万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

コリア工房を忘れない

2015-08-29 15:39:55 | 万華鏡ブログ

とても懐かしい万華鏡、コリア工房の「Marvel Eyes」(マーヴェル アイズ) です。 最近工房を閉じてしまいましたが、惜しむ声はあちこちから聞こえてきます。 独自のやり方で、これまで価格帯を抑えながらも本格的で見ごたえのある作品を生み出してきました。 
木製のシリーズ作品、スピリットシリーズなど、日本でもたくさんの方が求められて、お楽しみくださっていると思います。

この「マーヴェル アイズ」は先代のデイヴィッド・コリアさんの時代にたくさん製作され、愛された作品です。
筒に巻かれた布地はいろいろなものがありましたが、これはPolka Dots (水玉模様)というものです。 布地の色合いを意識してオブジェクトを選んでいます。 

くっきりとした模様を生み出すのは樹脂粘土(ポリマークレイ)で形づくられたオブジェクトです。色も鮮やかで、形もいろいろにできるので、面白い素材ですね。 年月を経ても変わらずこの鮮やかさです。

次の作品は 息子のマイケル・コリアさんの時代に創られた「Infinity」(インフィニティ)です。
コリア工房のコンセプトを維持しながら、斬新なデザインを試みました。 覗き口まわりとオイルセルに金属のような輝きのあるプラスティックを使い、現代的な雰囲気に創り上げています。

先端が回る仕組みになっている万華鏡です。 またオブジェクトもデイヴィッドさんの作品とは変えています。 これは3ミラーシステムの作品で、視野いっぱいに広がる模様です。

マイケルさんは、ポリマークレイのオブジェクトに加え、貝やメタルオブジェクト、ビーズなどもまじえたオブジェクトの組み合わせで製作しました。オイルの中で大きく動き回り、変化に富んだ色模様を展開します。

2代にわたっての万華鏡製作がもっと続いてほしかったと心から思うと同時に、彼らの足跡を忘れないでいよう、作品の中の創造性、デザイン、こだわりへの称賛を持ち続けようと思います。

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惹きつけられる2ミラー映像

2015-08-22 15:39:22 | 万華鏡ブログ

10ポイントの均整のとれたマンダラ映像は、チャールズ・カラディモスさんの「コーヌスコープ」のものです。

青く美しいガラスで作られた本体は、いつものスタイルで、立てて飾るカレイドスコープです。回転するオブジェクトセルを 緩やかに受け止めつつ万華鏡を支える脚が付いています。 2ミラー・ドライセル・カレイドスコープのお手本のような、オーソドックスな作品を創り続けているカラディモスさんですが、その映像は誰もが美しいと感じる均整美を見せています。

とても細かい、そして形状のバランスを考えたガラスオブジェクトの組み合わせです。 作家さんの個性が表現されるところですね。
背景は半透明で、筋のような模様の入った白いガラスです。 この模様が映像にも影響を与えます。

そして手の込んだドライアンプルのオブジェクトも特徴的です。 上の写真だと透明なアンプルにブルーの粒が一番外側の部分に見えています。
次の写真ではアンプルの中の色とりどりのガラスの粒が見えています。 粒が並ぶ模様が映り込むのは楽しい感じで、私のお気に入りの映像です。 写真が小さくて細部まで見えづらいのが残念です。

外観がブルーなので、ブルーを中心とした色使いですが、もちろん違う系統の色も使って、映像の変化を楽しませてくれます。

独自のスタイルを貫き、さらに完成度の高い作品を求めるカラディモスさんのカレイドスコープの映像には、人の心を惹きつける力があると感じます。

 

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To Be 

2015-08-18 17:05:44 | 万華鏡ブログ

今日はランディー&シェリー・ナップ夫妻が今年のコンベンションで新作発表した作品「To Be」をご紹介します。コロンとした姿が可愛らしいですね。 
高さは11cmほど、最大径は6cmほどの小ぶりな作品で、手にも馴染みやすくなっています。 
ご覧のように木材の種類、組み合わせを変えて、それぞれユニークな外観です。

