時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

居眠り磐音 江戸双紙33 ~弧愁ノ春~72

2010-05-14 | 読書
出たぁ~新刊
待ってましたぁ~新刊


桜の季節を迎える頃
佐々木磐音とおこん夫婦は
隅田川沿い
小梅村にある
今津屋の御寮にその身を移しております

神保小路
佐々木尚武館道場の門には
竹矢来が組まれ
小梅村の御寮や両国西広小路の今津屋にも
田沼一派の役人がその目を光らせ
御側御用取次速水左近も
徳川家基の従者・依田鐘四郎も
田沼意次に封じ込められて
ひたすら沈黙するのみ

誰もが
家基を死に追いやった
黒幕の存在を意識しつつ
不条理な死に対する静かな憤りを
胸に抱いております

そんな中
今津屋の御寮を仮の宿としていた
佐々木磐音とおこんは
旅装束に身をまとい
夜の帳にまぎれ小梅村をあとにします

今津屋や長屋の住人
宮戸川…
己と関わりのある大切な人達を守るため
亡き義父・佐々木玲圓が辿った道を歩むため
敢えて棘の道を進む磐音でありました


ですが
磐音は
転んでも
ただじゃ~起きませんよ!
料理茶屋谷戸の大女将・お京から
佐野家の系図に執着する
田沼意次の不可解な行動を既に聞き及んでいる磐音ですが
佐野善左衛門政言といよいよ面会しそうです
今後そのあたりから
田沼意次のボロが出るかも…
活路を見出せるか佐々木磐音!

後半では
佐々木家の菩提寺である
浄土寺鎮西派称名寺に夫婦揃って出かけます
旅の一つの目的

寛永寺境内寒松院に埋葬した
玲圓とおえいの遺髪を埋葬する

そんな磐音夫婦に
弥助と霧子が付かず離れず
旅は続くのでありました

一方
今津屋の御寮には
尚武館道場を退いた
門番・季助
槍折れの達人・小田平助
そして白山が住まうことになりました
主・佐々木磐音とおこんの帰りを
待ちます!

他には
家系図を創作を生業とする
雹田平とか云う男が
初登場です
家系をでっち上げるだけでなく
洋人らしいこの男が
磐音の前に立ちはだかります
謎多き男でありました

新婚旅行再び~
ではありませんが
意外と
のほほんとした旅描写で
安堵致しました

追っ手をかく乱する為奔走する
おこんの帰りを
宿で1人待つ磐音なんてシーンもあり

家で待つ女衆の気持ちがようわかった
そなた(おこん)の身が心配でな…
心配で居ても立っても居られなかった


なんてシーンもありました


ですが
暮れに出産するらしいおこん…
9ヶ月後
2人は何処にいて
世間はどうなっているのやら…
無事
出産にこぎ着けて下さい!

Moon/月に囚われた男 49 

2010-05-13 | 映画
近未来
地球に必要なエネルギー源
‘ヘリウム3を採掘するべく
たった一人月に派遣させられた男・サム
世界最大の燃料生産会社
ルナ産業との契約期間は3年
地球との直接通信は不可
話相手は
1台の人口知能を搭載したロボット・ガーディだけ


                 

そして任務終了まで2週間をきり
愛する妻子が待つ地球へ帰る日が迫った時
突然
幻覚が見え始め
サムの周りで奇妙な出来事が起こり始める

何故
自分しかいないはずの月に
自分と同じ顔の人間がいるんだ?

何故
俺は地球に戻れないんだ?

