ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

醒ヶ井のバイカモ

2012-07-28 09:25:23 | 旅日記

7月25日、バスツァー最後の目的地・醒ヶ井に着いたときは、もう18時になっていました。

早足で古い宿場町を歩いて中山道沿いの地蔵川へ。ここへは8年前に伊吹に登った帰りに、マイカーで訪れたことがあります。
「十王水」は平安時代の高僧・浄蔵法師が諸国遍歴の途中に、ここの水源を開いたといいます。そこで本当は「浄蔵水」。近くに十王堂があるので、いつしかこの名前になったとか…。

地蔵川は地域の生活用水でもあり、スイカやマクワウリ、トマトなどを冷やすのに利用しています。(今回は観光客が増えたためか、売り物が増えていました)。川沿いには十王水の他にも西行水や居醒の清水など様々な見どころがありますが、なんといってもこの川を有名にしているにはバイカモで、手の切れるような冷たい水の流れに涼を誘う夏の風物詩です。

バイカモはキンポウゲ科キンポウゲ属の水草で、清流にしか育ちません。北日本では珍しくないそうですが、西日本ではこの川が有名。
この植物にはハリヨという小魚が巣や産卵床として集まるので、その姿も見られます。

7~8月ごろに、梅の花に似た白い小花を咲かせることから『梅花藻(バイカモ)』の名が付きました。本当に小さい可愛い花です。

夕暮れ迫る「梅花藻の里」に別れを告げてバスへ帰りました。