 木材の層を作って組み合わせてから、削って丸みを帯びた筒に仕上げます。
(ナップさんから頂いた写真です。)

ここからあのきれいな曲線の模様を出すのはどうするのかな?とわからないままですが、興味深いメーキング映像を作ってくださったのでご紹介します。 今年のコンベンションの新作発表の時に映しだしたものです。 3週間の工程を3分のムービーにまとめています。

 https://youtu.be/6KYq6bfbAlU

万華鏡の製作過程もさることながら、作家さんの表情が見えたり、工房の様子が見えたりで、とても興味深いムービーです。

シェリーさんが一番楽しいのはオブジェクトをランプワークで作リ、組み合わせるところだそうです。 このTo Be には2種類の映像タイプがあります。
まずブライトカラーと呼ばれるもの。 赤やオレンジなど原色を効果的に使います。

黒い背景でセルの横から光を取り入れる「サイドリット」のオイルセルが彼らのもっとも得意とするタイプです。 この作品は先端が回らないので、筒全体を手の中で包み込むように持ち、回転させます。

オブジェクトセルの窓の部分にはダイクロイックフィルターが入っており(トップの写真では光って見えています)、光を反射したり通したりして、中の映像に色を投げかけます。

もう一つのタイプはジュエルトーンイメージの作品です。 ピンク、ブルー、パープルなどの組み合わせで、こちらも横からの光の色合いで表情が変わります。

ミラーは正三角形に組まれた3ミラーシステム。 ゆったりと流れ、光に染まる映像が美しいです。

ダイクロイックガラスの輝きは黒い背景に映えますね。

久しぶりの小型万華鏡、そして3ミラータイプということで、ナップ夫妻も新鮮さを感じながら製作したとのことでした。
To Be というタイトル、存在すること、とか、なるべき姿とか 日本語では一言では伝えにくいし、タイトルにもなりにくいですね。 分かり易い説明なく、ナップさんのつけるタイトルは、時折含蓄がありそうな雰囲気を漂わせています。 覗いて見れば、タイトルにこだわらずとも、文句なしにナップ夫妻の世界が楽しめる作品です。
この作品をご覧になって皆さんはどう思われるでしょうか。

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流れるビーズを楽しむ万華鏡

2015-08-17 13:51:04 | 万華鏡ブログ

昨日はコラボレーションンの作品でしたが、今日は小嶌淳さんの考案なさったプロダクションタイプの作品「ルーロー」をご紹介します。 タイトルの意味はフランス語で「巻物」です。 筒のガラス管の内側に巻いた紙を使っています。 高さ14cmの小ぶりな作品ですが、先端が回転する造りで、覗きやすい作品です。 覗き口とセルの回転部分には木を配し、落ち着いた雰囲気です。

この作品の特徴は、このセルの中の細かい青いビーズです。 細かいビーズの中には、当たる光によって色合いや輝きを生み出すダイクロイックガラス片が見えています。 またピンク、レッド、グリーンなどのランプワークによるガラス片が混ざっています。
細かいビーズとそれ以外のオブジェクトの動くスピードが違うことで、映像の変化に面白さが生まれます。

サラサラ流れる青いビーズの中から生まれる映像は、ドライセルとはいえ、流れを楽しむ要素もあり、楽しいです。 そして青に染まった映像から思いがけない色模様が生まれます。

ミラーの組み方もとてもきれいで、くっきりと美しい映像展開。 

スピード感の異なるオブジェクトが生み出すユニークな映像表現。 一味違う魅力があるドライセルのカレイドスコープです。 

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アルケミストが生み出す色彩の饗宴

2015-08-16 16:57:12 | 万華鏡ブログ

今日は小嶌淳さん・喜多里加さんの作品「アルケミスト」シリーズから新作をご紹介します。
今までにもこのタイトルでたくさんの作品を生み出してきたおふたりですが、外の陶器、中のミラーシステム、オブジェクトセルの種類など広く幅を持たせて展開しています。

