万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

万華鏡にストーリー

2016-01-30 21:53:40 | 万華鏡ブログ

ギターの飾りがついた黒い筒は、ジュディス・ポールさん、トム・ダーデンさんの「ストーリーズ」というシリーズのカレイドスコープで、テーマは「ギター」です。
さまざまなテーマで作られている定番シリーズです。
ダイクロイックガラスに透明なガラスを被せ、ギターの形にきれいにカットしたものを筒のカーブに合わせて加工し、筒を飾るアクセントにしています。

オブジェクトにはジュディスさんが選んだ、ギターにまつわるものがいろいろ組み込まれています。金属のギターやワイヤーのト音記号など加え、ダイクロイックガラス片のオブジェクトが彩りを添えます。
いつもながら、どんな映像になるのか、わくわくしますね

赤胴色のオブジェクトがリズミカルな映像を生み出します。 金属のオブジェクトが多いと、華やかな色合いではないけれど、立体的でクールな印象です。

ダイクロイックガラスやビーズが色味を添えます。

万華鏡の魅力の一つは、そこにストーリーが生まれることではないでしょうか?
ジュディスさんの創る作品が愛されるのは、もちろん映像がきれいで、品質が確かなこともありますが、それぞれの作品のテーマの中に、何か自分の気持ちが寄り添うものを見つけて惹かれるのだと思います。

このギターの万華鏡も、ギターを好きな人、演奏する人などには親しみを覚えていただけることと思います。 そんな方の手元にあって、時々覗いていただけたらいいなと思います。

ブログやウェブサイトでの交流を通して、万華鏡ファンの方から、それぞれの人のこだわりの万華鏡ストーリーを聞かせていただく機会が多々あり、そのたびに万華鏡って、誰かの大切なものになることができるんだなと思い知ることがとても多いです。 
ストーリーを生み出すのは作家さんだけではなく、その万華鏡の持ち主になったあなたです!

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016年を迎えて

2016-01-05 10:38:09 | 万華鏡ブログ

2016年! あけましておめでとうございます。

新年初の投稿は光と青空に恵まれた日々にふさわしい作品です。細野朝士さんの偏光万華鏡「オーロラシリーズ」から、その不思議で美しく変化に富んだ映像をお届けします。 新しい年の輝きを感じるような気がします。

オーロラシリーズはオイル入りで、背景が透明なオブジェクトセルからたくさんの光がそのままの形で取り込まれたような印象の作品です。 無色のオブジェクトと偏光フィルターが生み出す色模様は移ろいやすく、その一瞬一瞬に思いがけない色彩の饗宴を見せてくれます。

これら3枚の写真は同じ1本の筒から生み出されたもの。さらに際限なく生み出されていく映像にいつ見ても新鮮な驚きを感じます。 光と遊ぶカレイドスコープです。

4ポイントの映像は興味深いです。 単純と思われがちですが、デザインとして魅力があるような気がしています。

2016年は万華鏡が発明されてから200年目にあたります。偏光の研究でも名高い 光学の学者であり、知識人であったブリュースター卿が発明し、わくわくしたに違いないカレイドスコープが、200年たって今新しいアートとして多くの人に楽しまれていることを感じ、これからどんな風に展開していくのだろうとわくわくしています。 

ブリュースター卿の名を冠した ブリュースター・カレイドスコープ・ソサエティ(BKS)では200年を祝して、この4月23日から6月5日まで、ワシントンDC郊外のストラスモアで記念万華鏡展を開きます。
日本でもいくつかの催しが予定されているようです。 

そして2017年には初めてのBKSの国際的な催しとなる「京都コンベンション」が予定されていますので、私も万華鏡の魅力を皆様と分かち合いつつ、大きな目標に向かって進んでいきたいと思います。

つたないブログですが、2006年2月から書き綴ってきました。 気が付いたら10年になります。
お付き合いくださってありがとうございます。 
万華鏡の情報も当時には想像できなかったほど簡単に「検索」できるようになり、作家さん自身からの発信も増えました。 カレイドスコープのことを知ってもらいたいと思って始めたブログでしたが、その存在価値も薄れてきたかなと思うこともしばしばです。 
ですが、変わらないカレイドスコープへの興味と、作品を生み出す作家さんへの尊敬の念から、これからも素敵なものをご紹介していければと、懲りずに思っています。 よろしくお願い申し上げます。

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする