最近では万華鏡の製作からちょっと離れていらっしゃるシェリー・モザーさんの「シャンダラ(chandala)」という万華鏡です。 1988年に発表して以来1995年ぐらいまで、いくつかのバージョンで製作されたこのシリーズの面白さは、その映像にあります。 コージー・ベーカーさんの本でその素晴らしい映像が大きく紹介されていたので、大きな万華鏡かと思っていましたが、実際は普通の大きさの手持ち型の万華鏡でした。
オブジェクトが重なり合って立体的な映像です。そして筒を傾けると・・・
さらに飛び出すオブジェクト!
ミラーシステムの中にガラスオブジェクトが入っているのですね。そして自由に動きまわります。 ミラーの筒の先にあるオブジェクトとは違い、前後に動くことのできるオブジェクトを使って、美しくユニークな映像を映し出すためには、いろいろな工夫があると思います。焦点距離を考えてのミラーの大きさや長さ、オブジェクトの大きさとバランス、ミラーを傷つけないための工夫など、いろいろと試みたことと思います。今見てもとても魅力的な映像です。