そしてなぜ俺は…


                 

原題『Moon』ですが
邦題考えた人凄いです

これは
まさしく
月に囚われた男
の話なんです

背筋に冷気が入り込むように
ジワジワと
押し寄せる違和感
寂寥感
いや恐怖

静寂と無音の星‘moon’で
サムが直面する現実は
余りに哀しく
残酷です



地球への帰還を2週間後に控えた
サムの目の前に
もうひとりのサムが突然現れる
交信不通のルナ産業とガーディが会話をしている…

何かがおかしい

一つの疑問を発端に
歯車が狂い始める


                 

3年という
タイムリミットに隠された
真実が明らかにされた時
人類の叡智の果てが
これかよ…

沈黙

頭の中が
一瞬
真っ白になりました

この作品
観ようと思うのなら
余計な予備知識を頭に入れず
ネタバレも読まず
真っ白な状態で対峙することを
お薦めします


                 

サムのサポート的立場かと思いきや
実は
サムを監視&管理していたガーディ
そのガーディが
企業の方針(与えられた任務)より
サム個人のサポートを優先した理由とか
サムが地球に帰還し
ルナ産業を告発する‘結’の部分が惜しい

‘起承転結’の
‘起承転’までが
かなり見ごたえあって良かったので
余計に残念…




         

もしかして
見てはいけないモノを
見てしまったのかもしれない


そんな気にさせる映画でした

古着屋総兵衛影始末5 ~熱風!~71

2010-05-12 | 読書
奉公人の小僧達による
伊勢神宮への大量群参が
何かに憑かれたように
一路
伊勢神宮へ向かう頃
時を同じくして
更衣で沸き立つ大黒屋から
丹五郎(16)・恵三(12)・栄吉(11)の姿が消えた

鳶沢総兵衛勝頼は
第二の‘影’から呼び出しを受けた
場所は
東叡山寛永寺東照宮権現の社殿前
ふいに鈴の音が響いた



再び 鈴の音

……

社殿の向こうの人影が遠ざかろうとしていた

お待ちくだされ

鳶沢総兵衛勝頼
お呼びにより参上つかまつりました

相響き合う呼鈴の音なしとはなんとした

いささかの理解つきませぬ

さる四月朔日 家康様より拝領の水火一対の呼鈴のかたわれ
‘火呼鈴(ひこれい)’そたなの店に届けさせた

なんと…

われらが‘影’である証明は
与えられし水火一対の呼鈴が響き合うことによって証明される
今のそなたには影働きの資格なし
十日の猶予をそなたに与える
一刻たりとも過ぎたるとき
百年余のそなた一族の御役は終わる


‘火呼鈴’は何処!

鳶沢一族大ピンチ

どうも‘火呼鈴’を受け取ったのは
一番小さい栄吉らしい
総兵衛に残された時間は非常に少ない!
‘火呼鈴’を取り戻すべく
総兵衛は
作次郎と稲平を連れ
自ら東海道を下ります

総兵衛をはじめとする鳶沢一族
丹五郎のお伊勢参りを仕向けたのは
口入れ屋十一の海助の妾・いね
この二人と結託し
大黒屋を一掃せんと画策するは
木綿問屋宮嶋屋の隠居・理八&に
元柳沢家家臣・筆頭御師光太夫
そして
赤穂浪士の江戸入りを阻止出来ず
大失態を犯した隆円寺真悟
その背後には
柳沢保明…

因みに
1704年(宝永元年)
七万二千石の川越藩から
甲斐甲府・十五万石の太守に昇進し
名も柳沢吉保に変わりました
甲府は
徳川一門にしか与えられない幕府の重要拠点であり
柳沢吉保が太守となるのは
異例中の異例!
綱吉の寵愛もかなりのもんです…

この早々たる面子を
かく乱し手玉に取ったのが
若干11歳
今だに寝小便をする栄吉なのであります

非常に厄介な子供です
実は…
超能力者なんですってよぉ~
予知能力があるんです

子供達を
伊勢参りに扇動したのは
柳沢吉保一派なんですけど
他にも
扇動している人物が
栄吉なんです…

自らを
火之根御子(ひのもとのみこ)と名乗り
ハーメルンの笛吹きの如く
子供や大人まで
何百と云う人々が栄吉の後に従って
伊勢神宮へ…

何故
栄吉は
鳶沢一族滅亡に導くような行動を取ったのか
その真意を模索しつつ
伊勢神宮への大量群参を扇動した
柳沢吉保の陰謀を暴き阻止しつつ
‘火呼鈴’を取り戻さねばならぬ
総兵衛…

大変…

鳶沢一族に対し
大罪とも云うべき行為に及んだ
栄吉の末路や如何に!

