
翼の生えた老人が語り始める
彼が生涯愛し続けて女性の思い出・・・
彼の名はウリセス
そしてその女性とはエレンディラ
美少女エレンディラは
冷酷な祖母に召使のように酷使されていた
ある日
彼女の過失から祖母の家が全焼する
祖母はその“借り”を返させようと
エレンディラを娼婦に仕立てて一日に何人もの客をとらせる
彼女はたちまち砂漠中の評判となり
そのテントの前には男たちが長蛇の列をなす
ある日
彼女はウリセスと出会い
恋に落ちる
駆け落ちするも
祖母に追いつかれて遠く引き離される二人
恋するウリセスは不思議な力を身につけ
彼女を探し当てる
結ばれるために
二人は祖母を殺そうと企てるのだが・・・
祖母の運命と恋人たちのその後の物語をマルケスと思しき作家が
語りついでいく・・・

後半に向けて
テンションが・・・ボルテージが上がっていき
最後には
鳥肌が立って
感動してしまいました
ボキャブラリーがなくて申し訳ないんだけど
魂が揺さぶられたというか
心の中がザワザワした
一人の人を
生涯愛しぬく
永久に想う
理屈でも義務でもなく
ただ
愛さずにはいられない
想わずにはいられない
心の共鳴
精神の同化
そこには
‘念’ではなく
‘想’があった
何よりもまして強い
魂の本質が・・・
ただ・・・

4時間10分は
ちょっと 長い


