万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

身につけて楽しい万華鏡

2009-04-27 23:09:02 | 万華鏡ブログ

昨日ご紹介の豊田万里さんのペンダント万華鏡「Stacey」の映像です。
万華鏡本体の直径が1cm弱で、とても小さなオブジェクトセルに、繊細なガラスオブジェクトを入れています。2ミラーシステムの第3面がカーブのある反射素材になっているので、中心の映像の周りに、色が流れるように映り込みます。
どんなに小さくても万華鏡の見え方は光に左右されるので、身につけていろいろなところで覗けば、そのたびに違って見えて、不思議な気がします。
デザインがお洒落で飾る楽しみがあり、実は万華鏡なのと見せてあげる楽しみがあり、もちろん覗けばいろいろな映像があり、とても気に入った映像が目に入ればちょっと幸せ気分・・・身につけて楽しむのも良いものです。 
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ネックレスの万華鏡 

2009-04-26 22:40:48 | 万華鏡ブログ

豊田万里さんの最新作、ネックレス万華鏡「Stacey」です。ボディーの装飾はシルバーで、細かい手仕事による模様が刻み付けられています。この作品の図案は蝶ですが、図案やシルバープレートのデザインは作品ごとに違っているので、いずれも一点モノのジュエリー万華鏡です。
ネックレスは写真に映っているターコイズのところがチェーンの長さを調節するポイントになっていて、その時の服装にあわせて、長さを調節出来ます。チェーンの先にもターコイズやアマゾナイトという天然石の飾りが付いています。
万華鏡作家としてのスタートからジュエリータイプの万華鏡を製作してきた豊田さんは、今回は横向きに飾るネックレスとしました。シルバーの装飾の帯の中で、万華鏡の筒だけを回転させることができ、映像の変化を楽しみます。
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オイルセルの楽しみ

2009-04-25 21:26:12 | 万華鏡ブログ

昨日ご紹介したジュディス・ポールさん・トム・ダーデンさんご夫妻の「マンダラ」の映像です。
この万華鏡のためにジュディスさんの選んだオブジェクトは少々「乙女チック」な雰囲気で、映像も楽しくて可愛らしい感じです。写真では表現できないのですが、オイルセルなので映像の変化するさまも、花が咲く瞬間をスローモーションで見ているようです。
パールやいろいろな形のオブジェクトと合わせて、いつもジュディスさんが使っているとても細かいビーズの粒がセルの動きにあわせてシュワーッと広がるところが、本当にきれいで、見ているのが気持ち良いのです。
オイルセルの中で動きのスピードが違うオブジェクトを組み合わせているところが映像の面白みになっているのですね。
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マンダラ映像って?

2009-04-24 23:36:10 | 万華鏡ブログ

ジュディス・ポールさん、トム・ダーデンさんによる「ラップ・イット・アップ」シリーズの1点で「マンダラ」というタイトルです。
筒の模様は、彼らの作るさまざまな万華鏡の映像を黒地に配したデザインになっています。何故、それがマンダラなのか、ちょっと書いてみます。
マンダラと万華鏡映像との結びつきは、コージー・ベーカーさんも言及していますが、万華鏡の映像を単なる偶然のアートとしてとらえるのではなく、そこから象徴的な意味を見出す考え方です。
広い意味でとらえた曼荼羅とは複数の要素が、ある秩序のもとに組み合わされ、全体として何らかの宗教的世界観を表したもの(ウィキペディアより)との説明がありますが、万華鏡の調和の美や完璧なシンメトリーに遭遇したときに、人知を超えた大きな力や宗教的な包容力を感じることもあるかと思います。
そんなところから円形で包括的で調和の取れた映像に、「マンダラ映像mandala image」という言葉が使われるようになったのです。
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バーナーワークのオブジェクト

2009-04-23 14:09:27 | 万華鏡ブログ

カリ・マコウツさんの「アイビーライン」のオブジェクトセルは、ミディアムサイズでも直径が5.5cmほどあります。その中に入っているのは、すべて4cmほどの棒状のガラスオブジェクト、あるいはビーズを閉じ込めたガラスアンプルだけです。ひとつひとつがバーナーワークで色を重ねたり、ねじったりしていて太さも表情も違っているのですが、万華鏡の大きさに対して、こんなに大きなオブジェクトを使うのは、とても珍しいです。
液体入りのセルに入っているたくさんのバーナーワークの「作品」を見せることも作家さんの意図するところなのでしょう。
筒は比較的細いので、ミラーシステムの中に映りこむのはほんの一部だけですが、セルの大きさと深さゆえに、立体的で豊かな色合いの映像が次々に展開します。
この大きなセルを含めた外観の印象も、そして鮮やかで大胆な切り口を見せる映像展開にも個性を見せている作家さんです。
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蔦の絡まる万華鏡

