今夜は、各月の水曜日夜に行っている、読書会です。
今月のテキストは『こんぴら狗』(今井恭子作・いぬんこ画・くもん出版)です。
この本は、たまたま今年の日本児童文学者協会の協会賞を受賞し、夏休みの課題図書にもなっています。
図書館で借りて読んでくる人が多いので、Beで、この本をテキストにすると決まった時は、課題図書が決定してすぐ。
「今なら、まだ借りられるから」と。
今、アマゾンを見ると、すごい順位が上です。
今でしたら、図書館では、なかなか借りられないでしょう。
江戸時代の風習としてあった、何かの願い事をお願いするための「こんぴら参り」。
東海道を犬が、四国の金毘羅様まで行って、また江戸に戻ってくるお話です。
史実を丹念に調べてあり、犬の可愛さ、犬の視点から見た「お籠」の大変さなど。
リアリティがありつつ、楽しいです。
でもBeではこういう本は、不評なので、あまり評価はされないと思いますが・・・。
私は、こうしたエンタメ的で、江戸時代のこんぴら詣りの、様子を書いている・・・それも犬が主人公で・・・。
そうした作者の物語作りの「工夫」の努力に、1票入れたくなります。