万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

おとなも楽しむ万華鏡  今年も横浜で!

2012-07-31 22:24:55 | 万華鏡ブログ

そごう横浜店で今日から開催中の「2012 おとなも楽しむ万華鏡」展に伺いました。 夏の恒例の企画となったこの万華鏡展には11人(組)の作家さんが参加しています。このポスターおよびDMのデザインをなさったのは中村あや子さん。 万華鏡の映像をデザインに生かした、これも毎年の楽しみです。
たくさんの作品があり、じっくり見ながら楽しんでいらっしゃるお客さまも多かったです。

山見浩司さんの作品の数々。 美しいガラスを使ったステンドガラスの作品だけでなく、アクリル製の意外な映像を見せる作品やテレイドスコープも並んでいます。

中村明功さん、あや子さんご夫妻の作品は、手描きの筒の模様が特徴です。 今年は柔らかい色調の模様が新しく加わりました。 外観の色とコーディネートされたオブジェクトが生み出す世界を楽しみます。

小林綾花さんの作品も勢ぞろい。 虹の星シリーズ、Twinkleシリーズ、Twinkle miniシリーズ、Monlamシリーズ、そして最新作のShambharaもあります。

今年も美味しそうなKarinさんのスウィート万華鏡。 とても万華鏡には見えませんが、覗き口を探して覗くと、甘くて爽やかな映像が広がります。

木村えみ子さんはガラスや和の布を使った作品、また田村慎一さんは金属やプラスティックを使った作品です。 シンプルなデザインで手に取りやすい万華鏡たちです。

中里保子さんは、被せガラスで蝶や花を浮き上がらせたガラス万華鏡、辻優子さんとのコラボレーションによる陶の万華鏡、「夢」シリーズなど出品。 偏光素材とガラスオブジェクトを組み合わせたオブジェクトセルから生み出される美しい映像が魅力です。

吹きガラスの万華鏡は佐藤元洋さん。 美しいガラスの筒の中に展開する繊細な色模様は、何度でも覗きたくなる美しさでした。 手持ち型ながら、オブジェクトセルがなめらかに回転し、オブジェクトの動く音が心地よい作品、手の中で慈しむように、全体を回しながら見るのがぴったりの丸い形の作品など新しいタイプのものが、並びました。 そのほかペーパーウェイトやグラスなども。

喜多里加さんの陶器、小嶌淳さんの映像表現が独特の雰囲気を持つ万華鏡たち。 陶の形、色合い、模様なども新しいタイプがたくさん登場しました。

細野朝士さんの銀色の万華鏡がたくさん並びました。 外見は似ているけれど、ミラーシステムの種類、オブジェクトの見せ方は多種多様です。 そして細野さんのテレイドスコープも高品質で、ミラーシステムがいろいろあり、周りの景色を美しい万華鏡模様に変えるデザイナーのようです。

毎年大人気の細井厚子さんの作品は、私の伺った時にはもうありませんでした・・・

最後にクイズです。 次の映像はどの万華鏡のものかわかりますか? 上の写真のいずれかにあります。

信じられないくらい角度の小さいミラーシステムから生まれた細かい模様が、鮮やかに、ダイナミックに変化して、万華鏡の面白さと驚きを経験させてくれる作品です。

「2012 おとなも楽しむ万華鏡」 
見せてあげたいと思う誰かがいるしあわせ

7月31日から8月6日まで そごう横浜店、6階美術館通り 特設会場にて 開催中です。

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斬新なアイディア Starlight

2012-07-30 22:56:22 | 万華鏡ブログ

沼尻のんさんの最新作「Starlight スターライト」をご紹介します。 クールでモダンな作品を作りつづける沼尻さんが星へのロマンを込めて製作なさった大作です。
現在開催中の「星の万華鏡展」(仙台万華鏡美術館)で、最優秀賞を受賞なさいました。

