白いガラスに薄いピンクの薔薇の花がデザインされた万華鏡は、依田満さん・百合子さんご夫妻の工房から“摘んで”きました。 サンドブラストの技法で、薔薇の花をピンク色に浮かび上がらせています。
どんな映像を見せてくれるのか、手にとって覗きたくなりますね。
淡い色の重なりあう9ポイントの花の姿です。 繊細なオブジェクトが美しい模様を創ります。
でも、ずっと回して覗いていると、深紅のオブジェクトが見えてきたり、緑色のオブジェクトが見えてきたりして、メリハリのある映像展開になってきました。
依田さんに教えていただいて、先端部に手のひらをあてがうと、ほんわりとした映像になりました。
下町のガラスシリーズでは、2ミラーシステムでV字型にミラーが組まれています。 一面がオープンになったミラーシステムなので、そこから光を取り込み、外の筒の色や模様が映り込みます。外の光の雰囲気で、映像の雰囲気が変わるのも、このタイプの魅力です。
次のガラスに咲く薔薇の万華鏡は「夢のバラ」です。
「夢あかり」という作品に使われたガラスに薔薇の花を浮かび上がらせています。 置く場所の光の色で筒が紫色になったり、ブルーになったりする不思議なガラスです。
筒の薔薇の模様が映り込み、中心映像の周りを囲みます。 筒が薄紫色になっているときは映像にも影響しているのがわかります。
違う場所で筒がブルーに見えていると、映像も淡いブルーに包まれます。
最後は少し小さめな「バラパフェ」という作品です。 高さは12cmほど。 一輪ざしの花を飾るような感じですね。
こちらは3ミラーシステムで青い薔薇がたくさん咲きました。
やさしい色に包まれて、たくさんの花を見せてくれるのが嬉しい万華鏡たちです。