前作『停止!』で
総兵衛との勝負に負けた深沢美雪ですが
その勝負から一年が経過致しております

美雪は
鳶沢村の分家長老・次郎兵衛の指示で
久能山下根古谷の月窓院に身を寄せておりました


一年の間に
色々あったんです
あえて書かないけど…


密かに
月窓院を抜け出し
情報収集に独り奔走しておりました

総兵衛に
美雪と協力して
探索にあたれと言われた駒吉は
面白くない!
拗ねてしまいまして
単独行動に走り
宮嶋屋の罠にハマります

それを美雪が助けたりなんかして…

江戸では
造船中の大黒丸が
口入れ問屋・十一屋が雇った輩に
火付けされて全焼…

新帝都物語 維新国生み篇(上) 70 

2010-05-11 | 読書
時は
幕末の会津
ある寺に
イザナミ・イザナギ両神が
日本を生み出した時に使ったとされる
伝説の秘宝・瑠璃尺が隠されていた
瑠璃尺を奪い取ったのは
妖術を巧みに操る不気味な旗本・加藤重兵衛保憲

加藤は
瑠璃尺を用いて日本を滅ぼし
怨霊たちによる
新たな幕府を生み出そうと画策していた!

平将門の末裔である
平田篤胤の娘・おちょうと
新選組の土方歳三
全国の平田篤胤門下生らが
加藤の野望を阻止せんと立ち上がる!

新撰組の土方歳三をはじめ
実際に存在したキャラクターが
新帝都と云うフィクションの世界で
個性豊かに登場し楽しませてくれるのは
相変わらず流石です

以前
堤真一氏が坂上田村麻呂
市川染五郎氏がアテルイを演じてた
劇団☆新感線の舞台『アテルイ』を
思い出してしまいました

加藤重兵衛が
式神を放ち魔術を操るシーンは
ワクワクしながら読んでしまいました

幾何の解説…
図入りで解説してくれてはおりますが
ひぇ~

思考回路が
停止した

『帝都物語』シリーズにハマったのは
遥か昔の話です
再読するのもいいかな?
確か
映画かテレビで実写化されていたような…
嶋田久作氏が演じた加藤保憲が
恐ろしいほどに適役
強烈なインパクトだったような気がします

居眠り磐音 江戸双紙32 ~更衣ノ鷹(下)~69

2010-05-10 | 読書
紅花大尽前田屋内蔵助に嫁いだ奈緒に
子供ができたらしい

奈緒の幸せが磐石になり
磐音自身も真の幸せを掴む事ができる
あとは
家基を無事第11代将軍に!

