とても懐かしい万華鏡、コリア工房の「Marvel Eyes」(マーヴェル アイズ) です。 最近工房を閉じてしまいましたが、惜しむ声はあちこちから聞こえてきます。 独自のやり方で、これまで価格帯を抑えながらも本格的で見ごたえのある作品を生み出してきました。
木製のシリーズ作品、スピリットシリーズなど、日本でもたくさんの方が求められて、お楽しみくださっていると思います。
この「マーヴェル アイズ」は先代のデイヴィッド・コリアさんの時代にたくさん製作され、愛された作品です。
筒に巻かれた布地はいろいろなものがありましたが、これはPolka Dots (水玉模様)というものです。 布地の色合いを意識してオブジェクトを選んでいます。
くっきりとした模様を生み出すのは樹脂粘土(ポリマークレイ)で形づくられたオブジェクトです。色も鮮やかで、形もいろいろにできるので、面白い素材ですね。 年月を経ても変わらずこの鮮やかさです。
次の作品は 息子のマイケル・コリアさんの時代に創られた「Infinity」(インフィニティ)です。
コリア工房のコンセプトを維持しながら、斬新なデザインを試みました。 覗き口まわりとオイルセルに金属のような輝きのあるプラスティックを使い、現代的な雰囲気に創り上げています。
先端が回る仕組みになっている万華鏡です。 またオブジェクトもデイヴィッドさんの作品とは変えています。 これは3ミラーシステムの作品で、視野いっぱいに広がる模様です。
マイケルさんは、ポリマークレイのオブジェクトに加え、貝やメタルオブジェクト、ビーズなどもまじえたオブジェクトの組み合わせで製作しました。オイルの中で大きく動き回り、変化に富んだ色模様を展開します。
2代にわたっての万華鏡製作がもっと続いてほしかったと心から思うと同時に、彼らの足跡を忘れないでいよう、作品の中の創造性、デザイン、こだわりへの称賛を持ち続けようと思います。