3月11日まで銀座の「ギャルリ―・ヴィヴァン」さんで開催中の「立方体万華鏡展」に伺いました。立方体という切り口が珍しい万華鏡展です。6人(組)の作家さんが参加しています。
若林寛さんの作品。いつもながら素材の選び方がユニークですね。
中を覗きたくなるちょっと不思議な雰囲気の箱。 スイッチを入れて大きな覗き口から見ると、中にも立方体が浮かびあがり、万華鏡模様が映し出されます。立方体の中に立方体映像です。 撮影が難しくてうまく伝わらなかったらごめんなさい。実際は色合いの変化もきれいで、面白くて何度も覗いてしまいました。
ヤマザキミノリさんが立方体の小さな箱の中に広大な宇宙を表現するCUMOSです。何と1974年に誕生したという3Dカレイドスコープです。
中村明功さん、あや子さんご夫妻の「鏡の中の鏡」です。オブジェクトは多彩な色模様のガラスホイールですが、5枚のミラーシステムでどこまでも深く映像が続きます。色模様の層の重なりと変化の様子は写真には収まり切れません。
宙に浮かぶガラス色の輪は冨澤哲夫さんのトレードマーク。 「キューブ・リング」です。大きな覗き口のどこから覗くかで、その世界の見え方も違ってきます。
石田千香子さんのキューブは角をカットしたデザイン。これが映像に大きな影響をもたらします。
小嶌淳さん、喜多里加さんの大きめの作品は、残念ながら海外の方に販売済みで、拝見できませんでした。「キュービック・フラワー」は、小ぶりな立方体の作品で、ミラーマジックで生み出された花が可愛らしいもの。実はこれはテレイドスコープです。
立方体のデザインも、中の映像の世界も、ミラーの使い方もそれぞれに個性的な作品がそろった作品展です。