20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

雑誌『日本児童文学』1~2月号(日本児童文学者協会・小峰書店)

2010年01月11日 | Weblog
 雑誌『日本児童文学』の1~2月号が届きました。
 2010年、新年号は恒例の創作特集。
 今年は「こどもじかん・大人の時間」のテーマで書かれた3編の詩と、27編の掌編作品(原稿用紙5枚のショートショート)の、創作特集です。

 私も掌編「自転車にのって」を書かせていただいております。
 雑誌に書いてくださる私のプロフィールに、気鋭の評論家の編集長・リカちゃんが毎回「人気のブログ」とか「ブログも有名」とか,こちらのblogの宣伝を書いてくださっているので、今日はお返しに私が雑誌の宣伝をさせていただきます。

 『日本児童文学』は、日本児童文学者協会が編集・発行する児童文学総合誌で、戦後から児童文学の世界をリードしてきた雑誌です。
 児童文学に関心を持つ幅広い方々を読者対象として、隔月刊で発行しています。
 内容は、児童文学の今日的な問題に様々に切り込む特集のほか、書き下ろしの短編と詩を毎号掲載、その他「飛び出せ、新人」「創作時評」「同人誌評」など盛り沢山。
 奇数月9日発売で、定価1050円です。
 購読ご希望の方は、協会事務局までご連絡ください。年間購読料は6300円(6冊分、送料サービス)です。また、お近くの書店で、ご注文いただくこともできます。その際は「小峰書店発売の隔月刊『日本児童文学』」とご指定ください。

 協会事務局はこのblog左端のブックマークの、「加藤純子HP」のリンクをご覧くだされば連絡先などが記されております。
 ぜひたくさんの皆さまのご購読をお待ち申しあげております。
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あんかけ湯

2010年01月10日 | Weblog
 昨晩遅くに夫が帰ってきました。
 私も昨晩は出版のお祝い会だったので、帰宅が遅くなりました。
 今日はひさしぶりに、夫のお洋服やなにやらを買いにお気に入りのダーバンのバーゲンに行ってきました。
 日・月の二連休ではありますが、今週は東京での新年の挨拶回りがあり、水曜日にあちらに戻るそうなので、のんびりと一緒にお夕食の時間がとれそうです。
 
 寒い日が続いています。 
 今夜は,体中がうっすらと水溶き片栗粉のあんかけにくるまってしまうような、ユズの香りのあんかけ湯にでも入ろうかと思っています。
(あんかけ湯っていうネーミングも、ベタでおもしろいですが)
 冬の楽しみは、のんびり湯船に浸かる、この時間でしょうか。
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出版お祝いの会

2010年01月09日 | Weblog
 

   

 今夜は中野で、宇佐美牧子さんの『合い言葉はかぶとむし』(ポプラ社)と、佐々木ひとみさんの『ぼくとあいつのラストラン』(ポプラ社)の出版のお祝い会が開かれます。

 宇佐美牧子さんは児文協の創作教室の受講生だった方で、佐々木ひとみさんは児文協にお入りになるとき、今は亡きK会長と推薦させていただいた方です。
 ですから、とてもご縁のあるおふたりです。

 今夜のお祝い会は、「季節風」の皆さんがセッティグしてくださった会です。
 代表のGさんのお話ではとっても盛況な会になりそうで、40名くらいの方々がご参加くださるようです。
 今夜はうれしく、また賑やかなお祝いの会になりそうです。
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欅(けやき)

2010年01月08日 | Weblog
 北日本や北海道は大雪だとか・・・。
 東京も、すいこむと薄荷のような冷たい風が吹いています。

 ふと空を見上げると欅の木に、なにかがくっついています。
 立ち止まり、なんの実かしらとよく見ると、枯れた欅の葉っぱが落ちずに木にはりついているのです。
 まるで影絵みたいにうつくしい模様を作って。
 
 冬空はいつも寒くて、不機嫌そうで、殺風景なすがたばかりをしていますが、こうしてちょっとだけ目を凝らしてみると、ふとすてきな光景を発見したりします。
 そんな日はなぜかうれしくて、にたにたしてしまいます。

 

 
 上の写真は桃華さんのご自宅の欅の木で、果実を食べている鳥。
 かわいい!
 こんな近くでよく鳥が警戒しませんでしたね。すご~い!
(2枚とも、桃華さんからお送りいただいた写真です)
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ひとりの朝

2010年01月07日 | Weblog
 母子ともに無事退院し、息子も仕事のため赴任先へ帰っていきました。 
 久しぶりにひとりぼっちの、がらんとしてしまったリビングで朝を迎えています。

 1月も、もう7日。
 そういえば毎年炊いている七草粥も、ひとり分では作る気にもならず、今年はサボってしまいました。
 
「君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ」

 七草粥の朝は、いつもこの百人一首が頭に浮かびます。
 けれど今朝は「若菜摘む」どころか、シリアルに豆乳をかけて、ブロッコリーとトマトのサラダを食べて・・・、いつもの朝です。 
 
