20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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読書会 

2018年07月18日 | Weblog

              

 今夜は、各月の水曜日夜に行っている、読書会です。

 今月のテキストは『こんぴら狗』(今井恭子作・いぬんこ画・くもん出版)です。  

 

 この本は、たまたま今年の日本児童文学者協会の協会賞を受賞し、夏休みの課題図書にもなっています。

 図書館で借りて読んでくる人が多いので、Beで、この本をテキストにすると決まった時は、課題図書が決定してすぐ。

「今なら、まだ借りられるから」と。

 

 今、アマゾンを見ると、すごい順位が上です。

 今でしたら、図書館では、なかなか借りられないでしょう。

 

 江戸時代の風習としてあった、何かの願い事をお願いするための「こんぴら参り」。

 東海道を犬が、四国の金毘羅様まで行って、また江戸に戻ってくるお話です。

 史実を丹念に調べてあり、犬の可愛さ、犬の視点から見た「お籠」の大変さなど。

 リアリティがありつつ、楽しいです。

 

 でもBeではこういう本は、不評なので、あまり評価はされないと思いますが・・・。

 私は、こうしたエンタメ的で、江戸時代のこんぴら詣りの、様子を書いている・・・それも犬が主人公で・・・。

 そうした作者の物語作りの「工夫」の努力に、1票入れたくなります。         

コメント
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