この喜多さんの陶器の筒は、釉薬の青を基調としていますが、2羽のクリーム色の鳥が、陶器を削って描かれ、さらに金彩で飾られて、独特の魅力的な筒を生み出しています。 2羽の鳥が向かい合い、花や実がそれを飾る図案は、魅力的な万華鏡の外観デザインとなっています。

オブジェクトセルはオイル入り。半透明なガラス製で背景は黒です。陶器とガラスのオブジェクトセルのつなぎ目もきれいにまとめられています。

「アルケミスト」とは錬金術師のこと。 筒型のオーソドックスな形状ながら、予想を超えた色彩と輝きと幻惑を見せる万華鏡シリーズのタイトルです。

ゴージャスな映像の数々! 筒を回転させるたびに変化に驚く展開です。

中心の映像が7ポイントになるように、二等辺三角形に組んだミラーシステムです。
周辺の模様は一部重なり合い、中心のマンダラを囲みます。

ダイクロイックガラスやメタルオブジェクトが輝きを見せています。

一瞬で緑色に支配された映像。 同じ作品とは思えないほどの色彩、雰囲気の変わりようですね。

だから面白い、だから目を離せなくなる、きれいだからつづきを見たくなる・・・万華鏡の魅力です。
最近はiPhoneのカメラでの撮影も面白くなって、なじみのデジカメと併用して写真を撮るので載せたい写真を選ぶのも大変なのです。

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クリスタル!

2015-08-14 12:20:12 | 万華鏡ブログ

小林綾花さんの「夢のクリスタル」です。 “美しい夢”をキーワードに美しさ、楽しさ、愛を詰め込んで ”ファンタジー脳”で製作なさったそうです。  
小林さんはオブジェクトにたくさんの自然石や結晶を取り入れてキラキラと美しい映像を表現する方ですが、この作品は万華鏡がクリスタル、結晶そのものを再現しています。
 
そごう横浜店で開催中の「おとなも楽しむ万華鏡2015」展(17日まで) で見つけたものですが、このクリスタルシリーズには色使いの違うものもあり、それぞれ小林さんの求めるイメージをその中に表現しています。

この作品は、バラ色の世界が映り込んでいます。 樹脂を通して、あるいは透明な部分から入り込む光で見せる表情がとても豊かで、本当に夢を見ているみたいにうっとりとします。

クリスタルのシリーズは先端の部分にも樹脂の中にたくさんの水晶のかけらを入れてあるそうです。 金箔片とともに、外から見てもキラキラ感がいっぱいな宝物のようですね。

小林さんの想いをそのままお伝えすれば、「それぞれの(万華鏡にイメージした)キーワードを司るクリスタルの精霊が魔法を使ったらこんな感じの万華鏡映像!みたいな幻想世界を想って創っている」とのこと。 すごくわかる気がして覗くたびに魔法の映像を楽しんでいます。

原石そのままのクリスタルの結晶は、驚くほど美しいものがあり、鉱物の世界の凄さを見せてくれますが、小林さんも強く惹かれるその世界と、同じように強く惹かれる万華鏡を掛け合わせて、このシリーズを製作なさっていると伺いました。

とってもクリスタルなカレイドスコープです。

 

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細野さんの偏光万華鏡 DS

2015-08-12 15:30:18 | 万華鏡ブログ

先日某テレビ番組で三人の万華鏡作家さんが紹介された際、細野朝士さんのテレイドスコープが取り上げられていましたが、細野さんの代表作の偏光万華鏡の魅力に触れられなかったのは残念でした。
そこで今日はそのうちの一つ、偏光万華鏡DSをご紹介します。

スマートな筒のデザインは現代的なスタイルですね。 ボールベアリングを組み込んで、先端のオブジェクトセルがスムーズに回転します。 
オブジェクトセルが回転するとともに組み込まれた偏光フィルターが回転し、透過する光の色を制限します。 背景の色が白、灰色、黒へと変化して、映像を劇的に変えるところが特徴の作品です。

