万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

クリスマスに飾りたい・贈りたい万華鏡 #3

2017-11-23 21:29:18 | 万華鏡ブログ

依田満さん・百合子さんの工房から届いた白い万華鏡をご紹介します。 ガラスの筒はシリーズとして使われているものですが、ミラーシステムやオブジェクトを変えて一つずつ手作りで生まれてくる作品は同じものはありません。
左から「心あかり」です。 

4ポイントを生み出すオープン2ミラーシステムで、周りは外のガラスの白を映し出します。 ソフトな白の世界に優しく繊細な映像が生み出されます。

真ん中の作品は 「バラのミニパフェ」です。 バラの花がサンドブラストの技法で描かれています。(模様が見やすいように横から光を当てています。)

こちらも4ポイントで、中にはピンク色のバラの花が咲いています。小さくておとなしい印象の万華鏡ですが、見えてくる華やかなシーンに心が躍ります。

右側の作品は「金平糖流星群」です。 白地に流れるように散るカラフルな点が可愛らしいですね。

オープン2ミラーで7ポイントの映像です。 筒の中の小さなオブジェクトセルに入っている小さなガラス細工が織りなす繊細な模様にいつも驚かされます。小さくてもそれぞれに意図されたデザインがあり、その組み合わせの妙こそが魅力的なのです。

白い世界に優しく浮かび上がる繊細な模様は、依田さんの工房ならではの映像表現です。暖かさと優しさが作り手から覗く人に伝わる万華鏡だなあといつも感じています。

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クリスマスに飾りたい・贈りたい万華鏡 #2

2017-11-20 16:03:39 | 万華鏡ブログ

マイケル・コリアさんが工房を閉じてしまい、人気のあったスピリットシリーズとはもうお目にかかれないと思っていましたが、引き継いで制作をしているのが、カレイドカンパニーです。 作っているのはカール・シリングさんで、作品のコンセプトはそのままに、新しいバージョンを生み出しています。

スノーフレークの筒にカラースピリットの赤いパーツを付け加えて、「レッド・クリスマス」というタイトルです。
もちろん中はクリスマス仕様のオブジェクトが選ばれ、見ていてとても楽しくなる万華鏡です。

きらきらしたゴールドのオブジェクトは写真ではきらめきが伝わりにくいですが、華やかさを演出します。

くっきりと大きな映像が展開するこの万華鏡は、アルミニウム製です。軽くて壊れにくく、持ちやすいのも嬉しい。
先端部も回り、大きめのオイルセルにたっぷりの楽し気なオブジェクトが入っています。プレゼントにいただいても嬉しい気持ちになることでしょう。

こちらは同じく、クリスマス仕様で「グリーン・クリスマス」です。フォレストグリーンを特徴としていますが、赤や白などのクリスマスカラーとの組み合わせがきれいです。

お子様でも年配の方でも、本格的でありながら、気楽に楽しめるきれいな万華鏡として、お勧めいたします。

Comments (2)
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クリスマスに飾りたい・贈りたい万華鏡 #1

2017-11-14 13:36:18 | 万華鏡ブログ

今年もまたクリスマスのシーズンがやってきます。そしてクリスマスをテーマにした夢のある万華鏡が生まれます。今日ご紹介するのは、Glass Nique 工房のフラワーポッドシリーズからクリスマスバージョンの2点です。

クリスマスを意識したドライフラワーやリーフ、木の実などをたくさん詰め込んだオーナメント風の万華鏡は飾っても可愛らしく、雰囲気のある作品です。 赤や緑、ゴールドをふんだんに使ったほうは、「メリー・ポッド」(上の写真右側)。オブジェクトにもクリスマスカラーが選ばれています。

2ミラーの第三面に光を少し反射する素材を使い、周りにオーラをまとった映像表現です。

3ミラーの場合は視野いっぱいにきれいなクリスマス模様が展開します。ワクワクしますね。

一番上の写真で、左側にあるのは、「フローズン・ポッド」です。 ブルーや白を基調にしたお洒落な外観です。
基本的な構造は「メリー・ポッド」と同じですが、外観のデザインもオブジェクトの色合いも冷たい氷の世界、きらきらする冬の世界を表現しています。 2ミラーの映像はこんな感じです。