 さて、仕事。
 原稿のちょっとしたところ、読みかえしていたらひっかかってしまい、少しだけいじっています。
(編集者のKさん、ごめんなさい。もう少しお待ちいただけないでしょうか)
 それから、お預かりしている通信講座の受講生の方のお原稿の添削。
 9日の土曜日に行われるお二人の方の出版お祝い会のご本二冊も、もういちど読み直さなくてはいけません。
 その他、ご献本いただいている本の拝読やらなにやらのいろいろ・・・。
 なにしろ、この二週間、すっかりサボッていましたから。
 机にいろいろが山積みになっている状態です。
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『じぶんの木』(最上一平作・岩崎書店)

2010年01月06日 | Weblog
 友人の作家、最上一平さんの新刊絵本です。
 昨年、岩崎書店のT編集長に何冊かのご本と一緒にお送りいただいていたのですが、忙しくてなかなか拝読できず、ご紹介できないままでおりましたら、今度は一平さんからもご恵贈を。
 ご紹介が年明けになってしまいごめんなさい。他のご本はまだ拝読できずにおります。

 松成真理子さんの絵が、最上一平の叙情性をさらにうつくしく際立たせています。
 絵の力が、想いに具体性を持たせてくれています。
 これが絵本のすてきなところですね。

 さて『じぶんの木』93歳の「伝じい」というひいおじいちゃんと「わたる」の気持ちのつながりが綴られている絵本です。
 熊打ちの伝じいの聞かさせてくれる話は、いつもわたるの心に、壮大で豊かな世界を想像させてくれます。
 ふぶきの中、熊のねどこでひと晩過ごした話。雪をかぶった大朝日岳がまっかにもえるようにとてもうつくしかった話。
 春の山で若葉がもえだしたころのこの世のものとは思えない不思議さ。
 でもその伝じいが入院してしまいます。
 病床で伝じいは、今度はこんな話をわたるにしてくれます。
 それは「じぶんの木」の話です。

 人が生まれると、どこかにポッと同じように木が芽を出す。なんの木か、どこの山かは、だれにもわからない。
 けれどたしかに、じぶんの木というものがかならずある。

 その木は千年だって、二千年だって,生きつづけるものもある。んだから、ちっとも、さみしくはねぇのよ。

 このことばを最後に、伝じいは息をひきとります。
 伝じいと曾孫であるわたるとの心のつながりが、雄大な風景を背に豊かに描かれている絵本で、読んでいると胸がほこほこしてきます。
 皆さま、どうぞお読みになってください。

(そんなわけで手元に2冊あります。すてきな絵本です。一平さんの了解を得てありますので、欲しい方にプレゼントいたします。私のHPの「コンタクト」でお申し出下さい。送らせていただきます)
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翡翠(かわせみ)の止まり木

2010年01月05日 | Weblog
 昨日、お隣の公園をお買い物のために通りすぎたところ。
 鯉の棲む沼あたりでカメラマンの皆さんが三脚を立て、さざんかの花の咲いているあたりを狙っています。

 そう、皆さんのお目当ては翡翠の映像を撮ることです。
 翡翠は俳句では夏の季語ですが、四季折々飛んでいるコバルトブルーの、それはそれは美しい鳥です。

 私も立ち止まり、そのあたりを眺めましたが、見あたりません。
「いまはいませんよ」
 カメラマンのおひとりが、そう言ってお声をかけてくれました。
「翡翠の止まり木はどれですか?」
 尋ねてみると、
「これです」
 りっぱな望遠レンズのついたデジカメで、映像を出すと見せてくださいました。
「この枝ですか?」
「そう。この横に流れている枝が、翡翠の止まり木です」

 と、そんなわけで、翡翠はキャッチできず、止まり木だけをパチリと。
 鬱蒼とした沼の茂みは、さざんかの赤だけがやけに鮮やかで、止まり木はまるで翡翠の座る玉座のように、そこだけひかり輝いていました。
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仕事始め

2010年01月04日 | Weblog
 今日から仕事始めです。

 夫は一昨日の夜からすでに仕事モードに突入。会社での新年の挨拶をパソコンに打ち込んでいたり頭のなかはすでに仕事、仕事・・・。
 そこで昨日は、夫がしばらく会えないので、また息子夫婦の赤ちゃんを見に病院を訪ねました。
 
 病院のサロンに行くと、3日にお見舞いにいくと話していた娘夫婦と○くんがすでに来ていて、「こんにちわ」と○くんがカワイイ笑顔で私たちにちょこんとお辞儀を。
 生まれたての赤ちゃんはお雛さまのようなお顔で、じっと私たちを見つめていました。
 病院の場所柄、そちらでお産をされたアフリカ大使館にお勤めのアフリカ人のグループがいらして、「フランス語」を通じて息子がお知り合いになったようで、昨日は娘までちょっとだけそのアフリカ人たちとおしゃべりして、帰りはサロンでくつろいでいた彼らにいつまでも手をふってお見送りしてもらい、帰ってきました。
 夫はその足で品川から新幹線にのって夕方には単身赴任先へ。
 今日からは仕事始めです。
 息子は大学がはじまるのがもうちょっと先なので、奥さんの退院をつきそって、その翌7日には帰るようです。