2009-04-22 23:11:10 | 万華鏡ブログ

カリ・マコウツさんのIvy Line(アイビーライン)の万華鏡です。万華鏡の筒に絡む蔦の葉とつるのデザインがその名の由来です。
この万華鏡の素材はマイカ(雲母)を混ぜ込んだポリマーで、表面に細かいきらめきがある樹脂です。カラーはたくさんの選択肢がありますが、この作品はVintと名付けられた色合いで、明るいブルーにモスグリーンの蔦という組み合わせです。
素材もユニークですが、もっと特徴的なのは、大きなオブジェクトセルです。ガラスを吹いて球状にしたセルに、たくさんのオブジェクトを入れ込み、オイルで充填しています。
オブジェクトはバーナーワークによるガラス棒と細かいビーズを閉じ込めたガラスアンプルです。色を合わせてねじったり、巻いたりした4cmほどの棒状のオブジェクトは色も表情もさまざま。ガラスアンプルも同じぐらいの長さがあり、どのオブジェクトもガラス球の中で少し窮屈そうに動きます。
外からすべて見えているオブジェクトのひとつひとつがどんな風に映りこむのか、また明日映像をご紹介したいと思います。
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花開く映像 ふたたび

2009-04-21 22:21:43 | 万華鏡ブログ

昨日ご紹介した豊田万里さん・芳賀紀子さんの「山吹」の映像は黄色を中心に展開する花模様です。花シリーズの映像の特徴は、ミラーシステムの縦のラインを使って花の芯が立体的に映りこむようにしたところです。そしてそこを中心にオブジェクトが織り成す模様が花そのものになるのです。
今までにも何回かご紹介してきた豊田さんのいろいろな花の万華鏡ですが、外から見ると何気なく入れてあるようなガラスオブジェクトが、ミラーシステムを通して美しい花に変身するのを見るのも楽しいものです。
皆さんもお気づきかと思いますが、この頃黄色の映像に惹かれて、何点かご紹介してきました。ブルーもピンクも素敵だけど、黄色も良いと思いませんか?
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山吹の万華鏡

2009-04-20 10:53:52 | 万華鏡ブログ

春の木々の花が美しく咲き、目を惹く季節となりました。山吹の黄色が輝いているので、今日はこの万華鏡をご紹介します。
豊田万里さんと芳賀紀子さんのコラボレーション作品の「花」シリーズの一点「山吹」です。芳賀さん製作のガラスの筒は黄緑色のガラスに山吹の花と葉を重ねて描き焼いたもので、輝くように咲き誇る場面を柔らかい印象で描いています。スランピングという技法で、半筒形に成型し、底や覗き口は白いガラスを合わせています。ガラスを繋ぐのにはんだを使わないのがこのシリーズの特徴です。そのために全体の印象がソフトで、きれいな創作和菓子のよう。いろいろなガラスの可能性に挑戦しながら、作品を生み出しているおふたりです。
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トレジャーハンターの宇宙人!

2009-04-17 16:34:45 | 万華鏡ブログ

喜多里加さん・小嶌淳さんの「スターポート」を覗くと3ミラーの映像が見えますが、とにかく「大きい!」そして「きれい!」そして「不思議な輝き!」
覗いた瞬間、「ぅわっ!]と言う感じでした。ダイクロイックガラスのきらめきもあり、また発光するように光るガラスもあり、不思議な輝きに満ちています。
この万華鏡のタイトル「スターポート」が意味するのは、何だと思いますか?
小嶌さんによると、この万華鏡には「宇宙人のお話」があるそうです。
「トレジャ-ハンタ-の異星人が宇宙の辺境にある美しい星屑をあつめて、発着所に貯めているんです。やがてポット型の発着所の中は、宇宙一美しい小宇宙になるんです。」
そうか!星屑なんだ・・・そういえば万華鏡にUFOみたいな蓋が付いていました! 万華鏡に込められたストーリーを伺うと、もっと覗く楽しみが増えます。
小嶌さんの生み出すいろいろな万華鏡にはユニークなタイトルが付いていて、それぞれの物語があるようです。
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宇宙に想いを馳せて

2009-04-16 18:54:26 | 万華鏡ブログ

喜多里加さん・小嶌淳さんのコラボレーション作品の新作「スターポート」です。
万華鏡本体は高さ9cmほどの小さな作品で、大変ユニークなスタンドに載っています。上からぶら下がっているのは、アイホールに“ピッタリと”合うように加工された金属の蓋です。オブジェクトセルの部分が“ピッタリと”収まるように作られた木製の台もそうですが、どんな作品も喜多さんの陶器の筒に金属やガラスや木製の部品をきれいに“ピッタリと”合わせて、誰にも真似できない作品を小嶌さんは創り上げます。何度も焼成する陶器は大きさを合わせるのも大変だと思いますが、喜多さんも収縮を計算しながら、小嶌さんの描く作品を生み出します。その喜多さんが円錐形に創り上げた筒がこのような作品となって現れてびっくりして笑ってしまったと面白がったエピソードも。
この台は、とてもきれいに加工されているのですが、それぞれの側面に不思議な模様が付いています。写真に映っているのは輝くガラスが埋め込まれたところ。右裏の側面には2つの金属の鋲。左裏の側面には7つの金属の鋲が並んで付いています。
小嶌さんによるとそれぞれ意味があるそうです。どうも宇宙に関係があるらしいです。
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