20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

ブラシの木

2011年09月10日 | Weblog
             

 毎年いまごろの季節になると、つい気になって撮してしまう一枚。
 ブラシの木。
 名前どおり、ほんとうに真っ赤なブラシみたいな木です。

 こんな赤いブラシ、キッチンに、ひとつ欲しいな・・・。
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木の葉

2011年09月09日 | Weblog
          

 ちらほらと、木の葉の紅葉がはじまっています。
 いえ、紅葉というには,まだ気が早すぎます。
 木々の、木の葉の色づきがはじまっています。

 写真は桜の葉。
 春には、うつくしい花を見せてくれた木です。
 真夏には、暑さにしんなりとしていましたが、また元気をとりもどしています。

 これから冬にむかって私たちに、色とりどりの錦秋のうつくしさを楽しませてくれます。

 今日は午後から神楽坂で、児童文学者協会の運営委員会です。
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句稿

2011年09月08日 | Weblog
          

 今夜は句会です。
 先月もお休みしてしまいました。
 今月こそと、俳句を作りましたが、いまひとつ乗りきれていません。

 愚句を持参し、今夜は久しぶりに句友にお目にかかりにうかがいます。

 毎月その月の句会での様子や、「天」「地」「人」になった俳句への皆さんからの講評。
 そして提出された句への講評などを事細かにまとめてくださる、いわゆる句稿を、句会のお仲間のうち、現役の4人の編集者の方が、交代で書いてくださっています。
 それを読んでいると、その場にいらっしゃるお仲間ひとりひとりのお顔が浮かんできて、とても楽しく、また勉強になります。
 句会のあとのもうひとつのお楽しみが、その句稿です。
 もうおひとり、編集者のお仲間が増えたので、いずれ5人の方々が交代で書いて下さるのでしょうか?
 
 いつもは、私たちの原稿を読んでくださる立場の編集者の方々ですが、そこはプロ。
 文章が、とてもお上手です。
 またそこからは、その方の、人となりが見えてきて、とてもおもしろいです。
 今夜はライブで、その楽しさを味わわせていただこうと思っております。
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新刊2冊ご紹介

2011年09月07日 | Weblog
 新刊2冊をご紹介いたします。

        
『ぼくらは闘牛小学生!』(堀米薫・佼成出版社)

 作家・堀米薫さんのノンフィクション作品です。
 堀米さんは、創作で、『牛太郎、ぼくもやったるぜ!』(佼成出版社)と、『チョコレートと青い空』(そうえん社)という作品を出版されています。
 今回ご出版になられたのは、これまでのように創作ではなく、ノンフィクションです。
 堀米さんご自身がご家族と牛を育てていらっしゃる農家ということから「闘牛」を描いていても、そこには牛へのまなざしのあたたかさがあります。「闘牛」の描写では、思わず手に汗を握ります。
 この『ぼくらは闘牛小学生!』は、『牛太郎、ぼくもやったるせ!』で描いた同じ「牛太郎」という名前の牛が、新潟の小地谷で闘牛をやっていると聞き、はじまった取材だったようです。
 
 小地谷の人たちの闘牛にかける熱い思いや、子どもたちの牛へのまっすぐな思い。
 そうしたことが丁寧に描かれています。
 その中で起きた中越地震。そこから立ち上がっていく地域の人びとのすがたも描かれています。
 それはとりもなおさず、堀米さんご自身が遭遇された、3・11東日本大震災の体験と重なってリアリティを感じながら読んでしまいました。

 印象的だったのが、闘牛実況の「監物さん」のことば。
 彼の実況は、闘う牛も、その牛の手綱をひく子どもたちの気持ちも、またそれを読んでいる私たちのこころさえ、励ましてくれるようでした。


           
『注文の多い料理店/銀河鉄道の夜』(宮沢賢治・集英社みらい文庫・解説・森川成美)

