20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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へそくりお財布(笑)

2023年05月12日 | Weblog
                       

この金色のお財布。
すごく仲良しだった、友人からいただいたものです。

2年前、突然、彼女は神隠しにでもあったように、心臓麻痺で倒れ、そのままなくなってしまいました。

今でも時々、「お元気〜」と、電話がありそうな気がすることがあります。
関西出身の友人で、桁の違うお金持ちで、「このお財布に、貯金したら、面白いようにたまるわ」と、関西弁で話し、ハワイのお土産のチョコレートと一緒に送ってくれました。
ご主人と二人で、ヨーロッパに一ヶ月。NYでブロードウエイを見るために一ヶ月。
ハワイは一番好きで、二ヶ月と。ファーストクラスで、年中、ご夫婦で世界旅行をしていました。

その友人にいわれた通りに、お買い物から帰ってくるたびに、私は、五百円玉貯金をしていました。
8万円くらいたまったところで、「これからは五百円玉は、紙幣に交換することができなくなります」というニュースが入り、慌てて、その五百円玉はどんどん使ってしまいました。

それからは、お買い物に行くたびに、1000円札を1枚入れます。
1000円札だけだとすぐにパンパンになるので、お買い物に行く時、一万円札と千円札10枚でチェンジしています。それでもパンパン。

ああ、へそくりってこうやって貯めるものなんだなと思います。

数えてみたら、いつの間にか、29万円も貯まっています(笑)。
チリも積もれば、山となる(山ほどではありませんが)。

彼女のいう通り、打ち出の小槌ならぬ、金色のお財布です。

あと1万円たまって、30万円になったらストップ。
30万円を貯めたまま、しまっておきます。

銀行の通帳のお金とは違った、友人の愛のこもった、金色のお財布のへそくり貯金。

このお財布、彼女の形見だと思って、大切に保管します。
時々、彼女を思い出しながら・・・。
こんな思い出の残し方も、あるんですね。
コメント
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