矢萩弘子さんの万華鏡展から、ハートの模様が可愛らしい作品をご紹介します。このハートの模様はガラスの筒に描かれているのです。 ガラスをつなぐステンドガラスとはまた一味違う軽やかさと明るさを感じますね。
内部の映像も軽やかできれいな7ポイントの映像です。筒に使うガラスとコーディネートした色合いで展開します。
6月に開かれた作家展での出品作では、このガラスの絵をホイールと筒に使いました。今回、またこの大作を拝見できてよかったです。覗き口は底のほうですが、3つあります。そして3種類のミラーシステムが組み込まれています。
しかもホイールは3枚、それぞれに模様が描かれています。ずらしながら見ることで色合いの変化も見ごたえがあります。
独特の質感のある絵は、図案を囲むラインも含め、ミラーシステムを通して見たオブジェクトとしても効果的で、素敵な映像になります。ガラスや陶磁器に絵を描いた作品はありますが、矢萩さんの表現方法は、自分らしさを十分に発揮し、万華鏡のテーマを表現するのにもふさわしく、新しい挑戦だと思いました。