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ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

ペルーの旅(7)

2012-03-17 07:00:00 | 旅日記


クスコの町歩きを続けます。カテドラルの右角を左に折れて



両側に古い民家の立ち並ぶ狭い通りに入りました。



舗道にこんな標識がありました。クスコは神聖な獣・ピューマに見立てて作られ、アウカイパタ(マルサス広場)が心臓、このあと向かうサクサイワマンが頭部にあたります。アンティスーユとは中心のアウカイパタから四つの地域(スーユ)に通じるインカ道の一つで、北東を指しています。(他の三つは南西へのクンティスーユ、北西へのチンチャイスーユ、東へのコリャスーユです。)



宗教美術博物館。もとは第6代皇帝インカ・ロカの宮殿でした。



博物館の前を通るハトゥン・ルミヨック通りには美しい石畳の道と石組の壁が続きます。鉄と車輪を持たなかったインカの人たちは、青銅や石で作った道具だけでこの精巧な石組を作り上げました。剃刀の刃も通らないというほど密着された石には、セメントなどの接着剤は一切使われていません。



なかでも驚異的なのはこの「十二角の石」。隙間もなくぴったりと他の石を組み合わせた高度な技術力には舌を巻きました。



別の道を通ってマルサス広場に帰り、迎えに来たバスでサクサイワマンへ向かいます。何度もカーブしながら高度を上げていくにつれ、赤茶色の屋根が並ぶスペイン風の町並みが下になっていきます。



インカ風の民家が見られるようになりました。壁には動物などの形が浮き彫りにされています。屋根の上に置いてあるのは



トリート・デ・プカラ。沖縄のシーサーのような家の守り神で一対の牛の置物でです。二匹の間に十字架が付いているのが宗教の融合を表しています。



クスコの土産物屋さんで買って帰ったプカラです。



クスコの北約4km。ウルバンバ渓谷にあるインカ時代の沐浴場「タンボ・マチャイ」の入口です。バスを下りると富士山の標高に近い高地で、ゆっくり歩かないと息切れします。



最終目的地の沐浴場。四段の石の壁から滝のように落ちる水は、いくら雨が降らなくても年中同じ量で変わらないそうです。



後にある人影の見える小山に登りたかったのですが、団体行動なので許されません。ここが今回の旅行の最高到達点になった、ほぼ標高3800m地点です。