なのに…
なんだかやな感じです

義父・佐々木玲圓は
当主のみが行うという
東叡山寛永寺境内の忍ヶ岡にある
寒松院の佐々木家隠し墓に
磐音を共に連れて行き

磐音、万が一の場合、無心様(寒松院住待)に
佐々木家の当主と名乗り出て願いの筋を伝えよ

江戸の佐々木家に異変あらば
三河刈谷宿の称名寺に
わが遺髪(玲圓の)を納めよ

とか
申し送りし出すし

母屋を
磐音とおこんに譲るとか言い出すし…

磐音は磐音で
近く
坂崎家の養子となる井筒遼次郎を
一日も早く
一人前にしようと
頑張ったり

豊後関前藩の江戸屋敷に
福坂利高を訪ね

今後
佐々木磐音なる人物との関わりはない
その昔
坂崎磐音と名乗りし時代しか知らぬ存ぜぬと
強硬に主張してくださりませ

の願い出て…

親子揃って
身辺整理みたいなことを始めるんですよ…

そりゃ~
徳川家基の第11代将軍在位を阻止せんと
あからさまな攻撃にでようとする
田沼意次と
武士道に生きる無骨な佐々木磐音親子の
命を懸けた戦いですから…

なのに
あっけなさ過ぎ

田沼意次の力は凄まじかった
ずるがしこかったって…

徳川吉宗から三代に渡り
徳川に仕えたその頭脳と組織力
政治的な駆け引きに秀でた意次の前に
無念やな…

これが現実か…
戦わずして負けたと言うか

毒殺だもの
家基

その上

なっ!
なんつ~展開にしちゃったわけ
佐伯泰英


神田・神保小路
直心影流佐々木尚武館道場閉鎖

徳川将軍家の王道を守り切れなかった
佐々木玲圓は
自らの命を絶ち
妻・おえいも殉死させるとは…

せめて
玲圓とおえいに
孫が出来たことを
知らせて欲しかった


徳川家基が
18歳で毒殺されたのが1779年
徳川家基が
10代将軍として
在位するのは1786年まで
その後
徳川家斉が
11代将軍に就くのが1787年

田沼意次が
家斉に罷免するまでの8年
その間
政権を握るわけだ…

磐音とおこんは
どうなちまうんだよぉ~

忍ヶ岡近くにある
料理茶屋谷戸の女衆
隠居お京様・現当主お茅様
その娘・忍
特に
お京様は
何やら絶大な力というか…
人脈があるみたいで

今後
田沼意次の弱点を突く
キッカケを作ってくれそうです

霧子は
師匠の弥助と行動を共にするだろう
小田平助爺は?

磐音とおこんは
金兵衛長屋で暮らすことになるのかな?

尚武館道場が一大事の時に
‘痩せ軍鶏’こと松平辰平と
‘でぶ軍鶏’こと重富利次郎
何してるんだよぉ~

御側御用取次速水左近は
失脚か?

どうすんのよ

これから…



磐音さんところ
一人目は女の子がいいな~
江戸幕府も順調に
終焉に向かっているし
町人だぁ~武家だとか
どうでもなってきそうだし
ましてや
磐音もおこんも
身分とか家柄とか気にしないだろうし
見目麗しく賢い女の子を授かって
ゆくゆくは
今津屋の跡取り・一太郎と夫婦なんてどう?

二人目は
文武両道にして
頭脳明晰な男児
後に
尚武館道場再興を果たす!

外国へ
三人目も男児で
こちらは
小浜藩蘭方医中川淳庵や
御典医桂川甫周国瑞のように
医学の道に進む
とか?

磐音とおこんに
安らぎの日を与えたまえぇ~


取り合えず
13日に最新刊
孤愁ノ春 居眠り磐音江戸双紙
が出る!
『古着屋総兵衛影始末』シリーズやらで
引き続き繋ぎますσ(^^)

忘れてた!
死んだと思われていた
丸目喜左衛門高継
生きてました

離れに独り居ることに
いたたまれず
尚武館道場を抜け出た磐音が
田沼屋敷に足を向けまして…

そこで
ぶった切りました

丸目歌尾女

モチロン
瞬殺

眠狂四郎無頼控(NEMURI×GACKT PROJECT)

2010-05-09 | 舞台/役者
昨日の昼公演で
『滝沢歌舞伎』は
千穐楽を迎えたんですけど
14日からは

故市川雷蔵さんの当たり役だった
「眠狂四郎」の公演が始まります
主演は
今回が初舞台のGACKTさんです

NHK大河ドラマ
『風林火山』で演じた上杉謙信役
これは
魅せてくれました

眉目秀麗なGACKTさんのことですから
眠狂四郎役も
様になると思います
写真で見ただけでも
美し過ぎて
正直怖い


         

