万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

万華鏡を選ぶとき

2008-10-31 21:23:30 | 万華鏡ブログ
前回に続いてスー・リオさんの同じ万華鏡のオイルセルをの2ミラーシステムを通してみた映像です。1つの万華鏡にふたつのミラーシステムが入っていると、どちらも楽しめるので、2ミラーが良いか、3ミラーにするべきか、選ぶのに悩まなくて済むという長所があります。もっとも外のガラスの色にいろいろ種類があり、それに合わせて選ばれたオブジェクトセルの数々を比べると、やっぱり悩んでしまいますね。
いろいろ悩んで、やっぱり最初に気に入ったものにたどり着くという話も良く聞きます。
このブログやウェブサイトなどを通してさまざまなコレクターの方の意見を伺っていると、「自分はこのタイプが好き」という最初のこだわりを経て、「だんだんと万華鏡の世界が広がってくる」とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。そんな話を伺うとちょっと嬉しくなります。誰にも一番好きなものはある。でもこれも良いよねと思えると、それだけ嬉しいこと、楽しいことが増えるのですから。
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二度とない一瞬を

2008-10-29 22:06:25 | 万華鏡ブログ
絵画のような色模様は、スー・リオさんの万華鏡によるものです。オイルセルの中のガラスオブジェクトやビーズが生み出す映像は、時に想像以上の彩りとなって目の前に展開します。ひとつひとつのオブジェクトが並べ替えられ、その構成が変わっていくだけでなく、色と色が組み合わさり、混ざりあうことで醸し出される雰囲気が私たちの感覚に訴えることもあるのではないでしょうか。スー・リオさんのオイルセルにはそんな魅力があります。
万華鏡を覗くのは個人的な体験だし、通常の万華鏡は同じ映像を皆で分かち合うことができないけれど、万華鏡を覗くと「ねえ見て!こんな風に見えてる!こんなにきれい!」と言いたくなりますよね。 そこからスタートしたこのブログです。そして、私は万華鏡体験を映像にする楽しみにはまってしまったのかなと思います。
Comments (3)
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鏡の中の宇宙

2008-10-27 14:21:19 | 万華鏡ブログ
前回ご紹介したデヴィッド・スーギッチさんの「NOVAノヴァ」を覗くとこんな映像が目に飛び込んできます。
画面に収まりきれませんでしたが、たくさんの正方形から成る赤いラインの大きな球の中に、青いラインの球があり、その中にまた別の球が見えています。
先端部の2本のワンドの動きが、一番奥の球体の表面をチェックの模様になって動きます。覗いた人をびっくりさせるような3D映像を楽しめる万華鏡です。
明るい太陽光のもとで見るのがきれいだと勧められ、そのようにしましたが、大きな覗き口からも光が入ってしまいます。万華鏡本体の白いガラスにはたっぷりと光があたり、覗き口からは光が入らないように黒い布を被って撮影しました。それで暗黒の宇宙に新星が生まれる映像となりました。
ミラーシステムの中で自由に動く小さなかけらが別のオブジェクトとなって、万華鏡の先を上に向けると奥の星から飛び出し、星が爆発するように見えるのも面白い効果です。
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Nova 

2008-10-25 22:33:31 | 万華鏡ブログ
デヴィッド・スーギッチさんの最近のお気に入り、「Nova」という万華鏡です。
長さが42cmもある長い万華鏡です。先端部のワンドの長さは16cmです。
大きな覗き口は、90度ー45度ー45度の直角二等辺三角形で、全面がクリアなガラスになっていて、両目で覗きます。先端部がとても細くなっているテイパードミラーシステムです。
この長い鏡を覗くと、中には広くて深い空間があり、思いがけない映像が待っています。この作品は長くて少し重いけれど、しっかり両手で持って、光が入らないように覗き込み、先を上げたリ、下げたり、全体を傾けたりしながら、この中で起こることを楽しむ万華鏡です。
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魔法の杖

2008-10-24 10:32:37 | 万華鏡ブログ
「ワンド万華鏡」は、ミラーシステムの先にある輪にワンドを通し、ゴム製のオー(O)リングで抜け落ちないようにしてあります。ですから取り替えるのも簡単です。中に入っているものも透明なビーズ、不透明なビーズ、天然石、スパンコールなど種類があり、映像のバリエーションを生み出します。
いろいろなワンドで気軽に楽しめるのが嬉しいですね。
辞書で見ると「wand」には「魔法使いの杖」という意味が最初に書かれています。その動きで何か特別なものを生み出すという雰囲気で、万華鏡にはぴったりかなと思います。
以前にも「イリュージョン Illusion」という万華鏡をご紹介いたしましたが、これがワンド万華鏡のスタートでした。アクリル製のチューブに水とビーズを入れるというアイディアから、ワイルドウッド・クリエイティブプロダクツ社が生産・発売した「スペースチューブ」という商品がヒットし、それをテレイドスコープで覗いた、万華鏡ルネッサンスの立役者、コージー・ベーカーさんが万華鏡として売り出すことを提案したのでした。1986年当時斬新だったふたつのアイディアの結びつきが、人々に驚きと感動を与え、アクリル製プロダクションタイプの万華鏡として手頃な価格であったこともあり、多くの人に楽しまれました。
このところご紹介しているデヴィッド・スーギッチさんは、そのワンドの魅力を、ステンドガラス製の万華鏡と組み合わせ、ミラーにこだわりながら作ってきた歴史があります。
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2本のワンドが作る映像