透き通った色の重なり合いがきれいですね。

背景が黒い時の映像はくっきりと見えます。

背景が明るくなると、優しい雰囲気の映像です。

S が意味するのは、30-60-90度に組まれたミラーシステムです。 この三角形のどの角も360度を割り切れるので、均等な反復模様になりますが、3種類の3ミラーの中では変化が大きいです。生まれる模様も安定感がありながら、細野さんのマジックで、予測のできない色模様になります。

 

「細野さんのテレイドスコープ」でこのブログにもたくさんの検索がありました。テレビの影響の大きさに驚きましたが、たくさんの方に知っていただけて良かったと思っています。
当ブログでもご紹介しましたが、細野さんのテレイドスコープも、ミラーシステムの種類の多さ、精度の高さ、映り込みの美しさで高品質、お薦めです。

細野さんのカレイドスコープ、テレイドスコープの作品を手にとってご覧になりたい方、お求めの方は、昨日から8月17日まで開催中の「おとなも楽しむ万華鏡 2015」展にお出かけください。
12名(組)の万華鏡作家さんの力作が並んでいます。

場所: そごう横浜店 6階 
会期: 8月11日~17日 午前10時~午後8時 (最終日は午後7時まで)
問い合わせ: 045-465-5503 ジャパンショップ直通

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万華鏡を子どもたちに

2015-08-11 22:19:36 | 万華鏡ブログ

前回に続いて、熱海のMOA美術館で開催中の「ふしぎな万華鏡ワールド」展から。
いろいろな世界を表現した映崋鏡空間を通り抜けると、依田さんご夫妻の大型万華鏡の並んだ部屋があります。 数々の受賞作を含め、ユニークで素晴らしい作品が並んでいます。 
おとなも子どもも一つ一つ覗きながら、依田さんの万華鏡ワールドを楽しんでいます。

この現代的な万華鏡は「優しい時間 ~Time~」という作品で2005年のブリュースター・カレイドスコープソサエティのコンベンションで最優秀賞を受賞したものです。
大型で覗き口が大きいと小さい子どもでも簡単に覗くことができて、台に載って何度も覗いていました。



依田さんご夫妻は万華鏡の面白さ、楽しさ、不思議さ、そして美しさを子どもたちに伝えることをとても大切にしています。 夏休み期間ということもあり、家族でこの展覧会に来ている人も多く、子どもたちが万華鏡を通して発見したり学んだりできるような仕掛けや実験をする場所が設けられていました。

ここでは4種類のミラーシステムで映像の違いを見て学びます。

この窓を覗くと世界が広がります。 鏡の反射映像がどこまでも続きます。

この日は依田さんご夫妻による万華鏡製作教室がありました。

作業をテーブルを回って確認しながら、上手くできないところは手伝ってくださいます。

組んだミラーで覗いてみます。

オブジェクトになるビーズ選びはとても真剣な表情。 

これでいいかな? 好きなだけビーズを入れていたら、重いビーズと軽いビーズの両方を入れるとオブジェクトがよく混ざること、半分より少し多いくらいが適切な量であることを教えてもらいました。

できた作品を見ていただくと、こんな素敵な笑顔でほめてくださる依田さんご夫妻。 世界的な作家さんに教えていただいて、本当にありがたく嬉しいことです。 私の孫にとっても初めての万華鏡作りは心に残るすてきな経験だったと思います。 ありがとうございました。

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素晴らしい映崋鏡の世界

2015-08-08 20:30:04 | 万華鏡ブログ

静岡県熱海市のMOA美術館で開催中の「ふしぎな万華鏡ワールド」に伺いました。
7月24日から9月9日まで夏休み特別展として開かれています。

依田さんご夫妻が2007年から開発をずっと続けていらっしゃる映崋鏡の世界が、広い会場で大きく展開され、訪れる人たちを優しく、温かく迎え入れてくれます。

会場の説明から 「映崋鏡について」
万華鏡は本来ひとりで覗いて楽しむものですが、依田満・百合子によって開発されたこの映崋鏡は、壁などに大きく映せる為、多くの人が同時に楽しめます。 小さな穴を覗くのが苦手な方や、体が不自由な方でも万華鏡を楽しめるように製作されました。 投影されている映像は録画されたものではなく、この機械に入れたオブジェクトケースが回転して生まれた映像で、二度と会えない一期一会のものです。」