でも
もっと怖いのが
チケット代

SS席 20,000円
S席  15,000円
A席 10,000円

プレミアムシートに至っては
30,000円
マイケルジャクソンとか
ホセ・カレーラスとか
ルチアーノ・パヴァロッティとか
クラシックバレエの海外公演なら解るけど
初舞台で
この金額って…
しかも
新国立劇場とか
東京芸術劇場でも帝国劇場じゃなくて
日生劇場…

なのに
S席若干のこして
完売に近い

GACKTさんfanは
銭持ちでんなぁ~

滝沢歌舞伎 13

2010-05-08 | 滝沢秀明(TOBE)通信

本日の公演に行かれる方で
席が1階尚且つ
舞台に近い良席の方は
是非
開演ギリギリに席に着かれることをお勧め致します
サプライズがございます


春の踊りはよ~いやさぁ~
と定番となりったオープニングに引き続き
Jr.達の自己紹介
影絵~忠臣蔵~MASK~変面太鼓演奏と
展開して参ります
そしていよいよ
滝沢歌舞伎ワールド

滝沢秀明が
舞台上で歌舞伎の化粧を始め
滝沢歌舞伎の始まりはじまり~
本場の歌舞伎では
決して見ることは出来ない部分を
演出の一つとしてしまうのも
滝沢歌舞伎ならではです
普段
歌舞伎に馴染みのない人たちにも
親しみやすいモノとして
紹介してくれています

演目は
道成寺~八百屋お七~土蜘蛛
他の演目はタイトル解りませ~ん


八百屋お七では
人形浄瑠璃モドキのお七とコラボ
来年以降
よりレベルアップをするつもりなら
本格的な浄瑠璃の人形を使うべきだと思う
と申しますか
その方が
絶対クオリティー上がる

それとですね
土蜘蛛の演目が新たに加わっておりますが
これは
平将門の娘とされる伝説上の妖術遣い
五月姫こと滝夜叉姫ではないかと思われます

彼女は
夜叉丸や蜘蛛丸ら手下を集め
朝廷転覆の反乱を起こした人物らしんですって!

土蜘蛛=滝夜叉姫
滝夜叉姫の父=平将門

二部へ続く
みたいな関連付けが
あるとか~ないとか~


                   二つ隣りにはDVD用撮影カメラが…

二部の平将門ですが
劇団☆新感線バリ?

映像とステージを上手く融合させ
現代から平安時代へと
観客を引き込んでいきます

以前から
映像をコラボさせてはおりますが
これまでで最高の出来ではないかと思われます
ただ
時代考証とか通説
人物関係ハチャメチャ

だって…
平将門安倍晴明
安倍晴明負けちゃうんですよ…


ワイヤーを使っての
アクロバチックな空中での殺陣も
映像をミックスさせ
しかも
視点にも変化をつけていて
心憎いばかりの構成&演出

ラストの‘将門最期’シーン
これもまた
儚くも優美かつ
幻想的なシーンとなっております
‘陰影礼賛’
滅び行くモノの美しさが
感じられました

今回は
これまで全面的に演出を手がけていた
ジャニー喜多川氏に代わり
滝沢秀明本人が演出しております
また
配役も滝沢秀明みずから
Jr.のオーディションをしたそうで
人気優先の配役をする喜多川さんとは違い
適材適所にJr.を起用しております
これがまた
なかなかの出来なんです
おこちゃまも少なかったし…


屋良朝幸を含め
ジュニア個々の持ち味を
十分生かせる演出となっておりました
もっと早くから
滝沢秀明本人が演出すれば良かったのに…
と云うか
喜多川さん
金輪際
演出しないで!

現在
ジャニーズの中で
エンターテイメント性を追求しているのは
『Endless SHOCK』をミュージカル作品として
確立した堂本光一ですが
その双頭となりつつあるのが
滝沢秀明です

ですが
堂本光一とも違う
‘Entertainment show’を目指す!
と云うことが
ハッキリクッキリ
演出&構成に出ておりました

何を今更って?