2008-10-23 18:53:35 | 万華鏡ブログ
デヴィッド・スーギッチさんの「インナーヴィジョン」の映像です。
中心の映像は先端部のワンドの中に流れる細かいビーズときらきら光るスパンコールの星が生み出す模様。そしてその周囲を囲むのが、ミラーシステムに組み込まれたワンドによる模様です。(一部ぼやけてしまいました・・・)1本のワンドがミラーに反射してたくさん見えています。万華鏡を傾けるとその中のビーズも流れ、周りの壁が動きを持って映像に色を添えます。
ワンドの中を流れるビーズの動きを万華鏡で楽しむ作品をスーギッチさんは今も
創り続けています。万華鏡に出会い、創り始めたころ頃と同じように、地元カリフォルニア州サンタ・バーバラで毎週開かれるアート&クラフトショーに自作のワンドスコープを出品しているそうです。最近では3D映像の作品でいろいろな可能性にチャレンジしています。
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インナーヴィジョン

2008-10-22 10:32:51 | 万華鏡ブログ
デヴィッド・スーギッチさんの「Inner Vision (インナーヴィジョン)」です。
この万華鏡も1995年から作り続けられている古典的なワンド万華鏡のひとつですので、ご紹介したいと思います。 
この作品の特徴はステンドガラスの3面のうち、一番細い面に透明なガラスを使っていること、そしてその内側にもう1本ワンドが入っていることです。
2枚の鏡とこの内側のワンドで、ミラーシステムを構成しています。
筒の横からも光を取り入れて、その部分を映像に組み込む方法は、これ以後スーギッチさんの万華鏡には良く使われますが、発表された当時としては、画期的な試みであったのではないかと想像しています。
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陰と陽の映像

2008-10-21 17:00:08 | 万華鏡ブログ
昨日ご紹介しましたデヴィッド・スーギッチさんの「インヤン(陰陽)」の映像です。名前の由来はこの映像にあります。「陰」と「陽」とは、互いに対立する属性を持った2つの気で、その調和によって、自然の秩序が保たれているという思想に基づく考え方ですが、この映像にその名を結び付けたのは結構的を射ている気がします。
薄い菱形に4枚のミラーを組んだ結果、両方の狭い角度の鏡の合わせ目にひとつずつ円状の模様ができます。この2つの模様が並んで見え、同じスピードで、反対の動きをするところがこの万華鏡の面白いところです。
同じワンドの流れを映し出しながら、一方は中からあふれ出てくるような映像変化、そしてもう一方は中心に向かって吸い込まれていくような映像変化をします。
この万華鏡は1994年から製作されていますが、今もなお、多くの人々に万華鏡の不思議さ、面白さを教えてくれています。
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インヤン

2008-10-20 12:27:34 | 万華鏡ブログ
ステンドガラス製のワンドスコープの作家として有名なデヴィッド・スーギッチさんの作品をご紹介します。
この万華鏡は「Yin Yang(インヤン」という作品で、中国の易学でいう「陰と陽」のことです。
その名前の由来は、薄い菱形に組んだ4ミラーシステムの生み出す映像から来ています。
日本にアメリカから作家さんの手になるアート万華鏡が初めて入ってきた頃、長い棒の中に液体を閉じ込め、流れるビーズの動きを万華鏡で見るというのは、見たこともない万華鏡として、日本の人々に驚きと感動を与えたものです。今ではお土産物の万華鏡にも使われて、当たり前のようになっていますが、スーギッチさんの作品を見ていると、ミラーの組み方や映像の見え方がきれいですし、作家さんのこだわりや想いが込められているように思います。
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青い華ひとつ

2008-10-17 23:55:06 | 万華鏡ブログ
中里保子さんが、辻優子さんとのコラボレーションで創られた「夢」シリーズは、オブジェクトセルの種類も、ドライ、オイル、ワンドなどいくつかの種類がありますが、これはドライタイプの作品の2ミラーの映像です。 
クリアーな球状のオブジェクトセルに、バーナーワークによるさまざまなガラスオブジェクトが入っていて、そのひとつひとつが外からも良く見えます。奥行きがあるので、オブジェクトの展開する動きも大きく、次から次へと新しい映像が生まれてきます。
水色や青の濃淡を中心に展開する映像の中で、時々出てくる黄色は素敵なアクセント。ガラスのオブジェクトがぶつかり合う涼やかな音にともに、小気味良く生まれては消え、また新たに生まれる青い華に、いつまでも見とれてしまいます。
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