ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

生駒越え余談

2008-03-17 17:24:31 | 四方山話
昨日の生駒越えでは新しい発見がありました。



鳴川集落の辻にある鳴川地蔵笠石仏・通称「ゆるぎ地蔵」。
祈願すれば病気が「ゆるぐ」ということでこの名があるとか。
「弘安四年辛巳五月日 願主快尊」の銘があり、制作年代の分かっている秀作だそうです。
弘安四年(1281)といえば「元寇」の年。なぜ覚えているかといいますと
「四百余州をこぞる十万余騎の敵 国難ここに見る 弘安四年夏の頃」という「元寇」の歌の記憶があるからです。
齢をとると昔のことは案外よく思い出せるものです。



千光寺の本堂への石段両側にずらりと並んだ役行者像。



千光寺を元山上というのは、役行者が大峯山を開く前にここで修業したからです。



暗峠で発見した「和州矢田山出迎地蔵尊」のお堂。
前に「矢田山(山号)二里」の道しるべと「おかげ燈籠」
矢田寺から、こんな遠くにまでお出かけとは…




枚岡神社の狛シカ。これは左側の♀鹿で右側には♂鹿がうずくまっています。
手前の手水鉢の水は、春日大社のものと同じで、鹿が咥えた巻物から落ちていました。
神社の紋は下がり藤。ここは「元春日社」といわれ、春日大社より古い社だそうです。

元山上に元春日。こんなことからも、大阪と奈良は古代から縁が深かったことが分かります。