本豪雨

2018年07月09日 | Weblog

          

 梅雨が明けたとか言いながら、梅雨前線が、べったりと日本列島に張り付き、西日本方面の方々に、非情な爪痕を残し、去って行きました。

「太陽が出た」

「やっと、雨が止んだ」

 そんな記事をFBで読むたび、ほっとしつつも、近頃の日本はどうなっているのだろうと思います。

 気候も変だし、人間も変。

 嘘を言っても、誤魔化せばいいし、記憶にない、廃棄したといえば、すべて消し去られると思っているような・・・。

 本当に気分が悪いと思っていたら、オウムの麻原たちの死刑執行。

 来る時がきたといえばそれまでですが、江川紹子さんのコメントなどを聞いていると、

「なぜ、彼らは、麻原という男に、マインドコントロールされ、人を殺すという行為にまで及んでしまったのか、その根元的な部分はまだ、解明されていない」という意見に共感します。

 そこにきて、次々と7名もの死刑執行。

 それを聞いたら、気分が悪くなり、お昼ご飯も食べられなくなりました。

 

 彼らが人を殺したのは事実。

 そして家族や身内を亡くし、苦しみ、人生が狂ってしまった人たちが、たくさんいらっしゃることも事実。

 でも麻原は別にして、マインドコントールされ、殺人まで冒した人たちに、マインドコントールされていった自分の内なる闇や、その経緯をもっと語って欲しかった。

 本来、誰もが持っている、人間としての弱さと、私たちはどう向き合っていけばいいのか。

 生涯、牢獄に繋がれながら、殺人を冒した人たちへの贖罪の思いを抱きつつ、自分たちと同じ思いになる若者が生まれないよう、「人間としての弱さとのたたかい」を語り続けて欲しかったです。

 

 これから「平成」の終わりに向けて、残りの人たちも死刑になっていくのでしょう。

 「宗教団体」という括りと、それが憲法に抵触することの怖さの中で、何もできなかったと、当時の警察上部の人が語っていました。

 そんな時ばかり、憲法を出してきます。

 軽々しく、憲法を変える話はしているくせに・・・。

 

 お天気も、今の政権も、すべてが自分本位。

 そして、ごまかしてもいいんだというメッセージが、子どもたちの胸に残ってしまっているとしたら、どうするのだろう。

 スポーツ界の暴力も、日大のトップの姿勢も、全部根っこでは、おんなじ匂いをさせて、未だそのままです。

 

 夕焼けを見ながら、日本中のどれだけの人たちが、今、この夕焼けを見ているだろう。

 途方にくれながら、この夕焼けを。

 そして、やっとお日様が見えたと、少しだけ心を軽くして・・・。

 そんな、昨日の夕暮れでした。

コメント
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