外観にはあえて色を抑え、無彩色の鉄と鏡。 上部のイリデッセントガラスの光沢のみが色模様を見せています。

この万華鏡はとても斬新なアイディアで創られています。 覗き口から覗いて見るのではなく、開かれた大きな窓から映像を見るのです。

しかもその窓が6面もあり、 見る人は万華鏡に触ることなく、周囲を回りながら窓を覗くだけで、いろいろな星の姿を見ることができます。



内蔵する照明と電動で回転するオブジェクトが生み出す表情は、暗い中で浮かび上がり神秘的な輝きを見せます。

マスキング(ミラーシステムの一部に黒い覆いをすること)で、いろいろな形の星が生まれています。

6個のミラーシステムはそれぞれ違っていて、その結果、開かれた窓の大きさも違っています。 それゆえにユニークなデザインになっているのだと思いますが、6種類をきれいに組み合わせ、まとめるのは、さぞ大変だったのではないでしょうか?

さまざまな年代層の方に、万華鏡の美しい映像を見やすくご覧に頂けるように・・・との思いで創られた作品です。 映像の変化を自分が動くことによって楽しめる万華鏡作品は初めて見ました。 万華鏡にはまだまだ驚かされる要素があるのですね。

星の世界を楽しんでいただけましたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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糸巻き万華鏡  「星に願いを」

2012-07-27 09:42:26 | 万華鏡ブログ

すっきりとしたモダンなデザインが目を惹く百々花さんの「星に願いを / しし座」という作品です。
糸巻きの紙筒に、色、太さを変えながら段状に光沢のある糸を巻いています。
しし座のチャーム、控えめだけれどきれいな装飾はんだによる覗き口とセルのデザインが全体の姿を美しくまとめていると思います。

白と黒にほんの少しの青とカーキ色(うぐいす茶)という構成の外観に対して、それらの色のコーディネートも完璧な映像ですね。
黒い背景に浮かび上がる8ポイントの映像はシンメトリーも美しいです。 先の広がった筒に内蔵する先の広がったミラーシステム(テイパード)によって中心をしっかりとらえた2ミラーの映像になっています。



色味は抑えながら、どの映像も美しくまとまっていて、オイルの中のオブジェクトの優雅な流れとともにうっとりとする万華鏡です。

最近、ポイント数についてご質問があり、私なりに理解していることを書きたいと思います。
8ポイントというのはミラーの頂点の角度を360度の16分の一(つまり22.5度)に組んだときに生まれる映像です。 実像は16分の一の部分になるのですが、それが16のポイントになるわけではありません。 鏡の線対称によって隣あう2つの部分は向きが反対になっています。この二つの部分を組み合わせたものが、何回繰り返されるかというのがポイント数です。 
そしてしばしば星状の映像の頂点のような部分が現れ、数を数えるのも数えやすいことから、ミラーシステムの区別にこのポイント数が使われるようになったわけです。
3ポイントの映像は三角形の映像ではなく、3つの同じ模様が繰り返されるから3ポイントです。

ちょっと話が横道にそれましたが、2ミラーシステムでも2ポイントから20ポイントぐらいまでの作品があり、作家さんによっても、見る人によっても好みがあるかと思います。 いろいろなミラーシステムがあってこその万華鏡の醍醐味ですね。

 

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多彩なテーマと多彩な万華鏡 Judith Paul's variation of themed kaleidoscopes

2012-07-24 15:31:35 | 万華鏡ブログ

明るいラベンダー色の筒、トップに紫色の花を飾った万華鏡は、ジュディス・ポールさん、トム・ダーデンさんご夫妻の「Monet's Japanese Bridge(モネの日本風の橋)」という作品です。
睡蓮の咲くモネの庭はあまりにも有名ですね。 池にかかった橋の絵もご覧になった方も多いと思います。
ジュディスさんはモネの作品がとても好きなようで、万華鏡のテーマにも何回か取り上げてきましたが、今回はストーリースコープシリーズの1点として、創られたものです。 外観はシンプルな筒で、橋は見えませんが、中を覗くと・・・

三日月型というか太鼓橋というか、とてもユニークな映像ですね。 美しいブルー、グリーン、ラベンダー、黄色、白、ピンクなどのさまざまな形、素材のオブジェクトが組み合わされ、きれいな橋の姿になっています。

庭なのでいろいろな花の形のオブジェクトも見られ、オイルセルの中の動きも優雅で華やかな展開です。

次は海岸をテーマにした作品です。 砂浜のようにざらっとした質感でパウダーコーティングした筒に貝やビーチグラス(瓶などの捨てられたガラス製品が、海の岩や砂、潮流などで割れて削られ、角が取れたガラス片)などを配した海辺の雰囲気の感じられる作品です。

外にもオブジェクトセルにもいろいろな貝殻を使っているのが楽しいです。

ヒトデも見えていますね。 ジュディスさんのオブジェクトは質、色、面白さなど構成を考え、組み合わされた上に、映像としての美しさもあり、いろいろなシリーズで多数のテーマを扱いながら、それぞれがなるほどと思わせる説得力のあるオブジェクト使いなのにいつも感心します。

ジュディスさんに考えてほしい万華鏡のテーマを思いついたら、今度お願いしてみようかなと思っています。 アイディア募集中です。

 

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陶の万華鏡 清野一郎展から (続き) Porcelain Kaleidoscopes by Ichiro Seino

2012-07-15 22:34:30 | 万華鏡ブログ

前回に続いて、清野一郎さんの陶の万華鏡をご紹介します。
上の写真の白い作品は「Coral (珊瑚)」という万華鏡で、白さが美しく目を惹きました。



この作品に限らず、清野さんの作品の白い線状のオブジェクトは陶なんだそうです。 オブジェクトにも陶を使うのは、陶芸家としての清野さんのアイディアですね。
筒の内部に広がるのは少し変化のある2ミラー映像です。 ミラーシステムの第3面(ミラーを2面にV字状に組んだ時、その間をつなぐ面) に、少し反射する筒状のものを配した結果、このような映像になっています。 

海をテーマにした作品が他にもいろいろありました。 次は「Message to Sea メッセージ トゥ シー」です。 青と白の筒に金色を配して 波のような模様を浮かびあがらせています。

二等辺三角形に組んだミラーシステムに少し変化を加えて、、平面の中から飛び出す模様が立体的に見えています。

陶の筒に異素材のオブジェクトセルを組み込む際に、はんだを使うことが多くなりますが、清野さんはそのあたりも、素材の雰囲気を壊さないように配慮して装飾はんだにしたり、はんだの色を作品ごとに選んで、変化をつけています。 次の作品は「Coral Reef (サンゴ礁)」という万華鏡です。

半透明の背景には細いラインが入り、周りを囲むハンダにも表情がありますね。二等辺三角形に組んだミラーシステムによる映像です。



ターコイズやブルーなどの爽やかな色合いがサンゴ礁のある美しい海を見ているようです。

ギャラリーの入り口付近に飾られていた大きめの作品 「Aurora オーロラ」です。 昨年IKA 国際万華鏡協会展で優秀賞を受賞した作品です。 波打つ陶の表情がオーロラの光の揺らぎを見せているようです。

大きな覗き口からはまさにオーロラそのもののような映像が見えています。 とてもインパクトのある映像で、これも万華鏡!とびっくりなさる人も多いのではないでしょうか。 

季節や自然、宇宙や古代文明、歴史などさまざまな世界に心を遊ばせることができる清野さんの陶の万華鏡です。 
陶芸家として個展の回数も29回を数えるそうですが、そこに、万華鏡が加わったことで、知らなかった万華鏡の世界を知ってくださった方も多いと聞きます。 ありがたいことです。

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陶の万華鏡  清野一郎展から  Porcelain Kaleidoscopes by Ichiro Seino

2012-07-13 21:57:45 | 万華鏡ブログ

7月6日から16日まで開催中の清野一郎さんの「陶の万華鏡と器」展に伺いました。 今回は清野さんの原点でもある陶芸作品と万華鏡作品を合わせての展示で、大変見ごたえがありました。
たくさんの中から、少しだけご紹介します。

上の作品は「MAYA」というタイトルで、型押しをした人や動物が筒を囲み、色や質感に表情豊かな万華鏡です。 内部には2ポイントの映像が展開します。清野さんは「お面のような・・・」とおっしゃっていましたが・・・

  

2ミラーシステムの第三面にも一部鏡を組み込んでいて、ユニークな映像になりました。

そして丸い筒の作品ならどれでも対応できるスタンドも考案されました。 作品を載せて、筒ごと楽に回るようになっています。

次の作品は白地に味わいのある赤のグラデーションが美しい「濃紅」という作品です。

こちらもミラーシステムの第3面に一部ミラーを残した模様をいれて、2ミラーのマンダラ映像から、さらに広がりをもたせています。

清野さんが繰り返し製作なさっている「桜」をテーマにした万華鏡。 今回もいくつかのヴァリエーションがありましたが、その中からひとつ。

白地に初々しいピンクが印象的です。 オイルセルの中にはピンクや白などのオブジェクトがゆったりと動き、花の咲く映像表現です。

こちらは「秋桜」の花が浮き上がっている作品です。布地を重ねたような柔らかい雰囲気が感じられます。

内部はオーソドックスな二等辺三角形のミラーシステムで、大きな花のような映像と取り囲む小さな花々という華やかな映像表現です。

土の表情、釉薬の表情、描かれた図案、形など際限ない可能性の中から、万華鏡として目の前に並んだ陶の数々。 それぞれにオブジェクトを選び、ドライやオイルタイプを選び、ミラーシステムを選ぶ作業があり、さらに万華鏡に完成させる過程があることを思うと、当たり前のことですが、万華鏡の製作は、奥が深いことをつくづく思います。
清野さんがエネルギーを注いだ作品を次回ももう少しご紹介したいと思います。

ギャラリー古島
JR総武線 西千葉駅より徒歩1分
会期中清野さんは在廊していらっしゃいますので、直接お話しを伺えるのも嬉しいですね。

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レモンツリー  Lemon Tree by Kazuyo Ikoma

2012-07-11 23:04:34 | 万華鏡ブログ

今年アトランタで開催された万華鏡コンベンションのサイレントオークションに出品された生駒和代さんの作品「レモンツリー」です。
白地のガラスに鮮やかな黄色と緑でデザインされたレモンの木。爽やかな印象ですね。

それにも増して爽やかなのが中の映像です。

オブジェクトの色をグリーンや黄色、淡いオレンジだけに限定し、数も抑えたことで、すっきりとした清涼感のある映像になっています。

この作品はオークションの結果、アメリカのコレクターさんのもとにお嫁入りしました。 生駒さんの意図なさったレモンの瑞々しさ、爽やかさ、そして日本人らしい繊細さを感じてくださったのでしょう。
ブリュースター・カレイドスコープソサエティーのコンベンションの楽しみ、サイレントオークションでは毎回のテーマがあり、参加作家さんのオリジナルな作品に出会えるのが本当に嬉しいです。

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星の誕生に思いを馳せて  Star Factory by Yasuko Nakazato

2012-07-09 22:11:33 | 万華鏡ブログ

素晴らしいガラスの造形作品、中里保子さんの「Star Factory スターファクトリー」をご紹介します。
今年のザ・ブリュースター・カレイドスコープソサエティーのコンベンションでの新作発表作品です。

外観は、さまざまな表情、質感のダイクロイックガラスやアンティークガラスのパネルを立体的に組み合わせ、金属で繋ぎ合わせた現代建築のようなデザインです。
工房でご自身が撮影なさった写真(↓)もお借りしました。

ダイクロイックガラスは見る方向でも光の当たりかたによっても色や輝きが変わるし、本体を囲むガラスのジグザグな組み立ても、その変化をさらに効果的にみせています。

星の生まれる様子をイメージして製作なさったという万華鏡の映像は、とても斬新で美しいです。

テイパードの4ミラーシステム。 4枚の鏡を先の方が細くなるように組んだものです。 と書くと簡単なようですが、テイパードミラーシステムは、その傾き、鏡の大きさ、長さなど微妙に違っても映像に影響があり、作家さんの個性が表れるところでもあります。

奥行きのある立体的な映像と交叉するラインがとても印象的です。 点々と粒が並んでいるのは、ミラーシステムの中にクロスさせた細いガラス棒の効果です。バーナーワークで細く引いたガラス棒に小さな粒を作りました。全体に広がるこの小さな粒が星屑だそうです。 

内部に照明を持っていて、テイパードミラーシステムの利点である大きな覗き口から覗くと、鮮やかでダイナミックな映像が展開します。

ミラーシステムの一部にダイクロイックガラスを組み込んでいて、光の当たりかたで色合いを変える効果もあるとのこと。 覗き方でも見えるものが違ってくるほど、広がりのある映像です。

この万華鏡は6月30日から9月9日まで仙台万華鏡美術館で開催中の「星の万華鏡展」の特別展示作品となっています。 たくさんの作家さんが参加するこの公募展には、「星」をテーマに復興への祈りと希望を込めた、個性あふれる力作が並んでいるとうかがいました。 多くの方に見ていただきたいと思います。 

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筒の中の花火   Firework in the tube / Hosono's polarized scopes

2012-07-06 21:06:04 | 万華鏡ブログ

万華鏡を覗いていたら、黒い背景に浮かび上がっては消えていく花火のような映像を見つけました。 細野朝士さんのスペースシリーズです。 細い虹色ラインが時々煌めきを見せながら、広がっていく様子は夜空に浮かぶ花火そのもの。 はかなげにも、鮮やかにも変わりながら、黒い世界に吸収されていきます。 2ミラー9ポイントの大輪が咲きました。

次は3ミラーシステムで、30度―60度ー90度に組んだもの。 この組み方を細野さんは"スノー"と呼びます。 6ポイントの雪の結晶のような映像がずっと連なっているからでしょう。

光を偏光フィルターに通すことで、色が生まれる万華鏡ですが、どうやったらきれいな色が生まれるか?きれいな映像が生まれるか?を追求し続けてきた細野さんです。 

これは、まるで天の川のような映像ですね。 明日は織姫と彦星が年に一度天の川を渡って会うことができるという七夕です。

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生かされたマーブル   Revived Kaleidoscope by D.Kalish

2012-07-05 15:17:14 | 万華鏡ブログ

どこかで見たような感じがありながら、初めての作品、しかも1点ものと言うので、不思議に思いながら見ていましたら、作家のデヴィッド・カリッシュさんが説明してくれました。

このガラスマーブルは、もともとエッグアートで万華鏡を製作するフランク・カッシアーニさんの作品に付いていたものだそうです。 そういえば、王冠のような形でマーブルをダチョウなどの卵に飾った作品があったなあと思いだしました。
カリッシュさんの自宅に飾ってあったエッグアートの万華鏡を、ちょっと台から外してあったときに、タイミング悪く大きな地震があり、落ちて卵の部分が割れてしまったのだそうです。
残ったマーブルと王冠のような取り付け部分を、再度生かせないかと思って、カリッシュさんが自身のスタイルで創り上げたのが、この万華鏡だそうです。

オブジェクトになっていたマーブルは、オイルの中にガラスオブジェクトが浮かぶ、デヴィッド・ローゼンフェルトさんのH2Orbというマーブルで、万華鏡のために作られたガラスマーブルです。
オイルセルと同じようですが、均一な球形で、それ自体が王冠の中で全方位に動くような取り付け方をされています。 

3ミラーシステムを組み込み、覗くと透明感のある映像が視野いっぱいに広がります。

カリッシュさんのスタイルにもぴったりと合っていて、素敵な新作万華鏡と思ったのが、3人の作風のミックスされたものと聞き、びっくりししました。

カッシアーニさんも、ローゼンフェルトさんも最近のコンベンションでお目にかかる機会もなく、作品を見る機会も少なくなってしまったので、この作品を見てとても懐かしく感じています。

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