このブログでも何回かご紹介してきた小嶌淳さん・喜多里加さんの「アルケミスト」です。 シリーズ作品としてたくさん制作されてきたに違いないのに、毎回新鮮さを感じます。ご存知の方も多いかもしれませんが、陶器の筒を作るのが喜多さん、鏡とオブジェクトセルを担当するのが小嶌さんです。今回の筒は新しいデザインで、花を描いてあり金彩が華やかさを添えています。
今回の「アルケミスト」(小)は、長さ約10㎝の作品ですが、迫力のある映像です。淡いブルーに紫色、緑色、金色で花がたくさん咲いています。
2ミラー4ポイントです。ミラーシステムの第3面にフィルムを貼っているので、オブジェクトの色がオーラのように広がります。
金属性の輝きはダイクロイックガラスを加工したオブジェクトによるものです。光を当てるとさらに輝きます。
「アルケミスト」(中)は長さ約13㎝です。
模様を削り、彩色し、金彩を施した独特の質感のある陶器です。
この作品は2ミラー6ポイントの映像が展開します。
マンダラ模様の周りを飾る幻想的な輝きと、オブジェクトの一つ一つが持つ深い輝きがともに響きあって、強い印象を与える作品です。 オイルの流れが生み出す映像の変化は滑らかで、その動きに吸い込まれそうな気持ちになります。
京都での万華鏡世界大会ではアメリカの会員の方にも作品を見ていただく機会となり、高い評価をいただいたお二人の作品は海を渡っていきました。これからがますます楽しみです。