５０円貯金

高校の頃、５０円玉を集めていました。

日本の主な硬貨は１、５、１０、５０、１００、５００ですが、この中で１、１０、１００は使う頻度が非常に高く、無理なく収集することが不可能であると判断しました。さらに、５円では貯めても大した額にならず、５００円では貯めだすと直で経済危機に陥ることになるため、貯めるとするならば、高坊にとって５０円貯金は言わば必然と言えるでしょう。自身の収集癖はコレに始まったわけではありませんが、購買部の牛乳が５０円だったこともあり、手持ちにやたらと増えてきた５０円玉を３年間でどれだけ貯められるか、試してみることにしました。

自然に貯まる分では大した量にならないため、５０円が得られるチャンスがあれば積極的に得るというルールの下で実践しました。例えば、１２８円なら２００円を出し、１６８円なら２２０円を出すといった塩梅です。また、集団でカレーハウスなどに出向いた際には自ら集金役を買って出て５０円を収集するというのもアリにしました。もちろん、銀行や店などに両替を頼んだり、売買を伴わない状態で友人と交換に応じたりすることはルール違反です。自販機に２００円を入れて、１０円玉がチャリチャリチャリチャリチャリと落ちてきても、やり直しはナシです。基本的に、生活していて不自然でない範囲、すなわち他人に収集していることがバレない範囲で実践しました。

結果、３年間で貯まった５０円玉の数は、
1000枚ジャスト。
総額５万円。高校卒業直後にしてみれば、ちょっとした財産ですね。まあ、折角貯めたので、１０年以上経った今でも使わずにずっと引き出しに閉まってありますが、結構重みがあって引き出しを開けるのに困るのが悩みの種です。