かっきーの独り言

自転車通勤で実業団レースに挑むガンダム大好きイクメン、かっきーのブログです。遊んで行って下さい。

2つの事故で思うこと

2008年08月04日 | 自転車
昨日福井で行われた丸岡ロードレースで死亡事故が起こりました。
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亡くなられた方および関係者の皆様にお悔やみ申し上げます。

亡くなった方は有名ショップチームに所属し、レースで優勝経験もある実力者だったそうです。
それほどの方をもってしても、事故は起こるのです。

この事故を教訓として安全対策を見直すことはもちろん必要ですが、それでもレースでの事故はゼロには出来ません。

今心配しているのは、この件を取り上げて「公道レースは危険だから許可すべきでない」「ロードレーサーは危険だ」という風潮が広まらないかということです。
事故の報道のされ方からそのような不安を抱きました。

自転車に限らず、レースに事故は付き物ですし、死亡に至るケースもまま有ります。世界一安全な車と言われるF1でさえ、死亡事故は起こります。マラソンなど陸上競技でも、負荷から来る体調の異変で亡くなる方が出ることもありますし、広く趣味、レジャーと捉えれば釣りや海水浴、登山でも毎年不幸にしてたくさんの方が亡くなられています。

人が何か活動すれば、そこに必ず危険が発生するのです。

物事の一面だけを捉えて「危険だから禁止」と言ってしまうのは短慮というものです。
故人の意思に最も反することだと思います。

で、もう一件別の事故について。

時速30kmで信号無視をした大学生のロードレーサーが、女性を撥ねて死亡させたというものです。
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丸岡の事故の報道のされ方の背景に、こういう身勝手な人の影響を強く感じます。

ロードレーサーはルールも守らず危険な運転をしている、という印象を世間に抱かせてしまうのです。

私は自転車を愛しています。ロードレーサーに乗るのが大好きです。
だからこそ、ルールはきちんと守らなければいけないと常々思っています。



以下かなり辛辣な事を書きます。

ロードレーサーは速いです。目立ちます。
ロード乗りは、自分が自転車乗りの代表、という意気込みで、常に誰かに見られている意識で走らなければならないと思います。
現行の道交法は矛盾と穴だらけで、全てをきっちり守って走ることは出来ません。
しかし安全の為になすべき事はしっかり守らなければいけません。

無知無自覚なママチャリ乗りが携帯ながら運転や車道逆走、無灯火など危険な走り方をしていますが、街で見かけるロード乗りもなかなか凄いです。

信号無視、一発右折、飲酒運転のロード乗りもいますね。

そんな人にはロードレーサーに乗って欲しくないです。
例えどんなに速い人でも、どれだけレースで成績を残した人でも、そんな運転をしては自転車界の面汚しです。あえて言おう。カスであると!!


環境問題や健康志向からロードレーサーに乗る人は確実に増えています。
分母が増えれば色々問題も起きます。

世間から「ロードレーサーって身勝手で危険」と思われないためには、歩行者の安全に配慮し且つエンジン付きと譲り合いつつ走ること、いつ誰に見られても恥ずかしくない運転をすること。
それがロード乗りの使命だと思います。

そうしてこそ、世の中に自転車が浸透し、今のブームを文化として定着させられるのではないでしょうか。