ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

奈良散策 (4月5日)

2007-04-05 18:48:50 | Weblog
暖かくなるという予報に、奈良へ遊びに行きました。


ご存じ「猿沢の池」です。
帝の寵愛の薄れたことを悲しんだ采女が身を投げた池で、
対岸に前にご紹介した「采女衣掛の柳」があります。


こちら側にある「采女神社」。謡曲「采女」とその哀悼歌
の由来が記されています。

哀悼歌は
「我が妹子が寝くたれ髪を猿沢の 池の玉藻と見るぞ悲しき」
                      (人麻呂)
「猿沢の池もつらしな我が妹子が 玉藻かつかば水もひまなし」
                        (帝)


上の通り「三条通」にでて、南円堂の登り口左手に、古い高札場
があります。

一番上のものを抜き書きしますと…
「定 
 一.忠孝をはけまし 夫婦兄弟諸親類むつましく 使いのもの
にいたるまで あわれみをいふへし 若(もし)不忠不孝のもの
あらば重罪となるべきこと
 一.万事おごりをいふへからず 屋借衣類飲食などに及ぶまで
倹約をまもるへきこと…

天和三年五月五日    奉行」

今、この高札場は、なんとゴミの集積場所になっています。
この飽食、贅沢な時代を、御奉行様はさぞお嘆きのことと思います。