時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ヴェニスの商人

2007-08-30 | 舞台/役者



舞台は
貿易都市として栄えた16世紀末のヴェニス
アントーニオは
この街で貿易商を営む裕福な紳士
ある日
彼の元に
年下の親友バサーニオが借金の申し込みにやって来る
ベルモントに住む才色兼備の令嬢ポーシャにプロポーズをするため・・・

あいにく全財産が海を渡る船の上にあったアントーニオは
自らが保証人となり
バサーニオにユダヤ人の高利貸しシャイロックを紹介する
そんなふたりにシャイロックが出した条件は
「もしも3カ月の期限までに借金が返せなかったら
アントーニオの肉1ポンドをもらう」というもの
常軌を逸した申し出にアントーニオはたじろぐが
期限内に船が帰還すると信じる彼は
この条件を承諾
おかげで
金を手にベルモントへ旅立ったバサーニオは
難しい結婚の条件をクリアしてポーシャと結ばれる
そんなとき
アントーニオの輸入品を積んだ船が難破
借金返済の目処が立たなくなった彼と
約束どおり1ポンドの肉を要求するシャイロックの闘いは
法廷の場に持ち込まれることに……



29日
「ヴェニスの商人」観劇してまいりました
実はこの作品
キチンと読んだことがなく
なんとな~くストーリーを知っているくらいでした
今回の舞台が
原作にどれ程忠実なのか解らないので
取り合えず
モード
作品を拝見して
単純に思ったのは
何故シャイロックが
ヴェニス中の人々から非難されなければならないのか
っということ
高利化しというだけじゃなく
ユダヤ人というだけで
差別されているような設定だった
異常なまでに
嫌われたいるシャイロック・・・

人物設定を把握していれば
違った印象なのかも知れないので
これは
早速
原作読まねば・・・
と思ってしまいました
シェークスピアが
ヴェニスの商人で伝えたかったことが
何だったのか
真面目に
考えようと思っております


ロンドン短期留学を経て
久しぶりに現場復帰された
藤原竜也さん
お笑い系王族役から老いぼれ老人の役もこなしてました

これまで拝見してきた
蜷川演出シェークスピアで
勢い パワーで強引に観客を引っ張るというか
観客にゆとりを与え合いというか
緊張感をかもし出す感のあった演技は
影をひそめ
舞台と客席との間にある
空気を感じ取って
観客にゆとりを与える演技になっていた気がします
彼の演技や台詞まわしに
観客が引き込まれ
自然に笑いを誘うような場面がみられました

素人の小生が言うのも
大変差し出がましいのですが
またまた成長されたのではないでしょうか
今後も期待大です


8月17日(土)から9月30日(日)まで
天王洲 銀河劇場にて上演されます
当日券もあるようなので
興味のある方は是非
お出かけ下さい



天王洲 銀河劇場「ヴェニスの商人」HP
http://www.gingeki.jp/special/venice.html