この小さな機械の中にある万華鏡の生み出す映像が、大きな壁に広がってもくっきりと映し出されて見えています。 それぞれの映像のある場所で、どこにその万華鏡があるのか、小さくて気がつかないほどです。 

素敵な影絵と組み合わされて、物語の中に入り込んだような、懐かしい子どもの頃の世界に戻ったような、現実をしばし忘れてその優しい世界に迷い込んだような、そんな思いを抱く空間がここそこにあります。

映崋鏡では初めて見るサークルミラーシステムの映像です。消えた蝋燭の向こうに輪を描くように見えています。

鍵穴を覗いたら見えたこんな映像も。 写真では見えませんが、上の方を見上げると大きな女の子がいてびっくりでした。

細部まで描かれた影絵、モビールを使って濃く、薄く動きながら映り込む模様、そして色と形を変える万華鏡映像・・・静かだけれど、動と静のある世界です。

部屋の壁いっぱいに広がる空間でじっと座って見ていると、万華鏡の世界に取り込まれて言葉を失う自分がいます。

手や脚をそこにそっと伸ばすと、自分まで染まってしまいそうな場所もあります。

映す場所は壁でも、球面でもOK。 それぞれの面白さがありますね。

離れて見る、覗いて見る、自分も一緒に影になるなど、映像と遊ぶこともできます。楽しいです。 
展示されているのは映崋鏡だけではありませんが、あまりにも素敵な場所、素晴らしい展示でしたので、そのほんの一部、ほんの一瞬ですがご紹介しました。 

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変わらぬ魅力 リキッドサスペンションシリーズ

2015-08-04 18:41:58 | 万華鏡ブログ

アクリル製の筒、内側にデザインされた写真や絵を入れ、トップにはオイル入りのオブジェクトセルが美しい彩りを見せている、キャロリン・ベネットさんの「リキッドサスペンションシリーズ」。
シンプルで華やかで、扱いやすく、大人から子供まで楽しめるカレイドスコープとして作り続けられてきたロングセラーの作品です。

ベネットさんらしい色使いの筒のデザインも魅力のひとつで、飾った時にきれいなインテリアグッズにもなるように考えられています。 タイトルの意味するオブジェクトセルの外観も、“液体”の中で色とりどりのオブジェクトが“浮かぶ”様子がきれいで、目を惹く印象的な作品です。

テーマに合わせてオブジェクトの形や色合いも選ばれています。上の写真の左は「シー・スター」(ひとで) がテーマ。 

真ん中は「ブルーマーブル」 マーブル模様の美しい紙を使っています。

右側は「ティファニー・ドラゴンフライ」 ティファニーのステンドガラスの作品の一部をデザインに使ってアールヌーボー風の外観です。

次は新作の「ピーチ」  オレンジ色の作品が珍しく感じられました。

こちらも初めて見る「フェザーリー」 です。 オブジェクトの組み合わせが楽しくてきれいです。

次は結婚のお祝いにぴったりな「ウェディングローズ」です。 オブジェクトセルに指輪が2個入っているのが特徴です。映像では金色のところがその指輪です。

シンプルで基本的な造りなので、同じようなスタイルの万華鏡を創る作家さんも多いですが、それでも大きなオブジェクトセルとバランスのとれたスタイルで、オリジナリティーを発揮していると感じます。 何よりベネットさんの人柄そのもののような明るさ、音楽を思わせる調和のとれたオブジェクトの選び方、そして作家としての長い経験から生まれ出る魅力的な映像表現をしっかりと楽しめる万華鏡だと思います。

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