ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

山水画の世界・黄山(1)

2007-06-05 18:38:34 | 旅日記
5月28日午後。
郷土料理(・ロウイという名の川魚が出た)の昼食後、黄山へ。
山麓には大きなホテルが建ち並び、まだまだ次々と建設中です。


黄山の入り口・黄山大門。ここから、くねくねと山道を走ります。


南、南西、北側からと3本のロープウェイがかかっています。
私たちは南西の雲谷寺駅から乗車しました(13:00)。
50数人乗りのロープウェイは、動き出すと激しい雨に叩かれまし
たが、幸い頂上駅に着く頃には止みました。




「天下の名勝黄山に集まる」と古今東西の文人墨客に絶賛され、
「黄山四絶」といわれるこのような奇松、怪石が至る処に見られ
ます。(あとの二絶は雲海と温泉)。


なだらかな階段の登りで始信峰(1683m)へ着きました。


ロープ駅から1.2㎞、約45分のハイキングで、いったん今夜の泊まり
「西海飯店」へ。標高1590m地点にある四つ星の立派なホテルです。
余分な荷物を下ろし、再びハイキングに出発します。

世界遺産の村・宏村

2007-06-05 08:49:16 | 旅日記
5月28日
高山山麓の宏村は、「徽商」(安徽省出身の商人)といわれる豪商を
生んだ土地で、明代の古い建物がほぼ完全な姿で残っています。


世界遺産に登録されて、中国各地からの観光客がたくさん訪れます。
村の入り口で入場券を徴収しています。


石畳の道を歩き、橋を渡って村に入ります。
宏村は「牛の形」をしているといわれ、「牛の足」にあたるのが
川にかかるこのような4本の橋です。


村の中央にある池「月塘」。牛の胃袋にあたり、洗濯などの生活
や防火用水として利用されています。
池の周囲には、美術学校の生徒たちが写生をする姿が見られます。


村の中、民家の前を縦横に巡る水路は「牛の腸」にあたります。
豪商の屋敷跡も見学しましたが、竹や石に篆刻してお土産を作る
人など庶民のくらしが珍しかったです。
写真の右端は揚げパンを売る店。天井から下がる赤い渦巻きが
ハエ除けに回転しています。


観光を終えて村を出ます。後ろに見える、こんもりした木は村の
入り口に二本植えられた「楓楊」で、「牛の角」です。ちなみに
牛の頭は村の背後に聳える山、牛の身体は数百軒の民家です。
午後はいよいよ黄山へ向かいます。