MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

艾の見分け方~知識的と論理的~

2015-07-23 13:37:19 | 日記
艾選びをすると艾の見分け方が知識的では役立たないということ実感する。

灸は教科書では、有痕灸(透熱灸、焼灼灸、打膿灸)と無痕灸(知熱灸、温灸、隔物灸、薬物灸)に分けられているが、それぞれ、その灸法にふさわしい艾が必要となる。例えば、透熱灸用には出来る限り腺毛や毛茸以外の含まれ無い品質の良い艾が、逆に焼灼灸や温灸、隔物灸用には、高温が必要なので、夾雑物のそれなりに残ったものがという様に。

それゆえ、何種類かの艾を用意する必要があるし、同じ等級の艾でもメーカーによって違うので、艾を見る目が必要とされる。

そんな時に、学校で教わった「艾の品質」の分類(良品、粗悪品を、古さ、香り、手触り、不純物、色、湿度、繊維の状態、着火性、燃焼性、燃焼時の灰と煙、熱感の11項目の対照で表にしたもの)が役立つ。

役立つのではあるが、役立つには役立つ条件がある。それは、良品、粗悪品のそれぞれを何種類か見て、手にとって、匂いを嗅いで、実際に灸として使って見てという現実の艾との関わりをしっかりと持った上で、持ちつつ、良品と粗悪品との対照表の内容を自身の五感の像として持っているという条件である。

それ抜きで、いくら良品と粗悪品の対照表を完璧なまでに暗記していても、それは国試対策とはなっても、灸術には何の役にも立たない。

これが、学びの知識的と論理的の違いではと思える。鍼灸学校での学びの全てを知識的から論理的へとして行かねばと思える。
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