すいません


願わくば
‘義経’も含め二部の演目を
showとして極めるつもりならば
台詞劇のシーンをより省き
音楽・映像・演出をより工夫するべきかも…

今回
中央のX席が舞台になっておりまして
A列が最前列となります
しかも
その舞台が
客席とほぼ同じ高さ…

小生はB列…
水飛沫を避けるために
ビニールシートを被ると
舞台が見れないし…
濡れたくはないし…

目の前に
居座られると
余りにも近過ぎて
ドギマギしちゃいますね


この演出だったら
2回は足を運んでもいいです
今回1回だけの観劇だったのが悔やまれます

観客の立場から言わせて頂ければ
新橋演舞場や帝国劇場よりも
今後は
日生劇場で公演してくれた方がいいかなぁ~

これまでの
『滝沢演舞城』『滝沢革命』より
良い仕上がりになっていたと思います
褒め過ぎか?
コメント (2)

古着屋総兵衛影始末4 ~停止!~68

2010-05-07 | 読書
紅の隈取りも鮮やかに
荒事を披露する市川団十郎
中村座に
やんやの喝采が響きわたる
‘影’との激闘に勝利した大黒屋総兵衛は
芝居見物に興じていた
ところが
幕間に当の成田屋が刺殺され
それを契機に
またもや
総兵衛の周辺に
柳沢保明一派による
大黒屋潰しの攻勢がかけられ~

松太郎こと
江川屋彦左衛門は

上方で手をつけた女つやを囲い
(金もないのに)
その上
大黒屋の駿府丸を襲い
番頭ら5名を殺害
奪った荷を横流し…
北町筆頭与力・犬沼勘解由も絡んでます

祟子と佐総をないがしろにし
総兵衛との約定を破っただけでなく
殺しまで…
もはや彦左衛門生かすまじ

祟子は
彦左衛門に見切りをつけ
総兵衛に
江川屋の行く末を委ねるのであります

駿府船を襲撃した郎党
並びに彦左衛門&つや
犬沼勘解由は
本編から抹殺されてございます
江川屋5代目には
祟子の一子・佐総がおりますし
バックには
大黒屋総兵衛がおりますし
問題ないっしょ

問題は
策士柳沢保明

失態を繰り返す北町奉行・保田越前守宗易と
次期北町奉行就任を散らすかせ
京都町奉行・能勢式部太夫の双方を
大黒屋潰しを競わせるます

保田宗易は
大黒屋総兵衛と大番頭・笠蔵を
でっち上げの罪で牢獄へ押し込め
もうひとつの顔を暴こうと躍起
その上
商停止(あきないちょうじ)

ですがですが
一番番頭・信之助を始め
少数精鋭部隊が
孤軍奮闘
更に
なんとぉ
深沢美雪が総兵衛救出に
大活躍致します

深沢美雪
ここに来て
大きく人生の方向転換です!

やられっぱなしじゃ~面白くにゃい
キッチリ落とし前つけさせて頂きやすぜい
保田の旦那~&能勢式部太夫
そして
女狐さん達!

窮地に陥り
死の際を彷徨いつつも
商人としての夢が脳裏に浮かんじゃったり
相変わらず
神君家康公が囁いたり
第二の‘影’の幻影見たり…
総兵衛の精神性には驚かされます

そうそう
祟子様との出会い以降
公卿との縁が…
今回は
能勢式部太夫の妾・五百鈴に殺された
先妻・結佳の乳母・千登世が
結佳の敵である
五百鈴を成敗する手助けを鳶沢一族が致します

結佳の父が
四位少将にして高家肝煎・六角朝純!
かなりの大物

高貴な駕籠に乗り付けて
夜な夜な総兵衛の前へ…

大黒屋総兵衛じゃな
さようにございます
六角朝純じゃ 娘のことで世話になったな
なんのことがありましょうや 私めはただ船頭のお役をしたにすぎませぬ
老女ひとりで娘の無念が晴らせるものか
能勢式部太夫は乱心したそうな
そう聞きましてございます
これで娘も浮かばれよう 千登世は頭を丸めて尼寺に入りよったわ
総兵衛 また会おうぞ


