20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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若冲コレクター

2023年05月03日 | Weblog
            

先日、ふらりと、日本橋高島屋の8階から、新館に行こうとしたら、上の写真の展覧会が・・。
高島屋カードを見せると、無料で入れます。
「若冲」の名前は本当に、轟いています。
見る人の多いこと!

ところが入ってみると、前半ほとんどが、酒井泡一や、仏像など、京都の細見美術館の
コレクション。

後半、やっと若冲登場。
ところが、若冲は色彩のうつくしさに、魅了されますが、ほとんどが水墨画。
それでも力強いタッチで、見事です。
特に、50年観察し続けた鶏は、動きも表情もコケティッシュ。
若冲らしい確かで、力強いタッチで描かれた水墨画でした。

            

3・11の翌々年の2013年。
仙台の「仙台博物館」で行われていた、米国の美術収集家、ジョー・プライスさんのコレクションを見に行きました。
3・11の直後に、東北に行けなかったので、タクシーで被災地を巡りながら、プライスさん収集の仙台博物館で行われた「若冲が来てくれました」を見てきたのです。

仙台博物館も素晴らしい建物で、仙台の街のあちこちも、とても素晴らしかったです。
アメリカ人のプライスさんの収集した「若冲」は色鮮やかで、美しく、今でも、まぶたの奥に残っています。

あの色彩のうつくしい若冲と、日本人コレクターの収集した、水墨画の若冲。
それを比べるだけでも、米国人と、日本人の美意識が見えてきます。

私は、若冲というと、プライスさんだなと、思いながらも、細見美術館の水墨画の若冲にも魅入ってしまいました。

             

仙台博物館。10年前の私(笑)。ヘアマニュキュアで、若干、茶髪。
コメント
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