ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

玩作・ヒマラヤトレッキング(3)

2013-09-04 06:24:28 | 四方山話

 

前回と同じくエベレストですが、これはゴーキョ・ピーク(5,360m)頂上より見た景色です。高度としてはカラパタールより低く、距離も離れているのですが、エベレストの展望地としてはこちらの方が優れていると思います。正面中央、一段高くエベレスト。右はローツェ(8,516m)。カラタパールからはエベレストよりも高く見えたヌプチェ(7,879m)はその手前で円錐型に黒く見えています。


ゴーキョピークへはカラパタールから4年後の2003年に行きました。ナムチェバザールからまずクムジュンに向かいます。ここのゴンパには伝説のイェティ(雪男)の頭皮が保管されています。ここからコシ・コーラに沿って北に向かいキンズマに下り一泊。

 

翌日はモーン・ラ(峠)を越えます。峠に立つチョルテン(仏塔)とタウォツェ(6,501m)。ここから真下に見えるドゥード・コシに一気に下り、ポルチェ・タンガのテント地に着きます。翌日はシャクナゲ林を抜けて次のキャンプ地・ドーレへ。


ドーレは標高4,040m。また高山病の兆候が出始めて歩くのが億劫ですが、頑張って標高差250mの丘へ高度順化に…。正面の白い山はタムセルクです。


翌日はマッチェルマへ。ラ・パロマの峠を越えてチョー・オユー(左・8,201m)から右のギャチュン・カン(7,922m)に続くチベット国境の山々を見ながら進みます。


マッチェルモは標高4465m。ここでもしばらく休んで標高差200mの高度順化に行きました。錐のような鋭鋒・キャジャリ、この土地の名を冠したマッチェルモ・ピーク(6,017m)、カンテガとタムセルクなど白銀の峰々が見渡せますが、圧巻はこのチョー・オユー(8,201mです。CHO OYU はトルコ玉の神の意味。その名にふさわしく純白の雪の衣を被った気高い山容です。


翌日はゴジュンバ氷河のアブレーション・バレー(氷河側谷)の水流に沿って登ります。


ゴーキョまでには三つの氷河湖があります。これは最後の湖・ゴーキョレイク。ここからは10分ほどで最後のキャンプ地・ゴーキョ(標高4,791m)に着きます。この日も午後は標高差100mほど登って高度順化しました。

 

トレッキング10日目。いよいよ最終目的地のゴーキョ・ピークへ向かいます。ザレ尾根の急登から草付の斜面を登り、標高5,000mを過ぎるとエベレストが見え始めます。見下ろすとドゥード・ポカリの湖面が光っています。正面はタウチェ。


出発後、2時間半。600mの高度差を克服してゴーキョ・ピーク(5,360m)の頂きに立ちました。大きなケルンに結び付けられた五色のタルチョーがはためき、ぐるりを取り巻く白銀の峰々が祝福してくれました。

*オンライン無料加工サイト「写真加工.com」を使わせて頂きました*
*元画像と他の画像、詳しい山行記はこちらをご覧ください。*