上野池之端で
総兵衛は第二の‘影’から話しかけられております
その声が
高家六角朝純と酷似…

やるね~家康ぅ~

のだめカンタービレ 最終楽章 後編 48

2010-05-06 | 映画
離れ離れに暮らすことになった
のだめと千秋
千秋には
孫Ruiとの共演話が持ちかけられる
一方のだめは
ピアノレッスンに励むが
コンクールの許可がなかなか下りず
焦りを感じはじめる





清良の出場する
コンクールを訪れたのだめは
ピアノ部門で
「ラヴェル ピアノ協奏曲」に心奪われる



この曲こそ
千秋と演奏する曲だとのだめは夢見るが
その矢先
千秋とRuiが共演し
「ラヴェル ピアノ協奏曲」を演奏してしまう
勿論
公演は大成功を収めるが
のだめはショックを受ける




失意ののだめに
シュトレーゼマンが共演話を持ちかける
客席の千秋を前に
のだめの「ショパン ピアノ協奏曲」が始まる…




                      一応、住んでたんです自分

映画館のポイントがたまったので
見てみました‘後編’

サービスだろうけど
背景にパリの20区の到る所がアップされ
自分が何度も歩いた場所が
出てきたり
市内地図を思い出しながら
『あれはあそこだ!この場所は※@■&%!』
とか
個人的に
別の意味で楽しませて頂きました

ですが
千秋が幼稚園まで走るシーン
ルーブル近く走ってると思ったら
16区から15区に架かる橋を走ってて
どんだけ走ってんの?

そう云えば
千秋が特番か何かで
朝ジョギングしているシーンも
18区・19区からいきなり6区走ってたり
ありえない




面白かったし
ハッピーエンドで終わったから
めでたしメデタシなんだけど

2人で
「2台のピアノのためのソナタ ニ長調K.448/375a 第1楽章」
弾くだけかいな…
これまでラストは
ブラームスの「交響曲第1番」とか
ベートーヴェンの「交響曲第7番」で
盛り上がったのになぁ~

あれじゃ~
映画にせずとも
テレビのスペシャル版で十分なんじゃない?

でも
2人にとっては
大切な曲だし
2人で舞台に立って
コンチェルト演奏の瞬間で
終わるエンディングは
それはそれで
あり!
と納得するしかない?


               前編でのだめが落ちた池(リュクサンブール公園)

この一連の作品は
クラシック音楽の演奏シーンが
沢山盛り込まれているのが良い
この前見た「オーケストラ!」では
思いのほか
演奏シーンが少なくで
物足りなかったんですよ
十分感動はしましたけど


それと
作曲家や曲のアナウンスが
千秋によってなされておりますが
この辺も嬉しいですね

普段
クラシックを敬遠しがちな人にも
楽しんで貰える様な
選曲だと思いました



                        ラストに登場じた芸術橋

共に音楽の道を歩んで行くわけですけど
互いの才能に惚れるだけじゃなく
人間的にも互いに惹かれあっていて
その上
互いに互いを
高みに引き上げようとする意識がある!
これって
最高に羨ましい関係性ですよね~

とは云え
整理整頓出来ないのだめ
小生は
あの部屋見た段階で
アウトですけどね


         

コミックは
まだ続いているんですか?
続いているなら
この後
どう展開していくのか
知りたい気もします

どうやったら
あんなに指動くんだろう

練習か…


古着屋総兵衛影始末3 ~抹殺!~67

2010-05-05 | 読書
神君家康より
徳川家安寧のため
隠れ旗本として徳川家を護持するよう
密命を受けた鳶沢成元の六代目
鳶沢屋総兵衛勝頼こと
大黒屋総兵衛