そして3ミラーは視野いっぱいに広がるクールな映像です。

作家さん自身が何より楽しみながら、クリスマスへの思いを込めて作ったのでしょう。 クリスマスを盛り上げるアイテムとして、あるいは素敵なプレゼントとしていかがですか。 

 

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デュレット夫妻のオクトパスガーデン

2017-11-09 14:04:28 | 万華鏡ブログ

ルーク&サリー・デュレット夫妻の2017年の新作「It Figures (イット・フィギュアズ)」をご紹介します。 久しぶりに丸い筒の作品に戻ってきました。 こだわったのは筒に使う木材の種類です。 色や木目の異なる木材を薄いシート状にしたものを組み合わせて、筒に巻き付けています。2本の写真ですが、実際にはもっといろいろな組み合わせがあります。Figure というのは模様のある(木材)という意味からタイトルに使われています。

オブジェクトの種類は2つのタイプになっています。一つは今までの「コスモ」の定番でもあった光るビーズやワイヤーを組み合わせた華やかなもの。そしてもう一つのタイプが「オクトバスガーデン」と呼ばれる貝殻をふんだんに取り入れたものです。

貝殻のほかにもパール、独特のビーズ等が組み込まれ、美しい模様となります。

3ミラーの映像は大きな丸いマンダラ映像とその周りを重なりながら囲む映像の組み合わせになります。

このタイプの3ミラーシステムは視野いっぱいに迫力のある映像が展開します。貝殻をたくさん使って海の中の美しい庭を表現しています。

デュレット夫妻は、現在は風光明媚なワシントン州のサンファン島に職場と住居を持ち、少しずつ万華鏡を制作しているようです。万華鏡作家として28年もの経歴を持ち、数々の名作を生み出してきた作家さんです。プロダクションタイプの作品にも、こだわりをもち、質の高い万華鏡を生み出しています。

2ミラーは9ポイントのマンダラ映像を生み出します。

先端部がスムースに回転する手持ち型で、手で回転させながら映像を楽しみます。 台が付いていますから転がらずに置いておくことができます。

華やかさ、大胆さ、ダイナミックな展開は、どちらかというとアメリカの作家さんが得意とするところ。 見るたびに驚きにも似たインパクトを感じます。 
別タイプの光るビーズが入った「コスモ」タイプ(一番上の写真の奥のほう)は「オクトパスガーデン」にさらに輝きが加わった、明るく元気な印象の映像です。

  

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秋の雅

2017-11-04 09:48:05 | 万華鏡ブログ

今日ご紹介するのは、松宮真理子さんの小ぶりな万華鏡です。 小ぶりでも細部にわたって個性が表れている素敵な作品です。 このブログを「秋の雅」というタイトルにしたのは、この作品でアクセントに使われているガラスが、5月の万華鏡世界大会での発表作品「雅」に使われたものと同じで、まさに雅な美しいガラスであるからです。

内部映像も色づく秋の気配を感じさせて、今の季節にぴったりだなあと感じました。これは私の勝手な解釈ですが、季節感やそれに通じる想いは、日本人ならではの共有される文化があるからこそ、いろいろ極められて奥深いものがあるように思います。落ち着いた色合いのガラスと、小さなオブジェクトセルに詰まった秋の色、輝きが手に取った人の心に届くだろうなと思わされた万華鏡です。

松宮さんの万華鏡はアシンメトリーなものも多いです。 この作品も筒、オブジェクトセル、アクセントのガラスのそれぞれがちょっと枠を外れている感じですが、そこがまた作家さんの個性だし、同じものはないだろうなあと思います。

オブジェクトは黄色、オレンジ、赤い、グリーンなどのガラスと金色の細かいビーズです。外から入ってくる光によってその表情が変わります。

長さ15㎝ほどの小さな筒の中に広がる大きな世界。 オブジェクトセルが固定されているので、筒全体を回します。

ガラスの柱とそれを囲むマンダラ映像という見え方、立体感を生み出す鏡のマジックの一つです。

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