倒れた松の木から流れ落ちた松脂が凍って氷柱になったものです。
昨日、葛城山に登る途で見つけました。
60数年前の戦時中に、松根油を回収にいった山の中で、米軍の艦載機(グラマン)に
低空飛行で追いかけられたことを思い出しました。
松根油(ショウコンユ)は飛行機の燃料?にするとかで、松の木に傷をつけてゴムの
ように樹脂を集めて缶に受けます。それを集めて学校に持っていくことが、田舎の小学
生の仕事でした。
近くに松下無線の工場があったので、敵機がよく飛んできました。相手は面白半分だった
のでしょうが、こちらは必死で、気が付けば両手の親指は耳に、その他の指は両目に当て
た格好で山中の田んぼの泥の中にうつ伏せに倒れ、失禁してズボンを濡らしていました。
「九死に一生」を得た遠い思い出です。