‘影’の命に背き
赤穂浪士の仇討ちに助力した事により
必然的に
‘影’との対決を
余儀なくされる事となります

総兵衛は
‘影’の正体を探るべく
配下の者を老中屋敷を見張らせ
情報収集に余念がない

ところが
姿なき‘影’の魔手が
総兵衛の最愛の許嫁・千鶴へ

陵辱の限りを尽くされ
斬殺された千鶴の亡骸を前に
無言の総兵衛…

千鶴から
やや子が授かったと聞いた矢先の
出来事でした

そして
笠蔵や信之助達が
一族から伴侶を娶らねばならぬという
不文律を破り
千鶴を一族に迎えれるべく
隠れ里に住む分家長老
信之助の父である鳶沢次郎兵衛の許しを得ようと
密かに画策し始めた矢先…

千鶴はおろか
一族の後継となるはずだったやや子を
同時に失った総兵衛と鳶沢一族…

赤穂浪士の仇討阻止の命を発した
‘影’が
御側御用人
大老柳沢保明と結託している事
確実視されました

神君家康公を欺く所業…
徳川の安寧を護持すべき
‘影’の裏切り!

総兵衛
復讐の鬼と化す!?

千鶴の無念を晴らすべく
徳川の正道を揺るがす‘影’を正すべく
鳶沢総兵衛勝頼の秘剣
祖伝夢想流が炸裂!


この段階で
よもや千鶴さんが
本編から姿を消すとは思いもよらず
‘影’が無断で
あんなことしていたとは思いもよらず
想定外でございました

千鶴
おれは信之助に大黒屋総兵衛の地位と名を
譲ろうかと思う
隠居をすれば千鶴と二人
だれにも気兼ねなく暮らしていけよう

いけませぬ!
総兵衛様あっての大黒屋
千鶴はこのままでようございます

おれは…

なんでございますな

千鶴
そなたの子が欲しい

うれしゅうございます


そう言って
総兵衛の手を取ると
ゆっくり自分の腹の上に置いた…


解決しなければならない難題は多々あれど
幸せの絶頂にいた総兵衛は
真っ逆さまに暗闇へ落とされた訳ですよ…

怒り心頭ですわな

当然
千鶴の無念を晴らしますし
‘影’の正体も見破り&追い詰め
成敗致しますのでご安心召され~~
とは言え
心の傷は深い…

そうそう
『死闘!』で
大黒屋の奉公人となり
『抹殺!』で
大活躍しながらも
北町同心・新藤鬼八郎と
十手持の黒烏に拉致されるという
窮地に陥った清吉が
鳶沢村で養生し
無事戦線復帰!?
それどころか
鳶沢一族に新たに加わる事なりました

信之助から
護身術なんかも習いながら
表と裏の家業に奔走してくれそうです

また
総てが一段落して
千鶴の母であり
船宿幾とせの女将であるうめと
老船頭勝五郎
大黒屋総兵衛&おきぬ一行が
箱根・芦の湯へ湯治に向かう道中
捨て子と出会います


うめが
千鶴の生まれ変わり!
とばかり
元太郎を引き取り
船宿幾とせの跡取りとして
育てていくことになりました

両親は
貧しい武家夫婦みたいです
単なる偶然なのか
生きる縁(よすが)をなくしたうめの為
総兵衛が画策した事なのか…

また
1703年(元禄16年)師走14日
幕府は

質屋 古着屋惣代を廃止する

と云う令を公布しました
江川屋彦左衛門の力ここに及ばず…
一方
大黒屋総兵衛は
三井越後屋高富との新もの取引に販路を拡張し
表の家業は順風満帆

そして
第二の‘影’と名乗る人物が
登場しました

神君家康公は
本多正純を初代とする‘影’と
鳶沢成元を初代とする隠れ旗本の他に
第三の存在を用意していたらしいのです

家康は
第二の‘影’を準備された
ならば
われら鳶沢一族の代わりとなる一族をも
どこぞに用意されてあるのか


総兵衛の脳裏に新たな考えが走った




それって
もしかして
江戸の神田・神保小路
直心影流佐々木尚武館道場主
佐々木一族のことだったりして…