万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

万華鏡世界大会 来日作家の紹介 チャールズ・カラディモスさん

2017-04-25 23:09:39 | 万華鏡ブログ

この美しい万華鏡映像を生み出すのは、万華鏡界でも皆が尊敬する作家、チャールズ・カラディモスさんです。2ミラードライセルの作品にこだわり、完璧なシンメトリーで、美しく変化の多い万華鏡映像を作りだすことで有名です。彼の作品は覗きながら先端のオブジェクトセルを回すたびに、次への期待が高まり、手放しがたくなります。

これは昨年、カラディモスさんの自宅の一部をギャラリーにして、コンベンション参加者を招いてくださったときのものです。 作品のほとんどが限定数の制作なので、ここにある作品を新たに手に入れることは難しいですが、京都での世界大会にはどんな新しい作品を持ってきてくださるのか、楽しみです。

彼はブリュースター・カレイドスコープソサエティの立ち上げの時からコージー・ベーカーさんを手伝い、ソサエティーのためにも大きな役目を果たしてきました。誰にでも分け隔てなく接してくださる暖かい人柄と、万華鏡制作への真摯な姿勢で、会員みんなから尊敬を集めています。

きれいなシンメトリーを生み出すミラーシステムにこだわり、テイパードミラーシステムでミラーを組みます。鏡の先のほうが広がったミラーシステムで、中心がぶれず、また大きな映像を生み出します。世界大会は、会場で手に取って見ることができる貴重な機会です。

背景は光を通す白、あるいは色ガラスのこともありますが、先端からの光を取り入れて見る万華鏡が多いです。
そのカラディモスさんが、今回初めての万華鏡制作ワークショップをしてくださることになりました。アメリカのコンベンションでも今までになかったことですので、ご本人も時間をかけて準備してくださったようです。

教室で作る作品はこんな形です。すべての工程を手作りなさるカラディモスさんのキットで、どんなふうに彼の万華鏡が生み出されるか学びながら、参加者それぞれのセンスで作りあげます。

この教室はもう受講者を締め切っていますが、展示会場では、カラディモスさんの作品を展示、販売するブースがありますので、作品を見ながら直接作家さんと話す機会もあることでしょう。(会場には通訳のお手伝いくださるボランティアの方もいます。) 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万華鏡世界大会 来日作家の紹介 スコット・コールさん

2017-04-24 21:44:29 | 万華鏡ブログ

久しぶりの投稿となりました。BKS万華鏡世界大会を1か月後に控え、今日はアメリカから参加する作家のひとり、スコット・コールさんの作品を紹介します。
作家歴と同様に制作指導でも長い実績をもつ作家さんで、素材もいろいろ使いこなし、様々な作品を生み出します。そのなかでも、金属の筒の作品は定番といえるでしょうか。上の作品は銅にエッチングで表情をつけた筒で、先端でオブジェクトセルが滑らかに回転します。 船の舵輪を思わせるローテーターは、150年くらい前のブッシュ万華鏡のスタイルを思い起こさせます。滑らかな回転とオイルの中の滑らかな動きが特徴です。オイルの中にあるオブジェクトは透明感のあるガラスとビーズ、そしてワイヤーなどで、光をたっぷり取り入れるセルなので、とても明るい映像を見せます。

次の作品はアルミニウム製の筒に真鍮の部品がアクセントになっています。先端部が回転し、オブジェクトセルの背景は半透明な白。 ドライセルです。

オブジェクトセルの側面が青いので、映像にも影響しています。2ミラーシステム6ポイントの映像は、小気味よいガラスオブジェクトの動く音とともに姿を変えます。真正面から光を当てるとくっきりとした白い背景の映像で、少し向きを変えてサイドから光が入ると青みがかった光となって陰影のある素敵な映像を見せます。オーソドックスな2ミラーの万華鏡のスタイルですが、オブジェクトの構成や光の通し方にスコット・コールさんらしさが感じられます。

最後はペンダントです。スターリングシルバーにエッチングで表情をつけた筒は、長さ6.5㎝です。チェーンを首にかけたまま万華鏡を回して楽しめるようになっています。

内部の映像は焦点距離に合わせたレンズを使用していて、小さなオブジェクトセルにもかかわらず、思いのほか大きく見えてびっくりします。

京都での万華鏡世界大会では、スコット・コールさんもワークショップを担当していて、アルミニウム製のペンダントタイプの作品の制作を教えてくれます。 中にどんなオブジェクトを選ぶかは自由です。旅が好きなスコットさんは、今回の日本訪問、そして日本で教えること、参加する人との交流を楽しみにしています。詳しい教室の情報は、BKS万華鏡世界大会のウェブサイトでご覧ください。 http://bks2017kyoto.com

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする