2019年11月13日から12月22日まで、流山市の万華鏡ギャラリー寺田園茶舗 見世蔵 で開催中の「世界のきらめき万華鏡展」に行ってきました。今年で第10回を数えるそうですが、日本人作家さんの数も増え、歴史を重ねてきたことを感じさせる充実した品ぞろえでした。
上の写真も万華鏡の映像です。 創意工夫にあふれる作品を次々に生み出す若林寛さんの「モルフォ」は、覗きながら小刻みに正逆転すると幻想的な蝶がはばたく展開を見せ、びっくりします。 独特の筒の表現もそうですがオリジナリティあふれる作品が、ほかにも展示されています。
次は端正な姿と独自のミラーシステムでの映像が美しい中村明功さん・あや子さんのパーラータイプの作品2点。
5.5ミラーシステムが生み出す映像は迷宮のようにどこまでも奥深く、そして人間の目で見ると、もっとずっと鮮やかです。
中里保子さんの「Fleur de Crystal」 は、今年のBKSコンベンション出品作。 毎回覗くたびに違う美しさに出会うので、またご紹介。
これからますます日が短くなる季節に、室内で楽しむ万華鏡はいかがでしょうか。 窓から入る直射日光、LEDライト、室内の照明などいろいろな光によっても万華鏡の映像の見え方は違ってきます。
作家さんの技術も上がってきて、また素材も工夫することによって、パーラー型だけでなく、小ぶりのハンドヘルド型でもびっくりするほど個性的で、多様な種類が出てきました。ガラス、陶器、磁器、金属、アクリル、木材、紙、繊維を生かして、きれいで夢のある作品がたくさん並んでいます。
覗くたびに新しい模様を見せてくれる夢の筒。 何を見せるか、何が見えるか、作家さんの創意工夫をぜひ手に取って、覗いて受け止めていただきたいです。子供から大人までそれぞれに、きっと心に響く作品があると思います。そんな風に感じた展示会でした。