サリー&ルーク・デュレット夫妻の ”Frosty”(フロスティ)です。コスモという定番のスタイルに季節感を取り入れた万華鏡で、冬を迎えるころ限定的に制作しているスタイルです。タイトルの「フロスティ」は、「霜の降りる」とか、「凍り付く寒さ」という意味です。
この万華鏡の特徴はオブジェクトセルの背景の色模様です。外側が、青と紫の色合いで氷のような質感を感じさせるだけでなく、内側にも映り込んで、映像にも影響しています。
オイルの中できらめくきれいなビーズやガラスのオブジェクトは、ブルー、パープル、グリーン、ターコイズなど寒色系にまとめられ、さらに銀色のメタルオブジェクトが華やかさを演出しています。
これらのオブジェクトは、今までデュレット夫妻が制作してきた多くの作品、雪の結晶やクリスマスをテーマにした万華鏡、「ラプソディー・イン・ブルー」という作品でも使われたもので、独特のきれいさがあります。
二等辺三角形に組まれた3ミラーで、大きな中心映像の周りを小さな映像が取り囲んでいます。長さ17.5㎝の小ぶりな作品ながら、とても大きく映像が展開します。重くなく、持ちやすいので、心地よく、デュレット夫妻の生み出す映像世界を堪能できます。
外観の木材も数種類の組み合わせがあり、定番の形ですが、美しい木目が生かされています。そして中央を飾るのが、雪の結晶模様をプリントした薄板です。
角を面取りした美しい仕上げの、薄い箱型の万華鏡は、先端の丸いオブジェクトセルとも相性が良く、きれいにまとめられた姿です。オブジェクトセルは、手で回転させることができます。
冷たくてピンと張りつめた空気を感じさせ、キラキラとした輝きを見せる迫力のある映像が展開します。 ブルーや紫、グリーンなどの色合いが好きな人には特にお薦めです。