出演：竹内結子 ミムラ 他
私
薫は
不動産会社に勤める普通のOL
今年で30歳
独身
重箱の隅をつつくような・・・
とまでは言わないけれど
いたって真面目な女
弟の透は結婚が決まり
招待状を渡しに来た
結婚式には
離婚した父・誠と母・良子も出席するという
朝
突如として
どのパンプスを履けばいいのか解らなくなった私は
たまっていた有給を取り
ふらっと近所の釣堀に出かけた
そこで
私はふと思い出す
母の家出・・・
後日「ごめんね」と帰ってきたところからして
あれは
母・良子の家でだったんだ
母が家でした
あの20年前の刺激的な夏の日
その女の人はやって来た
颯爽（さっそう）と自転車に乗って現れ
チャイムも押さずに家に平然と上がりこんだヨーコさん・・・
「驚かなくていいよ。ご飯つくりにきただけだから」
と10歳の私に彼女は言った
豪快で自由奔放なヨーコさん
どうしようもなく
そんな彼女に
私はどんどん惹かれて行った・・・
ヨーコさんが教えてくれたもの
自転車の乗り方
コーラの味
キヨシローの歌
父・誠の運転する
サイドカー付きのバイク・・・
サイドカーに乗った私の右側には
ヨーコさんがいた
「わたしの夏休みに付き合ってくれる？」と
ヨーコさんが私を誘った
大人にも夏休みがあるなんて
それまで考えてもみなかった
ヨーコさんと私は
バスに乗って南伊豆の海辺の行楽地に向かう
一緒にカメノテという貝を採り
アイスクリームを買って食べた
そして
それが
ヨーコさんとの最後の思い出になった
タイトルの「サイドカーに犬」と内容の関係が
イマイチつかめない映画だ・・・