 賑やかだったお正月休みもおしまい。
 またいつもの日常が戻ってきます。
 年末からたるんでいたネジをまき直して、私もがんばりたいと思います。

(写真は、お正月の青い青い空を飛ぶヘリコプター)
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ガレット・デ・ロワ

2010年01月03日 | Weblog
 昨日は、毎年恒例になっているガレット・デ・ロワで新春をお祝いしました。
 ガレット・デ・ロワは、毎年、息子夫婦が銀座三越のジョアンで買ってきてくれるフランス発祥の焼き菓子です。
 今年は奥さんが出産のため、我が家に逗留している息子が、朝 三越に出向いて買ってきてくれたのです。
 このガレット・デ・ロワというのは、フランスでは新春をお祝いする定番のお菓子らしいです。

 サクサクのパイ生地のなかに、アーモンドバタークリームが入ったお菓子のどこかに、アーモンドが一粒入っています。
 切り分けたパイをそれぞれに配るのは、子どもの役目だそうです。
 でも娘夫婦の息子の○くんは1歳と3ヶ月。
 まだ、ひとりひとりを指名することはできません。
 来年には、そのお役目を彼が見事に果たしてくれそうですが。
 そこで毎年、指名するのは娘です。
 それぞれのお皿に配られたパイを食べていると、歯にこつんとなにかが当たります。
 そのなにかがアーモンド。当たった人は王冠を手に入れることができて、同時に一年の幸運を手にすることもできます。
 昨年その王冠を手にしたのは夫でした。
 今年もみんな息をつめて、パイにフォークを突き刺しました。
 喜びの声を上げたのは娘。

 毎年、お正月の2日には子どもたちの家族が集まり、お食事をして、そのあとガレット・デ・ロワで新年を占います。
 今年は近所の神社でひいたおみくじも「大吉」ではなく「吉」だったし、ガレッロ・デ・ロワのアーモンドの「フェーブ」も当たらなかったし、ほどほどの春、といったところでしょうか。
 それでもこうして、可愛らしい○くんを中心にみんなが元気に集まり、新しい家族も誕生して新年を迎えられたということは、なによりもの喜びです。
 そんな穏やかな日和の新春・三が日です。
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『あまんきみこセレクション』(三省堂)

2010年01月02日 | Weblog
 新年、第一回目のご本のご紹介はあまんきみこさんのご本、「あまんきみこセレクション」です。(お元日の朝日新聞に大きな宣伝告知が載っていました)
 ここからは、そのご本の編者である後路好章さんからのお便りを、そのままご紹介させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 パンフレットにもありますように、あまんさんの代表作をほとんど網羅した選集です。
 わたしは、編者のひとりとして参加しました。あまんさんとは、今年でちょうど40年のおつきあいになりますので、わたしにとっても、編集者としての集大成の大仕事でした。
 もう一人の編者の宮川健郎さん(武蔵野大学教授)は、あまんさんの無二の親友宮川ひろさんのご子息。まるで、あまんさんの甥のような存在です。
 編纂作業は、あまんさんの全作品を読み直す作業から始まりました。三年前のことでした。あまんワールドにたっぷりと浸ることができて、それはそれは楽しい時間でした。
 出来上がった5巻を、今、また、撫で回しております。
 いいですよー! 自慢をさせてくださいね。
① 巻構成
 作品を読み込んでいるうちに、あまんさんの作品は、季節感にあふれていることに気づきました。春、夏、秋、冬に分類してみると……、あらあら、ほぼ均等になるじゃありませんか! 読者にとっても、とってもいい!
② エッセイ巻
 あまんさん、いろんな媒体にたくさんエッセイを書いていたんです! 弟分のわたしもびっくり。エッセイを読ほどに、作品誕生の秘密が透けて見えてくるじゃありませんか! 感動でした。この感動を伝えたい。
③ 対談
 巻末が、ありきたりの解説じゃつまらないなあ……と考えていて、ふとひらめいたのが対談。あまんさん、講演をなさらない人です。はずかしがり屋さんなんです。が、対談だと引き受けます。何回か聞きました。あまんさんらしいお人柄がにじみ出てきて、おもしろいのです。今回は、四人のお客さんをお迎えしました。なんともほかほかとしたステキな対談になりましたよ。
④ 挿画
 四人の方には、先ずわたしが依頼の電話を入れました。「あまんさんの選集に描かせてもらえるなんて、光栄です」と、みなさん、おっしゃったんです! きらりと光る、それでいて、ひかえめな描き方であまんワールドを盛り上げくれました。いいですよー!

 まだまだ自慢したいのですが、ご自身の目で確かめていただくのが一番です。
 よろしければ、ご一報ください。メールをくださってもいいです。後路好章
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 ぜひたくさんの皆さまにお読みいただけたらと思います。
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