庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

水の感触

2011-02-22 10:58:00 | 海と風
午前中、デスクワークに精出しながら、風の様子をチラチラ見ていたら、ちょうど昼ごろからドンと北風が入ってきた様子。いつものごとくイソイソと堀江に出かけた。既に沖合いではF君が快走している。私も12㎡で出てみたが風は軽く、沖合いからの白波もく柔らかい面持ちで寄せている。すぐに19㎡に切り替えて、合計40kmほどは走った。

海の表情も風や潮や空模様で千変万化するが、これからの数ヶ月は私が最も好む色合いを見せる。気温や水温が身体に優しくなるのも嬉しい。今日は久しぶりにめんどくさい手袋を必要としなかった。カイトコントロールの大半は片手で済むから、思い切りリーンアウト(風上側に身体を傾けること)しながら、余った片手でキラキラ光る海面を撫(な)でる。

ウィンドの時もそうだった。海の「風読みスメ[ツ」の有り難いことは、気体(風)だけでなく液体(水)の恩恵にも浴することができるということだろう。手の平で飽きることなく水を弾(はじ)いていると、飛散する泡沫と共に、なんだか海という大生命体の持つエネルギーみたいなものが、身体の中に流れ込んでくるような気持ちさえする。

 110221h.JPG