 集英社みらい文庫で、原作を忠実に守りながら、今の子どもたちに読めるようにと『坊ちゃん』のリライトを、見事におやりになった作家の森川成美さんが、こんどは、あの宮沢賢治に挑戦されています。
 今回はいわば、「丸ごと一冊・宮沢賢治」といった賢治の代表作がそのまま、本になっています。
 賢治は、いまなお、人気の高い作家ですが、実は一見やさしそうに見えて,難解な部分のたくさんある作家です。
 そこを森川さんが、きちんと解説され、子どもたちに手渡す努力をしています。
 早世してしまった妹トシへの深い愛情や、仏教を信仰していたこと。自己犠牲の精神など、賢治文学の背景についても解説では言及しています。

 また、「スラスラわかる読書のコツ!」といって、賢治を理解するのにわかりやすいコラムが、巻末についていることも、この本の特徴です。
『銀河鉄道の夜』では、その道すじを図式化し、わかりやすくなるような工夫がなされています。
 通俗的な言い方をすると、「一粒で二度おいしい」と思える一冊です。

 それにしても賢治の文章はうつくしく、透明感があります。

 皆さま、ぜひこの2冊、お読みになってください。
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シンポジウム「子どもの物語・大人の物語」

2011年09月06日 | Weblog
 「子どもの物語・大人の物語」というテーマのシンポジウムが、大阪で開かれます。
 日本ペンクラブの「子どもの本」委員会が中心になって開催されるシンポジウムです。

 過日、日本ペンクラブの「子どもの本」委員会の、委員のメンバーに加えていただいた関係から、お声をかけていただきました。
 しかし私は当日、予定が入っておりましてうかがうことができません。
 東京からも、評論家や作家など、たくさんの方々がいらっしゃるそうです。

 現在、子どもの物語作家が大人の文学への進出していく傾向が多くあります。またYA小説が大人にもよく読まれています。かつてあったかのように見えていた子どもの物語と大人の物語の違いがあいまいになりつつある現在、70年代から「子どもの本の枠広げ」や「概念崩し」という言葉を使いながら、大人の物語から子どもの物語へと多くの作品を取り入れてきた今江祥智氏、10代からプロのマンガ家として人気を博し、大人のマンガへと活躍の場を広げてきた里中満智子氏をお招きし、そこに現在、子どもの物語の中心で書き続けている越水利江子、令丈ヒロ子両氏の子どもの物語への思いをつなげていきたいと思います。

【開催日】平成23年9月24日(土) 午後2時~4時

【会場】大阪産業創造館会議室E
(大阪府大阪市中央区本町1丁目4-5 tel:06-6264-9800)

【パネラー】
 今江祥智(児童文学作家)
 里中満智子(マンガ家)
 越水利江子(児童文学作家)
 令丈ヒロ子(児童文学作家)
 ひこ・田中(児童文学批評家)

【対象】中学生以上

【申込み方法】
 参加費500円 (予約制 定員100人 ※定員になり次第締め切らせていただきます)
 往復はがき、またはe-mailにてお申し込みください。予約券を発行いたします。
(1) 往復はがきの場合:返信はがきに氏名、住所を、往信はがきに希望人数をご記入の上、下記までお送りください。
〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町20-3日本ペンクラブ「子どもの物語・大人の物語」係
(2) e-mailの場合:件名に「子どもの物語・大人の物語」参加希望、本文に氏名、住所、参加人数をご記入の上、以下のアドレス宛にお送りください。secretariat03@japanpen.or.jp

【主催】日本ペンクラブ
【後援】朝日新聞社、大阪府子ども文庫連絡会、(財)大阪国際児童文学館、(社)日本国際児童図書評議会、日本児童図書出版社協会、日本YA作家クラブ、読売新聞社

【問い合わせ先】日本ペンクラブ事務局 tel:03-5614-5391(平日午前10時~午後6時)

  子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)助成活動
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赤い実

