チャールズ・カラディモスさんの最新作が届きました。ParaCone パラ・コーン という作品です。基本的な彼のスタイルは変わらず、2ミラー、ドライセルの万華鏡です。
この作品の特徴はサイズが少し小ぶりになっていることです。今までの定番コーン型スコープは高さ10インチ(約25㎝)が多かったのですが、今回は7.75インチ(約20㎝)です。
内部の映像は期待を裏切らない完璧さと美しさに満ちています。
これは右側のホワイト/パープルのガラスの内部映像です。透明感あふれているところが素敵です。
こちらもホワイト/パープルの内部映像です。ドライアンプルの中のガラスビーズ、透明感のあるガラスオブジェクトがシャンデリアみたいな感じだなと思いました。背景のガラスが無色で半透明なので、オブジェクトの繊細さが際立つ気がします。
カラディモスさんの内部映像をデジカメで撮影する際、9ポイントというのは結構きれいに収めるのが難しいのです。2ミラ―の角度が20度ぐらいに狭く組まれているし、逆テイパードという組み方なので、覗き口がとても狭いからです。でも今はスマートフォンのカメラが強い味方です。 最近はデジカメとスマートフォンの両方を使って、気に入った映像探しを楽しんでいます。
左側のブルー/グレイの作品の内部映像です。
以前は黒いオブジェクトが特徴だったカラディモスさんですが、このシリーズでは少しだけ使われている感じです。
このシリーズは今回32点の限定数で制作されました。外観のガラスの色も多彩なヴァリエーションがありますが、そのほとんどが今では生産されたくなったアートガラスを使っているとのことです。ガラスの色がまじりあった外観が気に入っています。
少し小ぶりになった分、長く覗いていても負担に感じないのが嬉しいです。そしてそれは作家さんが意図したことでもあったようです。何よりも、いくらでも覗いていたいと思える多彩な変化、色模様が魅力の万華鏡です。