依田満さん、百合子さんご夫妻の万華鏡展が9月27日から10月8日まで開催されています。 東京国際フォーラム アートショップ内のギャラリーでの展示で、ご夫妻が何年もかけて開発してきた投影式万華鏡の世界を楽しむことができます。 富良野や札幌、長野善光寺、島根県浜田市などで開催されてきましたが、東京で本格的な投影式万華鏡による空間演出を見られるのは、何と初めてのことだそうです。
今回も影絵との組み合わせや、いろいろなものに投影された万華鏡模様を堪能できる空間が創られました。 その部屋に入ると、美しい色合いの模様がさまざまな流れとなって、目に飛び込んできます。 それらの一つ一つを見れば、それは万華鏡の映像ですから、絶えず変化し続け、次はどんなふうになるんだろうとわくわくする気持ちになります。 上の写真は扉を開いた隙間から覗いたら見えるような演出が楽しい投影です。モビールの蝶がお花畑を飛び回っているようですね。
白い大きな風船には、こんな色模様が・・・映像変化しながら流れるさまは面白く、小さな投影式の万華鏡の中から、あふれ出る色あいに感動します。
そしてスクリーンとその周囲に映し出された段差のある映像も、筒の中に見えるのと同じように変化し続けます。
この展示会には投影式万華鏡のほかに、依田さんのエネルギーを注いだ大作の万華鏡作品が展示されています。
たとえば、「古代の天球儀」 という作品。 この万華鏡の由来は、以前に当ブログでご紹介していますので、クリックしてご覧ください。
各部品の美しい連動が、万華鏡としての美しさを生み出しています。
次は「天と地のエネルギー」という作品。 本当にエネルギーを感じる万華鏡です。
宇宙空間に浮かぶ金平糖のようなお星様は、いかがでしょうか。
Midnight Garden という副題のついた万華鏡展は、本当に花や星に満ち、ストーリーを想う影絵の演出もあって、独特の雰囲気を持つ空間になっています。 東京という街の真ん中で、迷い込んだら不思議な世界だった・・・なんて体験をする人がたくさんいたらいいなあと思います。
この会期が終わると、東京国際フォーラムはIMFの世界総会の場に変わります。 一般の人は立ち入り禁止になるそうですが、展示は続きます。
その会議に参加なさる世界各国の方にも、このMidnight Garden に迷い込んで、ぜひ見ていただきたいなあと思っています。