2011年09月05日 | Weblog
              
 
 公園に、赤い実を見つけました。
 赤い実、だいすきです。

 ざっくりした肌ざわりの花器に、赤い実を生ける。
 どんなお花を生けるより、すきです。
 赤い実に、こころがざわざわ、ゆさぶられるのです。
 空気が少しずつつめたくなる、秋から冬にむかう季節。
 色のなくなる季節に赤い色が、あでやかに、そして一抹の寂しさを漂わせながら実をつけている。
 なぜか切なく、そしてとても粋に見えるのです。

 でもお花屋さんには、まだ赤い実が出ていないので、しばらくは、こうして公園の赤い実をながめながら、ほーっとため息をつくだけです。
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『作家のおやつ』(コロナ・ブックス)

2011年09月04日 | Weblog
                       

 日本橋室町にある、だいすきな本屋さんにで見つけた一冊。
『作家のおやつ』というタイトルのご本。

 作家たちはどんなおやつに舌鼓をうちながら、作品を書いているのかしら。
 そんな好奇心から、ぱらぱらと本をめくってみました。

 沢村貞子が、銀座「空也」の最中がお好きだということは、彼女のエッセイを読んで知っていました。
 けれど、あの作家が・・・。
 どのページもオールカラーで、とってもうつくしく、
「こんなお菓子もあるんだわ」
「あの人、こんな駄菓子のようなお菓子がお好みだったんだわ」
「こんな書斎で、原稿に向き合っていたんだわ」
 などと、好奇心が刺激されました。

 日常をさらけだされるというのは、作品世界とはまた違った興味があり、おもしろいものです。
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嵐の前の静けさ

2011年09月03日 | Weblog
           

 写真は木曜日の夕暮れです。
 台風が近づいていて、場所によっては大雨だというのに、東京はビルの瞬きがくっきりと見えます。
 
 けれど,あの日の夕暮れの色は、どこか不気味さを漂わせていました。

 大型の台風が今朝、四国に上陸したそうです。
 近頃は雨といっても想像を絶する豪雨で、「9月の雨」などとロマンティックなことばでは、あらわせなくなってきています。
 昨晩は新幹線も通常通り動いていて、夫も無事帰宅いたしました。
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読書

2011年09月02日 | Weblog
              
 
 今日は夫のお誕生日。
 先日お誕生日だった娘も、また彼女の息子も、3人が乙女座です。
 3人の共通点といったら、本が好きなことでしょうか。
 
 夫は寝る前には毎晩、ミステリーを読んで寝ているそうです。
 北欧のなんとかいう作家のミステリーに凝って、有楽町の三省堂にいくと読み終えるとつぎをとやっているうちに、その作家のものはすべて読んでしまったとか。
 北欧の、暗く重たい空気のなかで繰り広げられるミステリーはなかなかおもしろいらしいです。

 児童文学ではありますが、同じく北欧ノルウエーの作品『夜の鳥』『少年ヨアキム』(トールモー・ハウゲン)も暗く切ない物語ですが、すばらしい作品です。
 北欧というのは魅惑的で、不思議な国です。

 その乙女座の夫は、息子と『チームバチスタの栄光』(海堂尊)の話をして、「テレビより原作のほうがずっとおもしろいよ」と、息子にそそのかされ、今はそれを寝る前に読んでいるらしいです。
 夫も、「テレビとは、キャラクターの立て方がぜんぜん違うし、すごくおもしろい」とのこと。

 実はいま、その『チームバチスタ』を、私が毎週DVDに録画しているのです。
「そう言われると・・・」
 と、遅ればせながら私も、原作を読んでみようかしらと思っているところです。

 せっかくのお誕生日なのに、今日は台風のため帰京の新幹線がどうなるか、状況次第です。
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虫時雨

2011年09月01日 | Weblog
          

 今日から9月。
 いよいよ秋の到来です。
 でも、大型の台風が近づいているようです。 

 それでも、秋の夜長に窓を開けていると聴こえてくるのが虫の音。
 それも、か細い音色ではなく、虫時雨といってもいいほどの音が下から這い上がってきます。
 なんだか、とても風流な気分になります。

 しばらくは、この虫時雨と共に夜を楽しむ時間がすごせそうです。
 いよいよ、秋・9月のはじまりです。
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