時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

かもめ食堂

2007-08-24 | 映画


夏のある日
フィンランド・ヘルシンキの街角に
「かもめ食堂」という小さな食堂がオープンします
店の主は日本人女性のサチエさんです
『日本のおにぎりを食べてもらいたい』
そんな願いを込めておにぎりを握るサチエさんですが
興味本位に覗く人はいてもお客さんは誰も来ない毎日

そんなある日
ついにかもめ食堂に初めてのお客さんがやってきました
そのお客さんは
日本かぶれで日本のアニメが大好きな青年トンミくん
トンミくんい「ガッチャマン」の歌の歌詞を教えてくれと頼まれたサチエさんでしたが
出だしの歌詞しか思い出せません
その日の夕方
サチエさんは
書店で難しい顔をして「ムーミン谷の夏まつり」を読んでいる日本人の女性・ミドリさんを見かけます
サチエさんは
思い切って「ガッチャマン」の歌詞を知っているかたずねると
ミドリさんは
怪訝な顔をしながらもすらすらと歌詞を教えてくれました
お礼を言うサチエさんに
ミドリさんは
フィンランドに来ることになった理由を話し始めます
目をつぶって世界地図を指差したらフィンランドだった
と言うミドリさんの話に何かを感じたサチエさんは
ミドリさんに自分の家に泊まるようにすすめます
そして
ミドリさんは
かもめ食堂を手伝い始めるのです

サチエさんちとミドリさん
そしてトンミくんの3人だけの日々が続いていたかもめ食堂ですが
少しずつお客さんがやってくるようになりました
そんな中
またひとり訳ありげな日本人女性マサコさんが
かもめ食堂にやってきたのです
そして
通りから
店内を睨みつけては去っていく
挙動不審のマダム・・・



なんと表現したらよいのでしょう
この映画・・・
フィンランドが舞台とはいっても
殆どフィンランドの風景は出てきません
オープンした食堂に
色んな人が
なんとなく集まってくる
宣伝もせず
口コミで広がるわけでもなく
それでも
ぼちぼちと
人が集まってくる

台詞も少ないし
インパクトのあるストーリー展開も
な~んもないんだけど

観光でフィンランドに行った時に感じた
妙に閑散とした雰囲気とか
映画の画面からあふれ出てくる‘色’‘におい’
時間の流れ方が
とにかく心地よい

フランスで生活をはじめ
なかなか独りでcafeに入るのが抵抗あったんだけど
勇気をだして入ったcafeのマダムが
とても優しく受け入れてくれた時の
‘ほっと感’

元気がでない時には
きまって
鍋でご飯を炊いて
三角おむすびをむすんで
(もちろん具は‘うめぼし’)
食べた日々

時折
なんだか自分の生活とリンクする・・・

小林聡美さんともたいまさこさんの‘ま’
も~最高です

拙者も
サチエさんのように
生きたいよん・・・

そうそう
映画のワンシーンで
明日
世界が終わっちゃうとした
美味しいお料理沢山作って
好きな人たちと美味しいお酒が飲みたい
と言う会話のシーンがありました

もし明日で世界が終わるとした
私は絶対母が作った手料理が食べたいです
みなさんは如何ですか