ケンタッキー州コヴィントンで開催中の「21世紀の万華鏡展」のレポートを続けます。今日ご紹介するのは、スティーブ&ペギー・キテルソン夫妻の作品です。
堂々としたパーラー型の作品は見ごたえがあります。
左が「Mystic Resolution ミスティックリソリューション」。黒いガラスと透明なガラスの間に、金・銀・パラジウムの箔と黒の細いガラス棒を挟み込んで筒のデザインにしています。映像は2ミラー7ポイント。派手な色は使わない抑え目の色合いですが、ダイクロイックガラスの輝きもあり、優雅でお洒落な雰囲気です。 ポーラ・ナーデルスターンさんのキルトをイメージした作品なのですが、ガラスオブジェクトとは思えない表現に驚きます。
右側の白っぽいパーラータイプの作品は「Solitude」
木材を自然な感じでスタンドに使っているのがユニークであり、またこのガラスの筒によく合っています。
孤独というタイトルの雰囲気が伝わりますか。
映像は2ミラー6ポイント。温かみのある色合いで、ほっとします。
手前にある、花がデザインされた手持ち型の作品は、フラワースコープのうち、「Orchid 蘭」です。
さらに堂々とした、大きなフロアータイプの万華鏡は、昨年のコンベンションでも発表された「Genesis」。
アイアンとガラスをフュージングしたパネル、万華鏡のボディーを組み合わせたデザインで、高さが137cmほどあります。
筒もオブジェクトセルもとても大きい作品で、とても迫力満点!
映像の変化も、それぞれのオブジェクトの表情も大きくてよく見えて面白いのですが、大き過ぎてうまく写真に納まりきれません。雰囲気だけでも・・・
複雑で、たくさんのオブジェクトの重なり合いが絵画のように色模様を生み出しています。
ペギーさんとスティーブさんの素晴らしい共作をまたたっぷりと見せてくれました。