千丈ヶ岳(833m)
丹後山地にある大江山の主峰で、山頂付近はなだらかで大きな草原状で展望に優れています。
酒呑童子の鬼伝説で名高い大江山は、千丈ヶ岳と鍋塚(763m)、鳩ヶ峰(746m)の総称で、周辺に鬼の岩屋などの地名が残っています。
1996年10月27日、低山俳掴派のオフ会で登りました。
千丈ヶ岳から北西に延びる稜線上740m地点、航空管制塔の立つ林道終点で集合。鬼の岩屋を見てコルに下り、鍋塚に登り返します。
北に丹後半島伊根の船泊、青葉山と日本海。行く手には鳩ヶ峰と主峰・千丈ヶ岳が重なって見え、青空に映える山肌は紅、朱、橙、黄、茶、緑と様々な色糸で織りなされ、まさに錦繍を纏ったあで姿でした。
次のコルに下り、600mの登りで鳩ヶ峰頂上。
のんびりと陽光を浴びながら、360度の山々の大展望とランチタイムを楽しんだ後、最後の目的地、千丈ヶ岳を目指して落ち葉の散り敷く木の階段道を登りました。
真紅のナナカマドの樹林帯を抜けると、なだらかな833m二等三角点の山頂で、振り返るとスタート地点の管制塔から続く紅葉の稜線。手前には白いススキの穂、遠くに青い海。
そして三角錐の三岳山、すぐ近くの赤石ケ岳はいうに及ばず、ぐるりを取り巻き、重なり合う山、山、山。
眼下に拡がる箱庭のような町や村。昨日泊まった福知山の市街地が光っています。大展望に酔いしれて立ち去りがたい頂上でした。
千ヶ峰(1006m)
東播磨の最高峰で、山頂付近は草原状で播磨、丹波、但馬の山々の大展望が得られます。山名は多くのピークを持つことが由来といわれます。
1997年11月16日 いくつかのコースがありますが、千日山歩渉会例会で三谷渓谷入口から登りました。
美しい渓谷沿いの道から見下ろすと小さな滝が連続して現れ、やがて大きな岩盤の上を水がナメ状に流れる三谷大滝雌滝に出会います。次の雄滝は、規模は小さいが真っ直ぐ豪快に落ちています。
道は次第に勾配を増して、左、右と渡り返した後に沢を離れると、胸を突くような急坂となります。
岩座神からの道が合わさると、ようやく傾斜がゆるまりクマ笹の道を行きます。頂上が見上げるように迫ると再び急坂で、一歩一歩踏みしめて広い頂上台地に登り着きました。
空全面が雲で覆われていましたが、遠目が利きました。
すぐ目に付くのが南の笠形山。その向こうに七種山、明神山。北西には段ヶ峰、氷ノ山は雲に覆われているようです。丹波の山々、六甲の方角は雲が隠していましたが、確かに360度の大展望が楽しめる山で人気の高いのもうなずけます。
下山は市原峠に向けて、厚く散り敷いた茶色や黄色の落ち葉を踏みしめて歩き、長い林道歩きで配車してあったキャンプ場跡に着きました。