秋分を過ぎました。夜明けが遅くなり、朝のWalkingに出る頃はまだ日の出までにだいぶ時間があります。
公園に入って数分、工事中の花菖蒲園を過ぎた辺りで、ほの明るい中で一輪咲くクリーム色の花がありました。
河内綿の花です。今年は畠一面の綿の木を見かけなかったのに、一粒こぼれた種から健気に咲いた様子です。
「綿の花」は夏の季語ですが、こちらは今の時期を代表するヒガンバナ。園内のあちこちで美しく咲いています。
ハギ 草冠(かんむり)に秋と書く字からも分かる、これぞ秋の花。ようやく日が当たりだした梅林近くで、紅白並んで務つくしく咲いていました。萩と言えばすぐ思い浮かぶのが、奥の細道で芭蕉の詠んだこの句
「一つ家に遊女も寝たり萩と月」
今朝のお天気には不似合いですが、白い色のハギを詠んだこんな句があります。
「白萩の 雨をこぼして 束ねけり」 杉田久女